「学年誌ウルトラ伝説」とあの頃・その1

 今回のアキバ行きで最大の収穫だったのがこれだったかもしれません。 存在を知ったのがだいぶ遅かった為リリースからだいぶ経っていたので、店頭での購入が難しいと思っていたムックを手に入れました。 もうご存知の向きも多いと思いますが、ものは小学館の「学年誌ウルトラ伝説」 昨年の発売でしたが私自身これのリリースを知らなかったので、随分ほぞを噛む思いをしていた一冊です。 本書は昭和40年代から50年代にかけての...

「吠える密林」と少年倶楽部文庫の思い出

先日の中野行きでブロードウェイのまんだらけで見つけた文庫本。講談社の少年倶楽部文庫の一冊、南洋一郎の「吼える密林」です。昭和の初め頃、「のらくろ」「冒険ダン吉」をメインの売りにして当時の子供達の心を鷲掴みにしていた雑誌、少年倶楽部の名作を文庫化したシリーズが50年後にリリースされていたのですがこれもその中の一冊。当時、年代的にふた周りか三周りは世代の違う私だったのですが何冊か読んで見たらこれがなかな...

「学年誌が伝えた子ども文化史」

この間本屋さんで見つけた一冊から「学年誌が伝えた子ども文化史」(小学館)と言うムック。1960年代から70年台前半の学習雑誌から時事ネタや芸能ネタの記事を中心にピックアップし、あの頃の子供文化を回顧しようと言うものです。私の場合、この年代にもろにかぶさっていましたから本書のリリースはまさにツボに入った感じでつい手を出してしまいました(笑)時期的に大阪万博前後の記事が多く、当時「日本人の二人に一人が見に行...

鉄鎖殺人事件のはなし・その3

鉄鎖殺人事件のはなしその3です。ようやく本作のあらすじと感想に触れる事ができます。助手役の小川のいとこの玲子が殺人事件の現場に巻き込まれ、彼女とその婚約者に容疑がかかりそうになるのが物語の発端です。現場では被害者の質屋がコレクションしていた西郷隆盛の肖像画がこくごとく外され荒らされており、被害者自身は鉄の鎖で高手小手に縛られていたのであった。更に謎の文句が記された紙片、階段の謎の蝋型など様々な謎を...

「鉄鎖殺人事件」と探偵小説に感じること

先日紹介した「鉄鎖殺人事件」の話から。本作に限らず、いわゆる「本格推理もの」をそれほど論理的な頭を持たない私が読んだり読み返したりするのは別に作者=名探偵」と知恵比べがしたいわけではなかったりします。ではどこに魅力を感じるか。この種の小説というのは一言で言って「ディスカッションで話が成り立っているところ」があります。現場の観察、証拠集めから始まって、そこから得られた条件から容疑者を絞り込み条件的に...

「鉄鎖殺人事件」の不覚(汗)

 今回は久しぶりに普通の本のネタから 10年ほど前から青空文庫で昔の小説、特にミステリ系のそれを読む機会が多いのですが、それをきっかけに興味を持ったり好きになった作品や作家も割合多いです。 その中に我が国における本格推理小説の先駆者のひとり、浜尾四郎という方がいます。 この方は活躍時期は戦前でしたが、検事、弁護士を経て貴族院議員まで進んだという探偵作家としては珍しい法曹界出身の経歴の持ち主。ですが、...

「関東大震災と鉄道」

先日購入した鉄道本から。「関東大震災と鉄道」(内田宗治著 新潮社)関東大震災に関する本は何冊か持っているのですが、鉄道との絡みでこの震災を俯瞰した本の存在はこれまで知りませんでした。前書きを読むとわかるのですが本書の刊行は東日本大震災の後。比較的最近の本です。関東大震災絡みの鉄道事故というと真っ先に思い浮かぶのは地すべりで列車と駅が丸ごと海に崩落した根府川駅の事例ですが、実際には同じ震災でかなりの...

「時刻表でたどる鉄道史」

今回は久しぶりの鉄道書籍ネタです。 先日入手した鉄道本から。 「時刻表でたどる鉄道史」(宮脇俊三編著・JTB) 「無人島に一冊だけ本を持っていけるとしたら何を選びますか?」と聞かれてためらう事なく「時刻表!」と答えられるマニアの潜在数は結構多いと思います。 私などはそこまではいかないにしても例えば学生時代に余計な本を持っていけない実習先にポケット版の時刻表を持って行くというのは時々やりました。 日付...

「昭和子ども図書館」

 先日帰省の折の暇つぶしに購入した「バーナード嬢 曰く」という漫画の単行本(1巻)の中で、「合成脳のはんらん」というジュニアSF小説が取り上げられていて一瞬、昭和のあの頃に帰った様な感動を感じました。 あれを読んだのは小学校の3年くらいでしたか、読んだのも学級図書館の中だった記憶があります。合成怪物「ゴセシケ」と言う無理やりなネーミングは当時からかなり印象的でしたし「ゴセシケ人間」なんてのも結構トラウ...

「ちびっこ広告手帳」

 以前このブログでも紹介していた「ちびっこ広告手帳」(おおこしたかのぶ ほうとうひろし著 青幻舎刊)ですが、その時のは第二弾の方でして、昭和40年代前半の広告を扱った第一弾の方はこれまでなかなか見つけられませんでした。 先日ようやく中野の古本屋で物を見つけられたので紹介したいと思います(汗) 昭和40年代は大阪万博のあった45年(1970年)を境目に世相も風俗も変化を遂げた時期だったと思います。 それも40年代...

懐かしの「ろーかる漫歩」から

 久々の鉄道本から とはいっても今回のを「鉄道本」と読んでいい物かどうか。「ろーかる漫歩・各駅停車の旅」(盛岡鉄道管理局編 熊谷印刷刊) 煽りの部分に「オラが駅じまん…駅長130人の手記」とありますようにどちらかというと郷土書の色彩の強い一冊です。 当時の国鉄の盛岡鉄道管理局管内の駅長のいる駅の駅(というよりも周辺観光地)の紹介を纏めたものです。 盛鉄局管内という括りなので北は青森駅から青森の下北半島...

「サイエンスエコー」を覚えていますか?2

前回から少し間が空きましたが、かつて出ていた学研の科学雑誌「サイエンスエコー」の話の続きです。この雑誌は科学系の記事がメインなのは当然ですが、4月号に「充実したマニア情報をお届けします」とある様にホビー系の記事にも力を入れようとしていた事が伺えます。「切手マニア、つりマニア、プラモマニア、工作マニア、カメラマニア、音キチ、天キチなどのために」などと書いてありますがいま読むとなんとも脈絡のないくみあ...

「サイエンスエコー」を覚えていますか?

 この間実家の押入を整理していた際の出物のはなしです。 今では存在自体を覚えている人も少ないと思いますが(もちろん今の人は存在自体知らない)この機会に紹介して見たいと思います。物は昭和40年代後半に学研が出していた「サイエンスエコー」という科学誌。今で言う「Newton」や「ナショナルジオグラフィック」の先駆けのひとつになった雑誌ですが今となっては語られる事もない雑誌でもあります。この雑誌は当時小学生に絶...

自転車がデコトラしていた頃・・・

 先日購入した懐かし呑気本から(笑) モノは「昭和ちびっこ広告大全2」(おおこしたかのぶ ほうとうひろし著 青幻舎刊) このシリーズは未来画報とか怪奇画報など、昭和40年代の子供たちの記憶に引っかかる題材を巧みに捉えたシリーズで私の好みにも合致しているのですが、今回の題材は「広告」 昭和40年代の子供の心を捉えた玩具や文具、お菓子や自転車に至るまで俯瞰して見せたものです。 勿論広告そのものへの懐かしさ...

「謎の文庫本X」に思うこと

 昨年後半の書籍で全国的に話題をさらった本に盛岡のさわや書店が発信地になった「謎の文庫X」と言うのがありました。 文字通り店頭では中身がチェックできず、担当店員さんの感想だけを頼りに購入するという文庫本の売り方としては相当に斬新な試みでもあります。 事実、ここだけでなく全国の本屋さんにも波及しNHKの全国ニュースにまで取り上げられるという昨年の話題の一冊でもありました。 ここは私の故郷ではかなり名の通...