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「SF少年の夢」の思い出

 先日来このブログのネタのひとつであるレトロ怪獣DVDのネタ本のひとつから。 「季刊映画宝庫・SF少年の夢」(芳賀書店) 以前紹介している「あなたの知らない『レトロ特撮』の素晴らしき世界」と対を成す一冊といえます。 本書が出たのは1978年。かの「スターウォーズ」の第一作の日本公開前後の時期に当たり、映画でもTVでも何でもかんでもがSFづいていた時期でもあります(同時に「さらば宇宙戦艦ヤマト」で頂点を迎える第...

「戦前日本SF映画創世記」

 昨年暮れに「あなたの知らない『レトロ特撮』の素晴らしき世界」という本を紹介しましたが、今回取り上げる一冊はある意味車軸の両輪をなすものと思います。 「戦前日本SF映画創世記~ゴジラは何でできているか~」(高槻 真樹著 河出書房新社) 前回紹介の「レトロ特撮~」が概ね戦前のハリウッド映画を中心に黎明期、古典特撮の魅力を語った一冊だったのに対し本冊では日本映画の黎明期における特撮物の映画の生成期を俯瞰...

 「少年少女昭和ミステリ美術館・表紙でみるジュニアミステリの世界」

 今回は昨年秋ごろに入手していた古本から 「少年少女昭和ミステリ美術館・表紙でみるジュニアミステリの世界」(森英俊・野村幸平編著 平凡社) だいぶ以前、ポプラ社の「少年探偵シリーズ」の思い出を書いた事がありましたが、昭和40年代の学校図書館の貸し出し本の上位には大概「江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ」とか「シャーロックホームズ」「怪盗ルパン」のシリーズが来ていたものです。 おそらく変身ブームやスーパー...

「耳できくのりもの」

 昨年暮れの事ですが、例の鉄道カフェでご店主と雑談の折「こういうものがありますよ」と紹介されたレコードがありました。  おそらく昭和40年代後半の物でしょうか、学研の学習ずかん百科のひとつ「耳できくのりもの」 図鑑と言っても中身はアナログレコードでいろいろな乗り物の音を収録したものの様です。 そういえば昭和40年代頃を中心にこの手の「レコードで聴かせる図鑑」と言う体裁の物は結構あった記憶があります。 ...

 「あなたの知らない『レトロ特撮』の素晴らしき世界」

 先日見つけた一冊から。 「あなたの知らない『レトロ特撮』の素晴らしき世界」(山本弘著 洋泉社) ここ数年来帰省のたびに安価な海外物のSF,モンスター映画のDVDを買っては観買っては観しています。 特に戦前から終戦にかけての時期の特撮物(専ら映画)を観ていると確かにちゃちな造りの作もあるにはあるのですが一方で「あの時代にこんな凄い(あるいは面白い)作品があったのか!」と驚かされる事があります。 この本で...

まんがで読む「地球さいごの日」

 子供の頃、学研の「科学」とか「学習」を購読していたものですが、どちらも小学生向けの学習誌というか教養誌という性格が強く、そのせいか掲載されている漫画も「学習まんが」とか「一種の息抜き」の性格が強かった印象があります。 当然それらは関連書籍の広告でも同じ事でジュニアチャンピオンコースとかユアコースシリーズでも掲載されている漫画を印象付けるような広告は殆ど無かったと思います(但しいわゆる「学習漫画」...

謎のドラえもん

 今回は思い出話ではありますが、実は読者の皆さんへの一種の「捜索依頼」でもあります。 実は同じ内容を4日ほど前のメインブログでも書いていますがジャンルがあまり重ならないこちらでも出しておこうと思いまして。 簡単に答えが得られるとは思わないのですが・・・ 以前当ブログで「ドラえもんと鉄道模型」のテーマで一筆したためた事があります。(リンクは以下に)のび太のレイアウトのはなし そこで私が小学生当時に読...

「日本自動車史」

 今回は久しぶりの書籍ネタです。 購入したのは大分前なのですが、これまで紹介しそびれていた一冊から 以前にも時々紹介している毎日新聞社の「一億人の昭和史」の別冊 「昭和自動車史」 「昭和」とか言いながら明治・大正期にもページが割かれていますがまあ気にしないという事で(大体本編の「昭和史」からして「昭和への道程」と称して明治、対象も取り上げていますしw) 本書は明治の黎明期から昭和50年頃までの車の発...

「日本沈没の写真集」

 先日とある方のブログでその存在を知り何軒か本屋を駆けずり回った末に手に入れた一冊。 それが「日本沈没 完全資料集成」(友井健人編・洋泉社)の写真集でした。 怪獣も空飛ぶ円盤も出てこない現代劇特撮映画と言うのはそれまで全く未体験の世界でしたが現実の災害をモチーフにした数々の描写はあの当時大変なインパクトでした。 当時のマガジンだかチャンピオンだかでメイキングスチルを中心にしたグラビアでこの作品の存...

「学年誌ウルトラ伝説」とあの頃・その1

 今回のアキバ行きで最大の収穫だったのがこれだったかもしれません。 存在を知ったのがだいぶ遅かった為リリースからだいぶ経っていたので、店頭での購入が難しいと思っていたムックを手に入れました。 もうご存知の向きも多いと思いますが、ものは小学館の「学年誌ウルトラ伝説」 昨年の発売でしたが私自身これのリリースを知らなかったので、随分ほぞを噛む思いをしていた一冊です。 本書は昭和40年代から50年代にかけての...

「吠える密林」と少年倶楽部文庫の思い出

先日の中野行きでブロードウェイのまんだらけで見つけた文庫本。講談社の少年倶楽部文庫の一冊、南洋一郎の「吼える密林」です。昭和の初め頃、「のらくろ」「冒険ダン吉」をメインの売りにして当時の子供達の心を鷲掴みにしていた雑誌、少年倶楽部の名作を文庫化したシリーズが50年後にリリースされていたのですがこれもその中の一冊。当時、年代的にふた周りか三周りは世代の違う私だったのですが何冊か読んで見たらこれがなかな...

「学年誌が伝えた子ども文化史」

この間本屋さんで見つけた一冊から「学年誌が伝えた子ども文化史」(小学館)と言うムック。1960年代から70年台前半の学習雑誌から時事ネタや芸能ネタの記事を中心にピックアップし、あの頃の子供文化を回顧しようと言うものです。私の場合、この年代にもろにかぶさっていましたから本書のリリースはまさにツボに入った感じでつい手を出してしまいました(笑)時期的に大阪万博前後の記事が多く、当時「日本人の二人に一人が見に行...

鉄鎖殺人事件のはなし・その3

鉄鎖殺人事件のはなしその3です。ようやく本作のあらすじと感想に触れる事ができます。助手役の小川のいとこの玲子が殺人事件の現場に巻き込まれ、彼女とその婚約者に容疑がかかりそうになるのが物語の発端です。現場では被害者の質屋がコレクションしていた西郷隆盛の肖像画がこくごとく外され荒らされており、被害者自身は鉄の鎖で高手小手に縛られていたのであった。更に謎の文句が記された紙片、階段の謎の蝋型など様々な謎を...

「鉄鎖殺人事件」と探偵小説に感じること

先日紹介した「鉄鎖殺人事件」の話から。本作に限らず、いわゆる「本格推理もの」をそれほど論理的な頭を持たない私が読んだり読み返したりするのは別に作者=名探偵」と知恵比べがしたいわけではなかったりします。ではどこに魅力を感じるか。この種の小説というのは一言で言って「ディスカッションで話が成り立っているところ」があります。現場の観察、証拠集めから始まって、そこから得られた条件から容疑者を絞り込み条件的に...

「鉄鎖殺人事件」の不覚(汗)

 今回は久しぶりに普通の本のネタから 10年ほど前から青空文庫で昔の小説、特にミステリ系のそれを読む機会が多いのですが、それをきっかけに興味を持ったり好きになった作品や作家も割合多いです。 その中に我が国における本格推理小説の先駆者のひとり、浜尾四郎という方がいます。 この方は活躍時期は戦前でしたが、検事、弁護士を経て貴族院議員まで進んだという探偵作家としては珍しい法曹界出身の経歴の持ち主。ですが、...