カラーブックスの思い出「軽便鉄道」

 カラーブックスの鉄道ネタから。
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 今回は「軽便鉄道」について書こうと思います。
 蒸気機関車などは最近レストアやイベント列車での運行も増えてきているので昭和50年当時のフィーバーは何だったのかと思えるほどに身近になりました。
 電気機関車でもEF55がイベントに駆り出されるなど以前からは想像もできなかった位です。

 ですがその一方でナローゲージの軽便鉄道の方は遊園地用等を除くと実質絶滅状態。
 車両だけではなく施設や周囲のインフラ、社会構造と密接に結びついて成立するジャンルなだけに簡単に復活できないのが現実です。
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 少なくとも「地元の生活に密着した交通機関」としての軽便鉄道は完全にノスタルジーのかなたに飛び去ってしまった感があります。
 それを端的に示すのが最近専門誌やWEBなどでナローゲージの鉄道模型が第二次隆盛期に近い感じで活況を見せ始めている事です。
 サイズの手ごろさや素朴さに魅力があるのももちろんですが「既に絶滅状態で資料を基にしたモデル化しかできないジャンル」である事がモデラーの製作意欲を強く刺激している側面が大きいのではないでしょうか。

 それはさておき、
 鉄道模型の世界でナローが第一次ブームを迎えたのは私の印象では70年代の初め頃に「レイアウトモデリング」で「祖師谷軽便鉄道」が発表された前後からと思います。
 75年前後からはナローモデルの記事が明らかにそれとわかる位増え始めましたし、年少者向け雑誌の「子供の科学」までもがナローの鉄道模型の記事を連載していたほどでした。
 80年代前後には「ナローゲージモデリング」も刊行されブームも最初のピークを迎えた感があります。

 (私の想像ですが今のナローの小ブームの背景のひとつにはこの時期に年少者だったモデラーがいい大人になり、ようやくナローに挑戦するチャンスをものしているという側面もあると思っています)
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 前振りが長くなりましたがカラーブックスで「軽便鉄道」がリリースされたのにはこの時代の空気が強く反映している気がしてなりません。
 一応カラーブックス自体が一般書としてのシリーズですからあまりマニアックにはならないですが、初めて軽便鉄道の存在を知った人にその魅力を伝えるという意味では良く出来た一冊と思います。

 「ナローゲージ」では少なかったカラー写真もふんだんに使われていますし、眺めていて楽しい本に仕上がっているのは流石と思います。

 最近の軽便ブーム(?)を思うと上述の「ナローゲージモデリング」を含めて本書も復刻を期待したい一冊です。


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コメント

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軽便鉄道

 写真のボンネットバス型の車両は九十九里
鉄道ですね。
昭和36年に廃止となった後に船橋ヘルス
センターか谷津遊園内の遊覧鉄道へ転用
予定だったのが転用されず車両は昭和50
年前半まで留置されボロボロの状態で
結局は埋められて処分したそうです。
昭和30年代半ばから40年代にかけて発達
したバスの攻勢に軽便鉄道や路面電車は
車両の老朽化も加わり廃止されていった
時期とも言えます。
そう言えば先日、光山市交通局さんの
小田急ロッキード式モノレール・・・
このモノレールも向山遊園地のバッテリー
ロコの線路用地が国道建設に重なり横断
することが不可能と言う理由から採用された
経緯があります。
日本ロッキード社が試作車の処遇に困って
いた話もありましたが(笑)
しかし私も錆びだらけのEF55が客車を引く
まで復活するとは夢にも思いませんでした。

>星川航空整備部さん

 遅ればせながらコメントありがとうございます。

 規格そのものが簡易的なものだっただけに軽便鉄道の消滅は早く、しかも痕跡すらろくに残らないのが惜しいですね。

 実を言いますと現住地の街のとある会社の店頭に軽便の機関車が1両展示されているのですがこれがまた現存の如何なる機関車にも似ていない珍妙な形で非常にナローらしさを感じさせる1両です。

 九十九里の単端が埋められたとは勿体無い話ですね。もう10年持ちこたえれば脚光を浴びたかもしれないのに。