午前3時の暇つぶし本から・20・「世界の大災害」

 真夜中の暇つぶし本から
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 ジャンルの俯瞰と言う意味ではこれも結構コンパクトに纏められてはいます。
 ジェームズ・コーネル著「世界の大災害」(講談社)

 読んで字の如く、出版時の1977年時点までに世界各地で起こった災害・事故をジャンルごとに纏めて一冊にした物です。
 とはいえ、災害白書の様なアカデミックな雰囲気は希薄ですが。

 この本は20年位前に近所のブックオフの100円棚で見つけた一冊ですが情報量の割には意外にコンパクトな本なので当直の晩などにはよく持ち込みました。
 情報量が多いだけに挿絵や写真は殆ど無く99.99パーセントまで細かい活字による文章だけの本であるにも拘らずこれほど引き込まれる一冊というのは他にありませんでした。
 
 本書では世界各地で過去に起こった災害の中で記録のはっきりしている物を中心にしていますが中には当地では結構有名であろうと思われるのに私自身初めてそうした災害があった事を知らなかったという物も結構あります。
 災害でそうなのですから事故の類となるとなおさらで(自動車事故の十大事故なんて考えた事もありませんでしたし、有名都市が一つ丸ごと消滅するような爆発事故(原爆に非ず)も知りませんでした。
 こうして見ると世界規模で考えた時、どこでどんな災害や重大事故が起こり得るか分かった物ではないという物騒な気分になってしまいます。
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 ただアメリカで出された本だけに欧米中心でその他の地域の災害についてはややおざなりになっている所もあります。
 (例えば関東大震災についてはわずか3行程度の説明に留まり、どうかすると濃尾地震より分量が少なかったりします。これについては訳者による補足と言う形で巻末に日本の大災害の項が追加されているので通して読めば日本版としてそれなりのバランスは取れています)
 それと著者のポリシーというか結構主観的な描写、表現が多い所もこの本が今ひとつアカデミックになり切れない(だからこそ読み物として面白いとも言えるのですが)ところも資料として見る場合には欠点かもしれません。


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コメント

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全てが凝縮された本

 発行された1977年は災害と言うよりも東西
冷戦が静かに激化していた・・・そんな時期
だと思います。
ここで触れられている濃尾地震は、あの日本
初のノーベル賞(物理学賞)を受賞した湯川氏
が学生時に父親から聞き物理学への道へ進む
ポイントとなった話だったと聞いています。
で話は飛びますが(笑)
1月5日の午前0時から(アンドロイドゼロ
指令ではないでよ)ウルトラQがMXTVで
再放送が始まりました。
製作開始時期から50年目に当たる2015年
1月から放送と言うことも興味深いです。

>星川航空整備部さん

 仰る様にこの頃は世相・情勢ともに複雑な時期ではありましたね。
 わたし的に印象深かったのは有珠山の噴火と和歌山のコレラ騒ぎでしたが(笑)

 余談ですがこの年にホンダのアコードとダイハツのシャレードが誕生していたりします。

 ウルトラQのリピートは実は近いうちにこのブログのネタにしようと思っていました。最大の関心事は「色がついて放映されるのか」でしたが(笑)あの頃と同じ「1月スタート」というのも一種感慨深い物がありますね。