「マンモスフラワー」に思うこと

 先日、MXでスタートしたウルトラQの放送のはなしをしたばかりで何ですが、あれから放映の度にテレビにかじりつく週末(と言うか日曜の深夜)を繰り返しています。
 MXではこれとセットで最近WOWOWで放映された「ネオウルトラQ」もカップリング放映していますから尚更盛り上がる訳で(笑)
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 先日放映されたのは製作第一回に当たる「マンモスフラワー」でした。

 この話はウルトラQの前段階企画だった「アンバランス」としての製作であり、そこで志向されていたのが「自然界のバランスが崩れる事による驚異」の物語と言う点で後の怪獣路線とは微妙に異なる性格が与えられていましたが、それでも円谷プロの最初のTVシリーズの第一回としてあらゆるセンスオブワンダーを内包させた傑作だったと思います。

 「丸の内のビル街に突如巨大な花が咲く」という、ただそれだけの話なのに放映から50年経った今でも文字通り30分間テレビにくぎ付けになってしまう強烈な吸引力にはただただ脱帽です。

 冒頭、巨大な地下茎がアスファルトを盛り上げて不気味に波打つ地面のOP、皇居の御堀の水中に不気味に蠢く地下茎、更に地下街に侵入し人間の血を吸い始める一連の描写で徐々に異常な事態が進行して行くのを畳みかけてくる演出は「ゴジラ」以来10年掛けて培ってきた「現代の驚異としての怪獣映画」のノウハウを10分強の間に凝縮させた感があります。
 そしてBパートの半ば、ビルから避難する会社員たちや出動した自衛隊、更に大勢の野次馬が見守る中ビルを突き崩し屋上を突き破って一気に伸びて行く花茎。
 そして街を切り裂く破裂音と共に一気に開花してゆくマンモスフラワー。

 それは創設以来5年近い雌伏と存分の準備期間を持って日本のテレビ界に殴り込んだ円谷プロの一念が開花した瞬間でもあったでしょう。
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 カラー版のBD等を観るとマンモスフラワーの色はピンクがかった赤の様ですが、これは合成のブルーバックをかわす意味合いもあった様です。そういえばマンモスフラワーへのオマージュが込められていると思われる1996年の「ガメラ2」でも札幌のデパートや仙台のビル街をぶち破って巨大な花が咲きますがこれも似た様なピンク色でした。

 当時(と言っても10年後の再放送ですが)白黒で観ていた私などはもっとオレンジがかった黄色を想像していましたが、モノクロ番組でありながら観る物のイメージで様々な色彩を想像させる番組と言うのもなかなか無かったと思います。

 さて、鉄道模型のレイアウトの趣味があって、しかも地方都市をモチーフにした物なんかをやっている身としては「ビル街に咲く巨大な花」と言うシークエンスは中々に魅力的だったりします。
 流石に「Nゲージスケールのマンモスフラワー」なんてのは製品化されていませんがビルの形の鉢にそれっぽい花なんかを仕込んだ「それっぽい鉢植え」をアクセサリとしてレイアウトに組み込んでみたい誘惑に少しかられたりします(笑)
 何か適当な花はないものでしょうか。



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コメント

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ウルトラQ

ウルトラQは白黒テレビでリアルに見ていた世代ですが、
怪獣が暴れまわるわけでもなく、「巨大な花が咲くだけ」のマンモスフラワーと「エネルギーを食べる宇宙胞子が空に浮かんでいるだけ」のバルンガの回が特に好きです。

しかも何回も再放送で見たはずなのに、いまだに見入ってしまうんですからすごいものですよね。

海底原人ラゴンの回は、いい年になった今でも怖くて見られないというw

ウルトラQ

 Qの話で盛り上がりましょう(笑)
マンモスフラワー・・・Qの第1話としてと言うよりは
本格的なテレビ特撮シリーズの第1作と言った方が
良いでしょう。
話は単に巨大な植物がビル街に出たらと言う単純
明快な話ですが、これがQの特色かと思います。
ところで光山市交通局さんも山田マサミ氏の本を
持っていましたか。
あの本にも出ていますが企画段階では万城目氏
がスーパーカーで活躍する話でしたが現代的に
小型機パイロットとして活躍し難問に挑む設定へ
変更されました。
ただ、やはりマンモスフラワーで炭素固定材を
撒くときに僕がやりましょうと言う所はスーパーカー
で活躍する意図があった名残が感じます。
前にも書きましたが、これがビートル機、ポインター
へと繋がる伏線だったのかと思います。

>柴乃さん

 マンモスフラワーもバルンガもウルトラQでないと成立しない話だけに印象がより強いですね。

 ラゴンも白黒テレビで真夜中に見るとうなされそうな怖さがあります。あの頃は今の様に蛍光灯ビカビカの家は少なかったですから余計そうだったのでしょうね。

 

>星川航空整備部さん

 企画段階の「スーパーカー」、設定だけ見るとゲーリーアンダーソンの奴を髣髴とさせるメカの様ですが映像化されていたらどんな物になっていた事か興味深いですね。
(案外VTOLかスピップの使い回しで終わっていたかもしれないですがw)

 単純明快な話を緻密な演出と特撮で引き込ませるような力技はあの頃の円谷プロでないと出来なかったと思います。

 ヤマダマサミ氏の本は再放送スタート時から読み返しているのですが本の大きさの割に情報量が多すぎて一晩くらいでは読み切れないですね(汗)
 おかげで日曜深夜の座右の書となりつつあります。

 Qのネタは今後も折に触れて書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。