思いでのユアコースから・「ルパンからの挑戦状」

 久しぶりのジュニアチャンピオンコースネタ。
 とは言っても今回は姉妹シリーズのユアコースシリーズから。

 こちらのシリーズは基本的にジュニアチャンピオンコースの上級版と言う位置づけなので同じ題材でもかなり中身が濃い物が多いのが特徴です。
 これまで紹介した「恐怖!幽霊スリラー」「大異変!地球SOS」などはその特徴が顕著ですが今回は「ルパンからの挑戦状」を取り上げます。
 本書は先日中野の某古本屋で発掘した物です。ですので今回が純粋に初見だったりします。
 全く幼稚なおっさんが何やってんだか(汗)
DSCN6306.jpg
 「ルパンからの挑戦状」
 タイトルから想像できるように「名探偵登場」「名探偵トリック作戦」の延長にある推理クイズ本ですが本のサイズと厚みからすると驚くほど情報量が多いです。

 どうかすると1ページ当たりふたつ以上の問題があったり、劇画と文章題が長かったりと明らかなバージョンアップ感を感じます。
 しかも問題が意外と難しい。
 これまでのジュニアチャンピオンコースに比べて読者の盲点が突かれやすいところがあり大人でも結構楽しめます。

 但し、これには少し裏があると感じたのも確かです。
 これまで紹介して来た推理クイズネタの書籍は子供向け・大人向けを問わずその著者が藤原宰太郎氏か加納一郎氏の物が多くそれらに慣れ親しんだ読者にとっては出題車の癖や傾向が無意識のうちに刷り込まれていたのではないかと思えます。
 そういう意味では他の本に当たってもどこかで見た様な問題に当たりやすく正解が出しやすいともいえます。

 ですが本書の著者は藤原氏同様旧「宝石」世代の推理作家で70年代辺りまでよく小説を上梓されていた川辺豊三氏
 出題傾向がそれまでと違う分却って難しく感じられる所もあったかもしれません。

 タイトルが「ルパンからの~」とある様に一部にルブランのルパンに関する蘊蓄が語られているのも初心者にとっては面白いところです。
 (因みに姉妹編として「ホームズからの挑戦状」と言うのも出ていますがこちらは未読です)

 もうひとつ本書で特徴的なのは劇画のアシッドさ!(笑)

 先述の「幽霊スリラー」「謎の四次元」「地球SOS」なんかで死体バンバン、恐怖カットジャンャンの挿絵や劇画を描いていた同じ顔ぶれが問題編の劇画を描いているもんですからアシッドさはジュニアチャンピオンコースの比ではありません。
 ごく一部を紹介すると
DSCN6307.jpg
DSCN6308.jpg

 スリラー館の中で妖怪に囲まれてもガン無視する警部にも笑えます。
 それにしてもこのモンスターの選択、マニアック過ぎ。
DSCN6309.jpg

 容疑者の方がよっぽど妖怪くさい態度です(爆)
DSCN6310.jpg
 別な問題ではいきなりこれです。
 ・・・これが事情聴取を受ける人間の態度と服装とポージングでしょうか(笑)


 これで本書の雰囲気の一端がお分かりいただけますか。
 この独特な過剰感が当時の入門書全体に漂う一種の空気ともいえるでしょう。

 とにかく色々な意味で意外と楽しめる一冊でした。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント