「ぺギラが来た!」

 先日放映のウルトラQから
とか言っていますが今週分は今夜放送ですから丸一週間間が空きました(汗)
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 前週のマンモスフラワーは劇場映画にもない様な破天荒なコンセプトで視聴者の度肝を抜きましたが、その次には正攻法の「ペギラが来た!」でした。

 正攻法とはいえ、野長瀬三摩地監督が「自分なりのゴジラを撮りたい」という意気込みで当たっただけあってこれまた30分間の異世界体験を味わわせてくれました。

 本作で登場したペギラですが「眠そうな三白眼」とどことなく笑っている様な口元が異様な凄みを感じさせるウルトラ怪獣の傑作です。
 実際ウルトラ系の怪獣の中で「夜うなされそうな位怖い怪獣」の最右翼かもしれません。
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 実はこの回は放映こそ第5話ですが製作順ではかなり後の話です。それまでのウルトラQは前企画「アンバランス」の余韻を引きずった様な怪獣とは異なる巨大生物メインの話が多かったせいか急な怪獣路線への切り替えに対応しきれず、東宝の映画怪獣の改造や塗り替えで対処していました。
 製作も後半になってからようやく自前の怪獣を発注できる体制が整ってきたという状態だったようです。
 ペギラはガラモンと並んで初のオリジナル造形によるウルトラ怪獣でもあったのですが、その段階でいきなりこれほどのキャラクター性を持った怪獣を出せたのだから凄い話です。

 さて、ストーリーや設定で特異な点としては日本の怪獣作品では珍しく全編が「南極と言う閉鎖空間を舞台とした一種のクローズドサークルで話が進む」事が挙げられます。
 海外の恐竜映画ではよく見るパターンなのですが日本の作品では意外に少なく私の記憶する限りでは他に映画の「決戦!南海の大怪獣」位しか思いつきません。

 しかもこれ又全編が特撮ばかりか本編までもがオールセットで撮影されているため違和感が殆ど無いのが凄い所です。

 「外からの救援が期待できない上に使える武器も人数も限られているという条件で未知の怪獣と戦わなければならない」シチュエーションは単発の怪獣ものとしては終始サスペンスを維持し続ける事が出来る反面、肝心の怪獣の演出と造形がお粗末だと単に失笑されてしまう危険を孕んでいます。
 その点を軽々とクリアできたのはぺギラの秀逸なキャラクターに負うところが大きかったといえますし、30分間畳みかけるように展開する脚本と本編演出の勝利とも言えます。

 第1話のゴメスといい、今回と言い50年経った今でも見応え抜群な怪獣映画を毎回観られるという贅沢に浸りっぱなしの日曜深夜ではあります。 


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コメント

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ウルトラQ

 確かにペギラの回から今まで怪奇性を前面に
出していたアンバランス的な話から一転し怪獣
路線へ行った感はあります。
しかし、これはジャンルを拡大させる事になり
Q2クール目は後のタロウ制作のキーワード
となった怪獣自体の怪奇性または謎が押し
出されピーターの超能力性、ゴルゴスの生命体
と言った円谷ウルトラシリーズの路線が確定
した事は事実です。
でQの1クールと2クールでは明らかな違いが
あって、それはゲストとして出演している東宝
俳優陣です。
例えばゴローの回では土屋氏、幽霊博士こと
鈴木氏(笑)、二瓶氏でラスト近くでは東宝作品か
と思わせるように彼らが顔を揃えるのも圧巻で
、この時の街のセットは東宝スタジオ内の映画
街?で無責任野郎や社長シリーズ、若大将も
ロケしたところです。
65年4月からの放送を想定して東宝から俳優陣
もさることながら模型(モングラーの61式戦車)、
そして映画街の流用をして急場を凌ぐ場面も
感じられます。
逆に2クールになるとケムールの回で有名な
小林氏、セミ人間の義那氏、沼田氏と言った
東宝以外の俳優さんを集めて面白い展開を
しています。
恐らく東宝から円谷サイドにクレームが入っ
ての措置とも考えられます。
あ、セミ人間の義那さんですがダダの回で
出演していて占領される研究所職員・・・
シーンでいうと画面に中央にダダを入れて3
人が映る場面で右からメガネをかけた職員、ダダ
そして左側で口を開いて硬直状態になっている
職員が義那さんです。
セリフも無くノンクレジットです。
またも長文失礼しました。

>星川航空整備部さん

「映画街」・・・いわゆる「東宝銀座」ですね。バルンガの回でも俯瞰で見られるカットがありましたね。有名なのは怪奇大作戦の「●鬼人間」のクライマックスですがいずれもエキストラをふんだんに使っている所に映画っぽさを感じます。

 東宝に「東宝銀座」がある様に東映にも「東映銀座」があり(たぶん「新東宝銀座」もあったのではないかと)撮影所の繁華街セットには独特の郷愁を感じます。

 余談ですが今の私の現住地の繁華街にまるで東宝銀座みたいな一角があるのですが(何しろ森永のネオンのレプリカみたいなのまである)最近は寂れきってしまいますます撮影所っぽく見える事もしばしばです。

 セミ人間の義那さんがダダの回に出ていたとは(笑)
 セミ人間の時はダダにも負けていない存在感があっただけに意外な出方ですね