「クモ男爵」

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 先日MXで放映されたウルトラQから。 

 今回やっていたのは「クモ男爵」
 ウルトラQのみならずウルトラシリーズでも随一の異色作と言える立ち位置の回です。

 霧の夜に無人の荒れ果てた洋館に迷い込んだ男女がそこに潜む2匹の大蜘蛛に襲われる・・・
 内容自体は1930~40年代のゴシックホラー映画そのままのお膳立てです。
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 が、冒頭に大蜘蛛に襲われる灯台職員のシークエンスを加えたりクライマックスで当時最新型だったスカイラインスポーツで大蜘蛛をはね殺す所に「円谷SFらしさ」の様な硬質さを感じます。
 (ですが灯台内を大蜘蛛が追いかけてくるあのOPはいつ観ても怖いものがあります)

 ただ、個人的に本作で特に惹かれるのは普段の私生活が殆ど描写されない(怪獣や奇現象によく巻き込まれはするもののそれらは殆どが「仕事の延長」)主人公たちの交友関係や日常感を感じさせる描写が多い点です。
 Q全編がそればかりなら食傷してしまうでしょうがシリーズ中の1話だけでもそういう話が加わるだけでシリーズ全体の深みが出る気もします。
 (同じ理由でSRIの日常描写が突出している怪奇大作戦の「美女と花粉」も好きだったりします。まあ、あちらはシチュエーション自体が極めて陰惨かつ退廃的だったので日常描写ののんきさでバランスをとったとも見えますが)

 この話は再放送やDVDで何回も(それも真夜中に)観返しているのですがそのたびにサンドイッチが食べたくなるという副作用が(笑)
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 大蜘蛛は「ただの黒い蜘蛛が大きくなった」という趣なのですがモングラーに比べるとフォルムがかなり良く、操演もなかなか頑張っています。
 特にラスト近くでアメンボみたいに8本の足をバタバタさせつつ水面を滑る様に進む様が印象的です。
 実際、大蜘蛛にこんな風におっかけて来られたら心底怖いです。

 余談ですが本作のクライマックスで洋館が崩壊・炎上するシーン。
 その中ほどで壁が崩れてくるカットがあるのですがそこで壁を押すスタッフの手がかなりはっきり写っています。
 普通なら失笑物な筈ですがゴシックホラー仕立ての怖い話の後ですから当時は却ってほっとして観られた記憶があります。

 (なお、このシーンは現在売られているDVDやBDでは修正が入っているので殆ど手は見えません。余程昔の再放送かVHSソフトでは観られると思いますが)


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コメント

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クモ男爵

 ファンコレシリーズでも、ふと古老が語った話・・・
の様なと有るように怪獣物と言うよりは正にホラー
者です。
Q、初代マン、セブンには後の怪奇大作戦やXファ
イルに似た話が多くクモ男爵は仰る様に怪奇大
作戦風で他に怪奇に近いと言うとミロガンダの秘密
、恐怖の猿人で何れも等身大の星人と怪獣が主役
で古くは炭鉱の中で暴れまわるメガヌロンやゴジラ
1984で漁船に侵入していたショキラスと東宝、円谷
は実に等身大が得意です。
ところでクモ男爵に出ていたスカイラインスポーツ
と、もう一台の車のどれかが二瓶さんの車らしく
本人は出演シーンがあるかと期待していたら車
だけと言う事で落胆したとあります(笑)

>星川航空整備部さん

 個人的にはメガヌロンは今でもトラウマですね。

 大勢が手に手に獲物を持って、しかも月夜の明るい晩に立ち向かうというシチュエーションなのにあれほど怖いシークエンスになるのですから(ラドンという映画それ自体もゴジラに比べて恐怖映画的な性格が濃厚ですが)

 ある情報によるとこの回に登場するスカイラインスポーツはレンタカーだったらしいので二瓶さんのはもう一台の方という事になりそうですね。
 劇中ではポンコツ呼ばわりされていましたが未だに車種が分かりません。