「地底超特急西へ」

 先々週のウルトラQはシリーズきっての(というか唯一の)スーパーメカ大活躍編「地底超特急西へ」の放映でした。
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 本作は製作順から言うと最後の方に当たっているせいかコメディタッチでありながら特撮そのものは一大スペクタクルの様相を呈しています。

 怪獣図鑑では人工生命体M1号の扱いが大きいですがタイトルからもわかる様に実際の主役は「地底超特急」そのものと言って差し支えありません(笑)
 この前のブログでQのセットは「いくらでもごまかせるシーンでも手を抜かない」という意味の事を書きましたが本作はその傾向がさらに顕著です。
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 冒頭に登場する新東京駅の駅舎は文字通りこのワンカットしか出ないのに下手なレイアウト顔負けの作り込みと遊び心に満ちていますし、瀬戸内海の高架を進行するシーンも合成ではなくちゃんとプールを使い商船のミニチュアが航行して見せたりします。
 クライマックスの北九州駅の自走式車止めを含めた駅周囲のミニチュア(破壊シーンはここだけ)もステージ自体は狭そうですが密度感のあるレイアウトでした。

 これらのミニチュアセットだけでも結構満足感が高いのですが、それ以上に強い印象なのが地底超特急「いなずま号」です。
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 実質的にウルトラシリーズ初のスーパーメカとなったこの超特急、成田亨のセンスが炸裂したかのようなデザインで後の化学特捜隊やウルトラ警備隊、MJなどのメカの原点にも数えられます。
 機関車と客車の連結面を前傾させたり航空機を思わせる窓の配置、あるいはかなり肉厚な側板の造形で「見るからに速そう」を通り越して「ただ者じゃない凄み」すら感じさせます。
 
 ストーリー中盤でM1号に運転席を乗っ取られて暴走を始めてからのいなずま号のスピード感の描写も的確で急加速と減速を繰り返すのに合わせて中の人が前後にゆらゆら動く部分、列車と並走するカメラをぶらせて異常を表現する技法は後の暴走ネタでの定番表現になります)

 ところでウルトラQ は先年カラー化でBDがリリースされましたが、初めて「カラーで走るいなずま号」を目にすることができました(笑)
 0系新幹線とは逆の逆スラントノーズを基本にしたデザインも秀逸なのですが銀色と真っ赤というカラーリングの組み合わせ、まんまウルトラセブンです(笑)
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 が、それ以上に似た印象なのが昨年暮れにNのモデルがリリースされた小田急モノレール500形です。実は私もついさっき気が付きました(大恥)

 「あけてくれ!」のロマンスカーつながりでこういうカラーリングになったのかはわかりませんが、してみるとウルトラマンのカラーリングのルーツも案外ロマンスカーだったのかもしれません。
(SE、SSEも良く見るとウルトラマンぽいですし)

 こうやっていなずま号の事ばかり書いたのでキャラのはなしになかなか行けませんが(汗)宇宙空間でテレシコワのまねをやらかしたM1号はその飄逸なキャラクターのせいか「ウルトラQのおやじ」というドキュメントで御大円谷英二にインタビューしたり最近も「ウルトラゾーン」で大活躍を見せています。
 後細かい点ですが本編の冒頭で靴を磨かせている紳士の役で先日物故された大塚周夫氏(ブラック魔王こと海原雄山)が出演しています。

 そういえばそろそろ「リアルいなずま号」に相当するリニア超特急も起工の運びの様ですがいつできるのやら。



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コメント

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スーパーメカ

 やはりM1号より「いなずま号」が主役です(笑)
この回は怪獣物に興味が無い人もゴリラみたいな
奴が新幹線を乗っ取る回と言うほど知られている
ストーリーです。
車体色に赤を利用したのは合成に赤の方が都合
良いと言う事もあるかもしれませんが円谷プロが
小田急沿線にある事からSE、NSEをアレンジし
たかに見えます。
初代ウルトラマンは当初、科学特捜隊ベムラー
と言うタイトルで鞍馬天狗に似たモンスターが
人類の味方としてという筋書きでしたが海外輸出
を考えると受けない意見が多数になり仏像、能面
と言った日本独特の文化を入れウルトラマンに
なったと言われていますが光山市交通局さんが
言う通り小田急SE、NSEをスタッフが参考にした
事も考えらます。
ところで今回の再放送・・・北陸新幹線開業直前日
放送となりましたが偶然とはいえタイムリーな事象
?となった感です。
これは私個人の考えですがN700、N700A新幹線
を、やや斜めな角度から見ると「いなずま号」を
柔かくデザインした気がします。
500系と「いなずま号」を例えるファンも多いですが
私はN700制作時に「いなずま号」を思い浮かべ
た人が居たと思っています。
それと地底超特急西へが撮られていた時期は本家
、東海道新幹線が300キロ走行を始めた時期で
タイムリーな製作だったのでしょう(笑)
スーパーメカと言う点からいうと、もう一つ考えられ
るのが65年9月からイギリスで放送を開始してサン
ダーバード。
円谷サイドもミニチュアワークを駆使して日本の
特撮美術をアピールした回とも言えます。

補足(笑)

 続けて補足です(笑)
地底超特急西へで石川進氏が演じる運転所主任が
ランチボックスを開けて一服する所から、いなずま
号に日の丸の旗を振ろうとしたら高速で行ってしま
って驚くシーンが大体の再放送ではカットされてい
ました。
ファーストシーンの新東京駅で画面右下に走る
モノレールは当時、バンダイから販売されていた
HOサイズの300形モノレールセットの流用で単
2電池?で3両を駆動させる玩具です。
また新東京駅屋上の通信レーダーは同年公開
の怪獣大戦争で使われたAサイクル車のパラボラ
部分です。
後は同シーンで駅に駐車している車類は初代マン
の科学特捜隊宇宙へに出て来たロケット発射場に
置かれている車のミニチュアと同じかと思います。
後は北九州駅駅舎入口に置かれた初代クラウン
パトの模型も気になります(笑)
以上、怪しい補足でした。

昨日本屋に行ったら、子供向けの漫画伝記シリーズに円谷英二さんがあったのに驚きました。
リンカーンや野口英世なんかと同じ扱いをされるようになったんですね。

>星川航空整備部さん

> 撮られていた時期は本家 東海道新幹線が300キロ走行を始めた時期~

 そういえばウルトラQで新幹線に触れられているのは「あけてくれ!」で係官のセリフとして出て来る程度ですね。ドラマの方では一足飛びに地底超特急ですから時代設定では昭和45年くらいを想定していたのかもしれませんね。

>石川進氏が演じる運転所主任が ランチボックスを開けて一服する~
 ここは本編で結構好きなカットです(笑)昔はこういう弁当は結構ごちそうな部類だったと思うのですが
、これが普通に食べられるという事でさりげなく近未来感を演出しているのかもしれません。
 「キングコング対ゴジラ」でも「自宅の夕飯が普通にビフテキ」なんて食生活でしたがこれも同じ意図なのでしょうね。

 サンダーバードの下りですが、最近になって(意図していたかどうかはともかく)それなりにサンダーバードぽいメカ特撮物(?)を見る機会がありました。
 これについては近日中に上げる積りです。

>柴乃さん

 そういう本が出ているとは凄いですね。
 だいぶ以前ですが「知ってるつもり?」で円谷英二が取り上げられた時に随分と驚いたのを思い出します(こちらも歴史上の人物が中心でしたね)

 今度探してみます。