カラーブックスの思い出番外編 「ポケット百科の『電車』」

 今回はカラーブックスネタでも少し異色なものを。

 カラーブックスと同じ大きさの文庫サイズでちょっとだけ厚い「ポケット百科」というのが昭和50年代の初め頃に保育社から出ていた事があります。
 カラーブックスとは異なり一応「図鑑」という体裁ですから内容もカラーブックスより幾分アカデミックな内容で最初のラインナップも昆虫とか草花などいかにも図鑑らしいものでした。

 が、そこはやはりカラーブックスの保育社と言いますか「やっぱり」リリースされたのが「電車」と「自動車」です。
 この2冊だけは真っ先に買った記憶があります(笑)
DSCN6574.jpg

 今回はその中の「電車」から

 読んで字の如く「電車」に特化した内容でSLもDCも出てきません。この点当時の他の図鑑の類が鉄道そのものを総花的に取り上げていたのとは一線を画すポイントです。
 何より当時はSLブームの後、ブルトレブームの前という実に微妙な時期でしたから電車で一冊纏まった図鑑というのはかなり異色だった気がします。

 しかも掲載順がなかなか面白い。
 形式順に並べるとか年代順に並べる、あるいは私鉄も交えて鉄道会社ごとに並べるというのがこの手の本の最も多いパターンです。
 が、本書の場合は「北から南へ、地域順・その中の線区順に並べる」という点がまず新鮮でした。
DSCN6575.jpg

 国鉄の場合も幹線から支線へという順番で並んでいますから当時電化されて電車が走る所ならほぼ全てが網羅されている事になります。
 しかも新幹線から路面電車、どうかするとナローやトロリーバスまで一緒くたに並べているので絵本としても意外に楽しい一冊と言えました。
DSCN6576.jpg

 ある意味、後のカラーブックス版「日本の私鉄シリーズ」や「電車シリーズ」の先駆けというかガイドブック的なところもあって「電車ファンの入門書」としては当時ベストに近い出来だったと思います。

 

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コメント

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やはり

 やはり持っていましたか(笑)
実は今手元に持っています!
1977年に出された古い本ですが私も、この本を
穴が空くほどと言うか隅々まで読みました。
北から南までの電車が出ている点も嬉しいですが
当時は昭和初期に造られた釣り掛け駆動電車が
都市部でも地方でも幅を利かせていたトンデモな
時代・・・角度を変えると生きた博物館が身近に
居た!が本音でしょうか(笑)
今の様にネットも無く鉄道専門のDVDやビデオ
媒体が売っていない時期、これらの本から得る
情報と言うか詳細は大いに役立っています。
1977年と言う年は鉄道にとっも大きなポイント
となった年で103系、115系の増備で関西から
旧国が一掃され東京近郊でも最後まで旧国の
楽園?と言われていた南武、青梅、五日市、
横浜各線にも103系が入り翌年には旧型は
相次いで引退し茶色い電車が姿を消した時で
もありました。

>星川航空整備部さん

 仰る通り本書の出た時期は幹線から旧国・旧性能車が消え始め、ローカル線でもそろそろ初期の車両が消え始めた頃と重なりますね。
 私の故郷には生憎それが無く、一番近くにあった旧国が仙石線の72系だったと言うくらいです。

 その72系も103系そっくりなアコモが登場してかなり印象を変えてしまいました。同様に身延線の旧国も113系みたいなボディを纏った「モハ62系」が登場しましたが本書にその両方がしっかり載っているのにも時代を感じます(笑)