午前3時の暇つぶし本から・21・「河童の覗いた~シリーズ」

 当直の真夜中の暇つぶし本から
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 妹尾河童の「河童の覗いた~」シリーズを。
 平成9年に「少年H」のベストセラーで小説家としても有名ですがやはり本領はこのシリーズでしょう。

 シリーズとしては「河童の覗いたニッポン」「河童の覗いたヨーロッパ」「河童の覗いた仕事場」など何冊もありますがそのどれもがハズレがありません。
 いずれもエッセイ形式で旅行記、探訪記やグッズ類の紹介、あるいは蘊蓄を語る物です。

 当直に持ち込むのは殆どが文庫本でしたが、一冊当たりの情報量が非常に多い上にそれぞれの記事が適度に小分けになっているので時間が細切れになりがちな当直の晩には丁度良いシリーズでした。

 エッセイ自体も文体が非常に滑らかですいすい読ませてくれますが見開きについてくるイラストがこれまた情報量が多い。
 図解形式で俯瞰や断面図なども効果的に配されていて取り上げる対象が立体的に把握できる構成は流石の一語です。
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 これは元々舞台美術家でもある著者の資質と習性が良く発揮されているところですが小道具のひとつひとつ、風景のワンカットワンカットのデッサンがしっかりしているのに加えて描き込みが緻密なので臨場感が半端じゃありません。
 しかも肉筆のイラストなので写真の様な冷たさが無く、読んでいて不思議な温かさと充実感を感じさせてくれるのも良い所です。
実際、見開きの2ページを読み込むだけで軽く5分や10分はつぶせます。

 それでいてエッセイ本文の方には著者の感想や主張がしっかりと出ておりイラストとしっかりと両輪を成している所にも惹かれます。

 鉄道関連ですとホテルになったオリエント急行等が取り上げられていますが読んだだけで実際に乗った気分にさせてくれます。
 旅行関連でもそれは同様で読んでいると狭苦しい当直室がヨーロッパのホテルに変わったような錯覚すら感じさせます。

 これまでに紹介した数々の当直本の中で、読後の充実感の高さでは文句なしのNo1です。
 個人的に特に好きなのは「河童の語る舞台裏おもて」で本職である舞台芸術での仕事の数々を語った物ですが、レイアウトやジオラマなどを趣味でやっていると触発される所の非常に多い本だと思います。


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