思いでのユアコースシリーズから・「怪物・王貞治」

 今回は久しぶりのジュニアチャンピオンコースネタです。

 ジュニアチャンピオンコースの第1号は「ONの野球コーチ」でした。
 この本の出た70年代初頭当時は巨人を中心としたプロ野球の全盛期に当たり子供たちの野球人気も相当なものでした。
 ですから児童書の新シリーズの第一号に野球の本が選ばれるのも当然と言えば言えます。
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 さて、その数年後にジュニアチャンピオンコースの上位版として出たユアコースシリーズの第一号も当然の様に野球物です。
 その名も「怪物・王貞治」

 所謂ハウツーもの主体だった野球ネタの中で本書の場合は読んで字の如く連続3冠王時代の王貞治の軌跡を追ったドキュメント構成の一冊です。

 ですから他の同シリーズと異なりほぼ全編が王選手の一代記に費やされていますが、貝塚ひろしの劇画、フォトストーリー、文章ページを巧みに組み合わせてホームラン王までの過程を立体的に構成させているので、読んでいる時の臨場感が中々の物です。
 これを読み返すのは本当に久しぶりです。

 と言いますのも本書は当時から巨人ファンだった亡父がどちらかというと自分が読む目的で購入した(笑)ものと推定され、父に似ずスポーツ音痴・野球音痴の私には最も縁の薄い一冊だったからです。
 私などはあの当時からTMSを読みふけり、テレビと言えば特撮物ばかりの息子でしたから張り合いのない事夥しかったろうことは容易に推察されます(大汗)

 ですが本書を今になって読み返して感じるのは王貞治に象徴される当時のプロ野球の熱気、空気がむせ返るくらいに行間から強く滲み出ている事です。
 70年代中葉、普通の子供~中年にかけての男性の娯楽の大半はプロ野球、それも巨人戦だった事は間違いありません。

 あの頃は夏場の夕飯時、7時半から9時まではかなりの確率で巨人戦の中継が放映され、それが終わった後も試合終了位まではAMラジオでリレー放送されているのに付き合わされるのが常でした。
 不思議なもので、あの頃は枕もとで亡父が聴いている野球中継が掛かっている間は安心して眠れたことです。
 田舎の事ゆえ、ラジオが切れた後の周囲の闇と寂寥感は子供心にかなり怖かったですから。
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 それはさておき、本書で出ているペナントレースの打率・勝率争いのデータの羅列は部外者にはまるで意味不明なのですが(笑)ファンや当人にとっては文字通り人生の全てをなげうつ程の意味と意義がある訳で、その熱さだけは読んでいて伝わってきます。
 それゆえに本書は野球音痴が「あの頃の熱気」に浸るという意味で、今になって意外に楽しめる本になっていたのですから歳は取ってみるものです(爆)

 そういえばその頃の雰囲気の一端を少しだけ感じさせるドラマを最近CSで観ましたがそれについても近いうちに触れようかと思います。


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コメント

非公開コメント

ちびまる子ちゃんでも、当時のプロ野球人気が凄かった事が話にありましたね。グータラ親父のひろしが、王選手の事褒めてたり野球見てたせいで刑事コロンボ見れなかった事も。

>光になれさん

 昭和40年代~50年代にかけてはゴールデンタイムのテレビまんがの天敵のひとつがこのプロ野球中継でした。
 特に夜7時半の番組は野球で潰れるか、裏の巨人戦にチャンネルを合わさせられるかで夏場にまともに観られた番組が殆どありません(笑)

 幸か不幸か故郷が田舎だったので7時半のテレビまんが自体が非常に少なかったのですが・・・