「8分の1計画」

 今回はウルトラQネタです。
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 従来特撮物におけるミニチュアセットは「巨大なクリーチャーが暴れまわる」為に存在しているのですが逆転の発想で「等身大の人間が小人の国に紛れ込む」為に精密極まるミニチュアが組まれた一編です。
 その名も「8分の1計画」

 急激な人口増とそれに伴う資源の枯渇に対処するために人間を8分の1に縮小して新たなコミュニティを作るという政府の施策をモチーフにそこに誤って紛れ込んだヒロインの悪夢(文字通りのw)を描いたものです。
 こうした発想は後のウルトラシリーズには見られなかった物で、このコンセプトの正統な後継者と言えるのは数年後にスタートしたNHKの少年ドラマシリーズではないかと思います。
 (更に言うなら「世にも奇妙な物語」や当のQのリメイク等も当てはまるかもしれません)

 まあ、堅苦しい話はそれ位にして
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 画面的な本作の主役は文字通り「ミニチュアセット」そのものにあります。
 劇場作品でも観ない様なリアルかつ精巧な建物が画面上に再現。
 近未来のコミュニティなのにご丁寧にも「ウェザリングまでされている昭和30年代の街並み」という所が変であると同時に実に魅力的ですw。

 そこの紛れ込んだ等身大の主人公たちが横丁に入ろうとして家の庇を踏みぬいたり、看板建築の上部を蹴り割ったりする珍騒動。
 ミニチュアにリアリティがないと単なる子どもの遊びに見えてしまう事をスタッフがよく認識していたがゆえの作り込みであり演出だったのでしょう。

 それゆえに本作はレイアウトファンは必見の作品です(爆)

 出演者もこの撮影は楽しかった様で思い出ばなしの引き合いに良く本作が使われていたそうです。
 (最も桜井浩子氏だけは小人の役だっただけに「巨大な電話機をうっかり壊してしまった」様な話でしたが)

 更に余談ですが本作のミニチュアの一部は後に「五郎とゴロー」でも使い回されています。製作順では本作が先ですが放映順では後回しになっているので、当時眼が良い上に事情を知らない人が観れば「ゴローのセットを使い回しやがって」と思ったかもしれません。
 (まあ、使い回しには違いないですが)

 もっと余談
 本作の放映日は東京都議会選挙の投開票日でした。この後の怪奇大作戦も含めてですが今回は「開票速報の字幕がうざったい」という思わぬ弱点が(笑)

 

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コメント

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8分の1計画

 ラストで巨石文化時代の人類は巨大だったと言う
NAが入るのが何故か印象に残る回ですが冒頭の
渋谷駅に入線する山手線103系は丁度、東京オリ
ンピック直後の64年11月~12月撮影と思われます
が、この駅・・・今も変わらない駅で私も頻繁に使
いますがホームに立つとウグイス色の103系が
来る錯覚に襲われます(笑)
Qには魅力的な車が多数出ますが電車も負けず
劣らずで、この103とバルンガの72系が横綱級
でしょう(笑)
以前、満田監督のインタビューでは極力Qとマン
は自動車を大写しにしないで時代を特定させ無い
と言っていましたが両作品ともにモロ大写しです。
確かにマンの場合は自動車はでますが電車は
極端に出ません。
あ、前回のガラモンの逆襲でドライブインで沼田
氏が佐原さん達に犯人の事を言う際にバックに
電車が一瞬でますが秦野ドライブインロケなの
で小田急の1600かHB車と呼ばれた旧型の感
がします。
8分の1に話し話戻すとラストの巨石文化~と
言うセリフは当作品がアンバランス時に企画
されアウターリミッツを意識していた構成だった
事も伺えて面白いです。

>星川航空整備部さん

 Qの頃は結構アメ車の登場頻度も多かったですがこれも輸出考慮の一環かもしれないですね。

 ミニチュアのビルの看板に横文字が多かった(ガラモンの逆襲などで顕著)のもその関連でしょうか。

 今回のラストは特定のレギュラー主人公が存在せず、コメンテーターが登場するトワイライトゾーン辺りにはピッタリのナレーションと言えますが、アンバランスも当初は一ノ谷博士が同様の役割でナレーションをやる予定だったそうなのでそうしたノリが少し残っているのかもしれませんね。