「電光石火作戦」

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 ウルトラQネタ…のはずでしたが今回は番外編と言う事で。

 先日「宇宙指令M774」が放映されたその日、CSでウルトラマンの再放送をやっていました。
 その回は「電光石火作戦」と言う奴です。

 関東地方を大型の台風が通過したために通路を絶たれた山中の少年キャンプの面々が間道を使って麓まで食料を取りに行く途中で怪獣に遭遇する話
 これだけ書くと実に単純明快なストーリーです。
 最初は何の気なしに観ていたのですが、中盤で道路の復旧作業中の人夫たちのまえに怪獣が出現するところで彼らが一斉に叫ぶところ。

 「うわあっ!ガボラだあああ!!」

 思わずひっくり返りました。
 次のシーンで山中で迷った少年たちの前に同じ怪獣が現れたところも

 「あっ!ガボラだ!!」
 この回に出てくるガボラと言う怪獣、この話が初登場で視聴者もここで初めてまみえた奴なのですが
 「うわア怪獣だあ!」でもなければ「うわっ化け物だ!」でもなくいきなり「ガボラ」という固有名詞が当然の様に登場するのに物凄い違和感を感じました。

 それどころか出動中の科特隊の面々も「ガボラはウランを狙って出てきた」とか「ウランカプセルでガボラを誘導します」とかこれまた当然の様に語ります。
 初登場の怪獣なのに前振りも何もなく登場人物たちが名称はもとよりその食べ物まで知っているという展開。

 ウルトラマンでは他にこういう話は殆どありません。
 予め怪獣の習性がわかっている場合でも前振りに誰かが「この怪獣は●年前に出現したザラガスです」位のセリフが必ずあるものです。
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 そこで思い出したのですが(但し記憶違いがあるかもしれないのでその折はご勘弁を)この話の脚本は山田正弘。
 ウルトラQの「虹の卵」と同じ脚本家です。
 これでお分かりの通り本作は「虹の卵」の姉妹編とも言うべき内容で本来ならばこの回で登場するのは「ウルトラQのパゴス」だった話らしいのです。

 ところが本編製作時、パゴスのぬいぐるみ(正確にはベースとなったバラゴン)は既にネロンガやマグラに改造済みでそのまま使えない事情があり、ネロンガベースで再改造された新怪獣ガボラとしてストーリーが進められたものだった訳です。
 ですが(これも恐らく)脚本が書かれた段階ではガボラがパゴスのままだった為に上述の様な違和感のある展開になったという事でしょう。

 ですからこの話を見る時には目をつぶってガボラをパゴスに脳内変換し、セリフのガボラもパゴスと読み替えて見るのがある意味正しい見方ではないかと(爆)
 ウランに釣られる習性やら口から怪光線を発する所とか外見以外はガボラはパゴスそのまんまですし。
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 上述の予備知識なしにガボラを見た時「顔の周りの赤いカバー(?)がバックり開いたびっくり箱みたいなルックス」がまず連想されると思います。ストーリー前半ではそのカバーが閉じられたモグラタンクみたいな状態で村を徘徊しここ一番という所でカバーが開いて顔が出る演出があります。
 これを本放送時に見た記憶ではこの造形のインパクトの印象が非常に強かったものでした。
 ですからストーリーが印象に残らないばかりか「ガボラ自体がネロンガの改造で顔の造作が同じ」事にも気が付きませんでした(笑)

 あと余談ですが、食料を取りに行く少年キャンプのリーダーの一人を演じていたのはQの「地底超特急西へ」で靴磨きのイタチ少年を演じた人ですが、今観るとイタチのイメージが余りにも強すぎて今回の品行方正な少年の役にはこれまた物凄い違和感を。



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コメント

非公開コメント

これでしたか

 さすが光山市交通局さんパゴスの後日談である
ガボラ・・・もう少しCSの放送が早ければ重なりま
したよね!
実は私も何かの機会に東宝~ウルトラへの後日
談的な回をコメしようと思いましたが急遽少しです
がコメします。
まずはQの変身・・・これは東洋の神秘大怪獣
バラン1958の後日談と言えます。
出演者も重なる事もあってバランでも蝶の標本
が出てきてモルフォ蝶がキーとなっており巨人
退治に出動する自衛隊トラックのシーンもバラン
から流用していますし無反動砲を設置するシーン
もバランからで円谷作品としては珍しく円谷自衛
隊(東宝自衛隊)がクライマックスで出る回です。
他で円谷自衛隊が出る回と言うとマンモスフラワ
ー、初代マンだとグリーンモンス、ケムラー、初代
バルタンと何度かありますがシリアス度では変身
の回が最高です。
妖星ゴラスの後日談が初代ウルトラマンです。
何と言ってもイデ隊員こと二瓶さんがパイロット
ですから(笑)
ミロガンダとゴーガの像もストリー的には似てい
るので後日談?
ただミロガンダの場合は怪奇大作戦的な展開
も感じます。

>星川航空整備部さん

 仰る通り「変身」はバランとの連続性が濃厚ですね。それにしても「モルフォ蝶」と言う奴はまったく生態も効能(笑)も良くわかりません。

 ゴラスとウルトラマンとの連続性は大昔ホビージャパンの考察記事でも触れられていた事があります。
 もっともあちらはVTOL→ビートルの連続性から捉えたものでした。

 同じシリーズで星川航空にMATジャイロの原型機が贈られたなんていうのもありましたが。

怪獣はなぜ現れるのか?

どうもご無沙汰しています。

>≧最初は何の気なしに観ていたのですが、中盤で道路の復旧作業中の人夫たちのまえに怪獣が出現するところで彼らが一斉に叫ぶところ。「うわあっ!ガボラだあああ!!」思わずひっくり返りました。次のシーンで山中で迷った少年たちの前に同じ怪獣が現れたところも「あっ!ガボラだ!!」。そこで思い出したのですが(但し記憶違いがあるかもしれないのでその折はご勘弁を)この話の脚本は山田正弘。ウルトラQの「虹の卵」と同じ脚本家です。これでお分かりの通り本作は「虹の卵」の姉妹編とも言うべき内容で、本来ならばこの回で登場するのは「ウルトラQのパゴス」だった話らしいのです。

>「電光石火作戦」は、「パゴス反撃指令」と言う仮題が用意されていたのは自分も聞いたことがありますね。言われてみれば、作業員の「うわァガボラだー!」や山岳少年団の少年が言う「あ、ガボラだ!」や科学特捜隊本部でムラマツキャップが「ガボラが現れたのは宇浪里町のウラン鉱山付近だ」と状況説明するシーンもガボラの名前を「パゴス」に置き換えても違和感ないですよね。

パゴスと言えば、それから40年たって「ウルトラマンマックス」の「怪獣はなぜ現れるのか」にも登場予定があったものの山田正弘さんが死去したために登場が見送られ、ゲロンガと言う怪獣に変更されたという裏話があるそうです。

>時間ですよ、しんこちゃんたびたびさん

 お久しぶりです。

 ウルトラマンマックス版のパゴス、一度観てみたかったですね。同じバラゴンベースでもネロンガやガボラとは明らかにノリの違うデザインでしたし、結構異色作になったかもしれない気もします。