刑事物語~犯人を追う刑事の汗と執念~

 今夜はジュニアチャンピオンコースのはなし・・・ですが今回はやや脱線します。

 ジュニアチャンピオンコースで私のトラウマ本となっている「あの事件を追え」「世界ショッキング事件」「あの犯人を追え」
 これらの本に共通しているのは著者が大野進氏である事です。

 氏は実録の事件のノベライズを得意としていた方の様でごく平易な筆致の中に迫力のある描写が読む側に凄みを感じさせたものです。
 その資質は姉妹編の「ジュニアチャンピオンノベルズ」の「悲劇の大事故を追え」のような文章主体の本でも発揮されているのですが今回紹介するのは別な出版社から出ていた氏の一冊から
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 偕成社版・少年少女ノンフィクション物語の一冊「刑事物語」
 児童書とは思えないハードなタイトルですが中身も負けていません。
 本書は凶悪犯罪に対し地道な活動で犯人を追いつめる捜査陣の活躍を描いたものです。
 これだけなら以前紹介した「あの犯人を上げろ」と似た様な印象をもたれるかもしれませんが本書は題材の全てが実録物である点にあります。

 実は本書で取り上げられている事件は上述の「あの事件を追え」や「あの犯人を追え」でも取り上げられていた物が多く、それらの本よりも文章量を増やしてより読み応えのある内容にしています。
 
 それらの書き加えられた部分は専ら犯人たちの心理描写に割かれていて、捜査陣の追求に追い詰められる犯人の心の揺らぎ、恐怖感が良く伝わってきます。
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 これだけでも子供には十分にトラウマなのですがそれを更に加速させるのが「石原豪人の挿絵」
 この人の描く挿絵は題材自体のアシッドさで印象に残る物が多いのですが、本書の場合特に印象に残るのが「人物の眼力(めぢからと読みます)」
 犯人たちの普通ではない眼付き、それを追う刑事たちの執念深さを感じる眼の描写が非常に強い印象を与えます。
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 幽霊もオバケも出てこない本なのにこれほど挿絵が怖い(それでいて妙に引き込まれる)本はなかなかありません。



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コメント

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組 ええかげんな奴じゃけ ほっといてくれんさい アンタと一緒に 泣きとうは ありません

刑事物語というと、武田鉄矢さんがハンガーを振り回す刑事映画を思い出しますが、「凶悪犯罪に対し地道な活動で犯人を追いつめる捜査陣の活躍を描いた」子供向けの読みものがあるとは知りませんでした。管理人さんのブログを読むと「太陽にほえろ!」や「特別機動捜査隊」みたいな内容の本なのかな?という印象を感じましたが、復刊ドットコムあたりで復刊して発売しないかな~?と思いました。

その反面、凶悪犯罪に対し地道な活動で犯人を追いつめる捜査陣の活躍を描いた「刑事物語・犯人を追い刑事の汗と執念」という本を読んで警察官を志した子供がどれくらいいるのか気になるところですね。

No title

> 時間ですよ、しんこちゃんたびたび さん

 この手のトラウマ本は実録系という事もあってか、なかなか復刊の機会に恵まれないですね。
 個人的には大いに期待しているのですが。

 余談ですが「刑事物語」というタイトルは実はテレビドラマでも存在します。
 何しろ白黒版の「七人の刑事」の前身という位置づけの番組だったそうなので武田鉄矢はまず関係ないと思います(たぶん)
 もちろん私自身は観た事のないドラマなのに何故か主題歌のCDは持っていいたりするのですが。

 そういえば「刑事物語85」なんてのもあったなあ(遠い目)