昭和ヒーロー列伝から・「メガロマン」

 昭和ヒーロー列伝ネタから
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 今回は昭和最後のオリジナル巨大ヒーロー物「メガロマン」(昭和54年度・東宝・フジテレビ)から
 本作の放映された時期は戦隊シリーズ中興の祖の「バトルフィーバーJ」がスタートした一方で復活したウルトラマンがアニメ作品だった事で特撮ファンのストレスが溜まりぎみだった時期でした。

 そんな折に伏兵の如く登場したメガロマンには少なからず期待が集まったものです。

 本作の原作は狩屋哲。後に「美味しんぼ」で有名になるのですが当時の代表作は硬派アクション劇画の「男組」でしたから本作は「SF版男組」と当時雑誌に書かれた位の独特のステイタスを主張していました。
 かつて地球からロゼッタ星に移住した武道家の父とロゼッタ星人のたてがみ族の母の間に生まれ、遺伝子操作で変身能力を身に付けた主人公の獅子堂たかしがロゼッタ星を支配した黒星族の送り込む怪獣・インベーダー軍団から地球を守るために戦うというのが大まかなアウトラインです。
 その中で、主人公の武道家としての成長や武道家仲間との共闘、関東地区にエネルギーを集積するためのバリヤーパイルを一本づつ埋め込んで行くというこれまでのヒーロー物にないシステマティックな侵略方法、黒星族の侵略を信じてもらうべく孤軍奮闘するルポライターの存在など従来のヒーロー物とは明らかに異なるテイストの硬派な描写が新たな時代のヒーローを予感させたものです。
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 特撮もゴジラで鳴らした東宝の製作だけに毎回きちんとしたセットが組まれ、特に初期話数などで強遠近法を駆使した独特の画面作りが非常に印象的でした。
 又、メガロマン自体が武道家ヒーローという設定なだけに従来の巨大ヒーローにない拳法主体のアクションがかなり新鮮でした。
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 中でも異色だったのは敵の首領のキャプテンダガーが主人公とは双子の兄弟だったという設定。
 主役の北詰の二役でキャスティングされた辺りもかなり意欲的です。
 この辺りは当時人気だった「超電磁マシーン・ボルテスV」等の代表されるドラマチカルロボットアニメ(と当時は呼ばれていました)の影響が色濃く感じられた部分でもあります。
 と、そこまでは非常に期待された本作だったのですが折角のその設定が生かされたのは第1話と最終回のみ。
 上述のロボットアニメにならって全話を貫くテーマの一つとして所々に複線を張りつつ、たかしやダガーの心理描写をちりばめつつ大河ドラマ的に持って行く事も可能だっただけに実に惜しい気がします。
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 残念と言えば毎回とっかえひっかえ怪獣が登場する作品なのにそれぞれのデザインがおざなりだった事です。
 どこかのウルトラマンモドキのパチモンマンガにでも出て来そうな怪獣ばかりで印象に残るキャラクターがほとんどいないのも本作の弱点です。

 ヒーロー列伝で取り上げられたのは「燃えよ!炎の超人」「インベーダー大作戦」「メガロマン対仮面怪獣ダガー」の3本。

 ここからは余談。
 実は本作は私の故郷では本放映から1年位後にベルト枠の再放映扱いで放映されました。
 本放映当時、本作を映像で見られたのは当時の「小川宏ショー(これを覚えていると歳がばれます)」で「特撮番組の種明かし」特集でメイキング映像が放映されたのが唯一です。
 これだけでも当時のフジテレビの本作への力の入れ加減がわかるのですが、その時点では故郷ではメガロマン自体まだ放映されていなかったので結構ストレスがたまった覚えがあります(笑)


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コメント

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この番組は、フジテレビにとっては久しぶりの巨大ヒーローだったんですね。意欲作なだけに短い話数で終わったのが残念ですね。

>光になれさん

 言われてみれば「魔人ハンターミツルギ」以来かなり久しぶりですね。もっともメガロマンの後は21世紀直前の「鉄鋼機ミカズキ」までまた相当間が空きますが(笑)

 本作の製作時は第一次アニメブームの真っ最中でしたからあのノリをどうにかして特撮にフィードバックしようという意図は感じます。

 実際にシリーズ物アニメのノウハウが特撮に直接反映されるのは東映のダイナマン以降でしたがメガロマンももう少し脚本が頑張ればという気もしないではないですね。

DVDが出ていないのはあの人のせいなのかな?

メガロマンは当時会津では放送されていませんでしたが、90年代の終わりにケーブルテレビで放送されたのを観ました。

ゴジラの東宝さんにとって円谷プロの得意分野である巨大ヒーローに「流星人間ゾーン」以来久々の挑戦でしたが、初回放送の時に関東地区の裏番組が「ルパン3世」だったため打ち切られ、原作を担当した雁屋さんが映像ソフト化になかなか了承しないらしいです。

一刻も早いDVD化が待たれます。

>すーぱーぺるるさん

 メガロマン自体はCSでは過去に3つのチャンネルでそれぞれ全話放送されていたのでDVDもとっくに出ているものと思っていました。

 そういう事情で出ていないとすると非常に惜しい気がしますね。