昭和ヒーロー列伝から・「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」

 この間から作品を紹介してきた昭和ヒーロー列伝。
 本放送は足掛け4年、計36本の放映で観ている私を随分と楽しませてくれました。
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 そのラストを飾ったのが「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」(昭和53年・ANB・東映)です。
 これまでの例に漏れずこの作品も故郷では放映されなかったのでヒーロー列伝最終回が初見と言う形になりました。

 本作は放映3か月前に公開された劇場版「宇宙からのメッセージ」の関連作と言う位置付けですが時代がかなり空いているので純粋な意味での続編ではないようです。
 この「宇宙からのメッセージ」自体がスターウォーズの大ブームを当て込んだ便乗企画の様な物だったのですが、テレビ版で外伝的な続編が作られた事で大河ドラマ的な相乗効果を与えたという点で本家のスターウォーズに先んじた事は特筆されていいと思います。

 そんな訳で前作からキャリーオーバーされたのはキャラクターではなく劇場版に登場した「リアべ号」をはじめとするメカが中心です。
 それらのメカはかつての勇者たちが残した遺産と言う設定で当時としてはなかなかユニークでした。

 ですから本作は単体でもそれなりに楽しめるとはいえ、劇場版を見た人ならそれなりに深みのある何かを感じる事ができたのではないかと。
 テレビ版自体も当時の特撮物としては珍しい全編が続き物となった大河ドラマ風味の作品だったのがまず印象的です。

 「大河ドラマ風味」と書きましたがこれまた本家が当初「宇宙を舞台にしたホースオペラ(活劇西部劇)」のノリだったのに対して如何にも日本風に「宇宙を舞台にしたスペースチャンバラ」のノリだった事から出ている印象です。
 ですので「リアベの勇者たちがガバナス帝国相手に壮大なチャンバラを演じる」劇場版に対してテレビ版では番外編らしく「新たなガバナス帝国のウィークポイントとなる何かをめぐる忍者同士の争奪戦」に軸足が置かれ、当時としてはスケール感のある展開を感じさせました。
 そうした展開は今回の放映で初めて見る者にはかなり新鮮な印象でした。

 なにしろそれまでの特撮ヒーロー物は原則1話完結で「毎回とっかえひっかえの怪獣や怪人をヒーローが倒す」と言う様なのしかやっていませんでしたから。
 その意味では本作は「猿の軍団」と並んで日本のSFテレビ映画の可能性を模索する試金石だったのかもしれません。

 事実、これ以後の東映のヒーロー物はそれまでよりもシリーズを通しての縦糸が重要視されるようになりましたし劇場版「宇宙から~」で培われた特撮シーンの蓄積が使われる事で従来にないスケール感をも併せもってきた気がします。
 全く同時期に放映されていた「スパイダーマン」と並んで本作は「東映ヒーローの知られざる中興の祖」とも言えるかもしれません(褒めすぎ?)

 さてテレビ番組としての「ヒーロー列伝」はここで終了するわけですが、私個人の特撮趣味はここで終わった訳ではありません。
 実はこの後も私自身予想もしなかった新展開があったので次回以降はそれに絡めて書いていきたいと思います。


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コメント

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映画の後に、後日談の番組が放映されるのは珍しいですね。フランスでは大人気の様ですし、宇宙規模のヒーロー物は、ギャバン以降なのであの当時としては珍しいですねしかも連続ドラマとは。忍者物としても、珍しい気がしますよこの番組。最後に忍者繋がりですが、ニンニンジャーでジライヤが見られるとは思いませんでした。私は都合で見れなかったんですが、喜んでくれた視聴者も沢山いてくれて何よりです。

>光になれさん

 東映は時々こういう野心作をポッと出すから侮れないですね。
 大概は玉砕してしまう事が多いですがそれでも必ず後の作品にコンセプトが引き継がれて再度開花するのが凄い所です。
(個人的には本作の他に「妖術武芸帳」「超人機メタルダー」「超光戦士シャンゼリオン」なんかが該当する気がします)

 フランス版の「SAN KU KAI」主題歌のCD を持っていますが日本版とはイメージが違う(あちらの人が考える忍者のイメージをそのまんま歌にしたという趣)のが印象的でした。

 ニンニンジャーのジライヤ登場には驚きました。

 最初タイトルだけ観て「カクレンジャーのジライヤが出る」とか思っていたので(爆)

 タイミングを合わせたのか東映チャンネルでも翌日の今日から「ジライヤ」がスタートしています。