50年前の「模型とラジオ」にたまげる・2・飛行機模型編

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 60年代の模型とラジオに驚いたはなし・今回は二回目です。

 鉄道模型の記事の比率が後の年代に比べて高いのは前に書きましたが、他にもこの当時ならではともいえる特徴がいくつかあります。
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 まず特徴的なのは模型飛行機。
 今回入手した61~62年の奴をざっと見ただけでもRC機やGコン機をはじめゴム動力機やロケット機(当時タイガーロケッティと言う固形燃料使用のロケットエンジンキットがありました)
 今をときめく(笑)ドローンを思わせる二重反転ローター式電動ヘリの設計図もあったりします。
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 それ以上に衝撃的だったのが62年12月号に掲載の「人が乗れる滑走飛行機の作り方」!!
 空こそ飛べない物の、200ccの2サイクルエンジンを搭載、実際に操作可能な昇降舵や方向舵も装備、見た目はどう見ても手作りの軽飛行機と言う代物
 こんなのが小・中学生メインの工作雑誌に平然と載っているのですからいい時代でした。
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 それどころか61年8月号の予告なんかは「幅1.2M、長さ2.3M、高さ1M」の「人を乗せて走るホバークラフトの作り方」が予告されています。
 
 これらは実際に作ってもらうというよりも「雑誌のシンボル」的な意味合いが大きかったのではと思います。
 (とか言いつつ飛行機の方は設計図も含めたパーツの分売もやっていますが)
 まあ、それは極端なケースなのでしょうが、あの当時はこれだけ色々な模型飛行機を飛ばして楽しめるだけの空間がそこここにいっぱいあったという事なのでしょう。
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 今では凧ひとつあげるのですら色々と気を使わなければならなくなっていますし、例の騒ぎ以来RCのヘリを飛ばすのも大変になりそうです。
 恐らくこうした世知辛い傾向は70年代半ば頃には徐々に顕在化し始めていたと思います。

 そう考えると、60年代は「自分の模型を飛ばす事が子供のロマンとして通用した最後の時代」と言えるかもしれません。

 模型とラジオの休刊直前の80年代には実際に飛ばせる模型飛行機の記事がほぼ全滅している事を思えばこれは象徴的です。


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コメント

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模型とラジオ

 ホバークラフト製作~007の世界と化しています。
この当時(1960年代初頭)はプラモデル、通常の
工作も未来志向と言うか想像を膨らませる乗物
が多く、ある意味で夢の有った時代でした。
今はソーラーカー製作しましたと言っても「そうですか」
で終わっちゃいそうな、ご時世ですから(笑)
60年代の未来志向は小松崎氏の絵が何と言って
もインパクト大でしたからね!
しかし今日はサンダーバードスペシャルな日でした。

>星川航空整備部さん

 こういう思い切ったモデルの「作り方」が掲載されるのは驚きと同時に痛快さを感じます。

 実際は個々の工程自体は非常に地味だとは思うのですが、その積み重ねで驚異の一品が物になる感動もひとしおだと思います。

 そちらのコメントのソーラーカーのくだりでも思うのですが最近は全般に「何を作っても感動が無い」あるいは「あってもそれをアピールするのが下手」な傾向が目立ちますね。

その辺りは少し考えさせられます。

No title

僕も小学6年生の頃模型とラジオ(模ラ)を毎月読んでいました。技術水準もすごいし、これだからこそ日本はその後発展したのだと思います。いまの日本はとても無理です。大学生でも知的レベルはこのころの模型とラジオにとても及びません。漢字も読めない総理大臣といい、情けない国になったものだと思います。

Re: No title

> コメントありがとうございます。

 あの当時でもあれ位のものを作れるモデラーはそうはいなかったと思います。
 休刊直前の頃の模型とラジオのNゲージ製作記事などは当時の大人でも歯が立ちそうにない様な事を掲載していたくらいですし。

 その意味では下手な専門誌よりも突出した雑誌だったのではないかとも思います。