劇用車に見るアクションドラマから「ただいま絶好調!」

 劇用車に観るアクションドラマ、今回はやや番外編めきます。
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 先日立ち寄ったショップで出物を見つけた「ただ今絶好調!」(昭和60年石原プロモーション・ANB)のDVD。
 本作のDVDの存在は知っていたのですがこれまでなかなか手が出なかっただけに有難い掘り出し物です。

 カースタントの出るTVドラマと言うと「刑事ドラマ」「アクションドラマ」を連想する人が殆どと思いますが、この種のドラマが全盛だった80年代半ば頃にはそれらのドラマの影響なのか「カースタントの出てくる普通のドラマ」というのも結構あったりします。
 
 「NYのマジソンスクエアガーデンのコンサートを夢見るロックバンドを主人公に下町の鳶の一家等が絡む人情コメディ」
 本作の内容をかいつまむとそうなりますし、ここまでの説明にカースタントの絡む余地は殆ど無い筈なのですが。

 しかし本作は「西部警察」で鳴らした石原プロモーション製作。

 キャストが主演のボーカル・舘ひろしを筆頭に峰竜太、御木裕の「西部警察」系に加えて「太陽にほえろ!」の勝野洋、西山浩二、多岐川由美(但し後者2人の出演は本作の後ですが)まで加わり鳶の頭に渡哲也、鳶の面々には西部~で犯人役が多かった強面が勢ぞろいするという油断のならない内容です。
 それでいて本編の大半が定石通りの人情コメディそのものだからたまりません。
 一種独特の異世界感を味わえるホームドラマではあります。

 さて肝心の劇用車ですが主演のガレージバンドのステージカーとしていすゞのウィングルーフトラックがレギュラー出演。
 (どんなトラックかというと85年の「ゴジラ」にでてきた自衛隊作戦司令車みたいなのを想像すればよろしいかと)
 舘ひろしがCFのイメージキャラクターだった関係か、自家用車に「黒のスズキカルタス」が登場します。
 (「おれ、舘、カルタス」のキャッチフレーズを覚えている人ははっきり言っておっさんです汗)

 本作で特筆ものは第9話の「影武者」というはなし。
 ガレージバンドの面々がアルバイトでアクション映画の吹き替えをやると言う相当に無茶な設定の一編ですが、このカースタントが相当にマニアック!
 「西部警察とよく似たシチュエーションでありながら実は西部警察でやらなかった組み合わせばかりやっている」というお宝映像の乱発です。
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 シチュエーションとしては「主人公の白いクルマを刑事の黒パトが追跡、その後を数台のパトカーが絡む一方で主人公の先を走るギャングのクルマが道路上にダイナマイトを投げまくる」
 ここで出てくる主人公のクルマが西部警察で殆ど出番のなかった「330の4ドアHT」黒パトも最初は330セダンだったのが「新車すり替え」で330のHTになります。
 
 追跡するパトカーは430後期形2台R30が1台、更に西部では見ない仕様だったC230ローレルの白パトと丸目4灯に散光式回転灯の430が混じっています。
 C230というと西部警察の第1,2話で団長専用車として登場していますが形が似ている所からするとその個体をパトカーに改造したものかもしれません。

 しかもこのC230、カーチェイスの中盤には西部でも出てこないロールオーバーを披露してくれます。
 このシーン、ロールオーバーとしてはかなり派手な物で、転倒と同時にAピラーが歪む位の勢いです。

 そしてクライマックスはこれまた西部でもお目にかかれない「2台の330HTのジャンプ&空中衝突」「そのままプレハブに突っ込み爆発」とある意味やりたい放題です(笑)
 ちなみにこの回で監督を演じるのは西部警察なんかでは殆ど出ないがゆえに異色に見える藤木悠。プロデューサー役がミッキーカーチス、舘ひろしの旧友だったスタントマンに伊吹剛と不思議に石原プロのドラマっぽさがありません。

 この他の話でも「330セドリックが崖から転落、負傷者を舘ひろしが抱えたままヘリに吊り上げられる」なんてシチュエーションが出てきて油断できません。
 西部警察とゴリラの間に挟まって影の薄い本作ですがその意味では意外に楽しめる作品でした。


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