目次に見る「模型とラジオ」の20年

 今回は模型とラジオの思い出ばなしから
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 今、私の手元にはこの間から紹介している60年代初めの模型とラジオがあります。
 それとは別に私自身や弟が購読していた頃の79年・82年~84年頃の模型とラジオがあります。

 以前からこの雑誌のバックナンバーを読んで楽しませてもらっていますが、本誌ほど時代の変化に敏感かつディープだった工作雑誌はそうなかったのではないかと思います。
 それは目次に並ぶ工作記事のジャンルの変化にも見て取れます。
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 61年7月号の場合鉄道模型と飛行機模型が各3つ、季節がらなのかボートの記事が4つありそれとは別に「噴水のある箱庭」なんてのもあります。
 「模型とラジオ」だけにラジオ関連の工作も3つ、アマチュア無線や短波受信も連載記事があります。
 面白いのは光学工作と称して「望遠レンズの作り方」「1個の電球を使って上手に撮影する方法」といったカメラ関連なんかもある点。
 更に風呂の満水ブザーとか3針式の掛け時計などの「家電製品」の工作記事。

 これ一冊あれば色々な工作が楽しめそうな「読む東急ハンズ」状態。
 この頃の本誌を今読んでみるととてもわくわくした気分になれます。

 時代がさがり79年の11月号
 メインの記事が「フェアレディZのRCカー」他には西部警察の「レディバード」のRCモデルが目を引きます。
 鉄道模型の記事は2つまで激減しており、一方で「エレクトロニクス工作」がメインに躍り出ています。
 電子ブザーやら電気カウンター「光スイッチで動くロボット」
 60年代の本誌にあった熱気が薄れ、小粒な工作が主になっている印象です。
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 そして休刊直前の84年5月号になると物凄い変化をしています。
 鉄道模型記事はひとつだけ、RCカーもひとつ、数年前には隆盛だったエレクトロニクスも4つとサブ扱い。
 それらのすべてを押しのけてメインに出てきたのが「ガンプラ系アニメモデル」
 当時放映中の「聖戦士ダンバイン」「銀河漂流バイファム」「装甲騎兵ボトムズ」などのアニメモデル記事が全体の半分近くを占めています。
 最もキットの素組みではなく改造法や電飾・ジオラマに重点を置こうとしている所に工作雑誌の矜持が見えます。

 更に当時出たばかりのMSXを用いたBASIC講座を中心にパソコン関連の記事がちらほら現れ始めているのも目を引きます。

 これらを通してみると時代による変遷こそあれ「作る趣味の総合誌」であり続けようとした本誌のポリシーが垣間見えます。
 ただ、この20年間の間にホビーを取り巻く環境は大きく変化し、工作の概念自体も変わってしまった事に驚きと寂しさを禁じ得ません。
 これだけ色々な工作記事が載っていても本誌のポリシーはあくまで「小・中学生に作るホビーの楽しみを伝える」事にありましたからホビージャパンの様なマニアックな路線に移行する気にはなれなかったでしょう。

 もし今この雑誌が続いていたらどんな風になっていたか少し興味深いです。
 前述の通り模型とラジオはこの次の84年6月号で休刊するのですが、その予告は「重戦機エルガイム&巨神ゴーグ特集」でした。



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