「SOS富士山」

 久しぶりのウルトラQネタ。
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 今回は「SOS富士山」を。
 富士山周辺、特に五湖のなかの精進湖や本栖湖の辺りはロケーション的に昔と今で雰囲気があまり変わっていないので今観てもあまり違和感がありません。

 流石に今は「野性児が樹海で暴れまわっています」なんて事はないでしょうが。
 今回登場のゴルゴスは岩石怪獣の元祖とも言えるクリーチャーですが、それ以前の作品で「無機体の生物化」と言う設定の物が殆ど無かっただけにウルトラシリーズらしい飛躍感が感じられるものです。
 一般にはぺギラやガラモンをもってウルトラ怪獣の元祖とする向きも多いのですがコンセプトの先行性ではゴルゴスは外せません。

 また、それほど特異性の高い設定のモンスターが出ていながらもストーリー自体はあくまで牧歌的。
 地元の子供たちや駐在さん、あるいは岩石爆破の作業員に至るまでどことなくのどかさの漂うキャラクターが配されている雰囲気は後のウルトラシリーズの空気を構成する要素として外せない物となっていきます。

 唯一ヒーロー的に大活躍するのが青木が原のターザンを思わせるタケル君の存在ですが、活躍こそサスペンスフルですがいまひとつキャラクターがストーリーに溶け込み切れていない分損をしている気がします。
 30分のストーリーで「怪獣大暴れ」「怪獣の出自の特異性」に加えて「謎の野生児の活躍」「その出自の謎の解明」おまけに「地元の人たちの牧歌的なリアクション」まで詰め込みましたからどこかしら弱い部分が出てくるのは仕方ありませんがヒーローの存在感が薄くなってしまったのは皮肉です。
(同様のコンセプトの作品に「怪獣王子」という他社作品がありますがあちらはシリーズ物だったのでその辺りの描き込みはやりやすかったのではないでしょうか)

 以上、(自分で読んでみても)七面倒くさい感想文を終わります(汗)

 河口湖や青木が原を含めた北麓地域周辺は富士山に近い秘境のイメージ(あとは「富士急ハイランド」のご利益)もあって特撮物やアクションドラマ、或いは一部のSFアニメの舞台に使われる事が多くある意味「怪獣銀座」の様相を呈している隠れた聖地と言えます。
 何しろ「怪獣総進撃」でゴジラ御一行様が同窓会、ガッパも夫婦で河口湖にご投留、不知火一族なんかは巨大ロボットを2体も繰り出して富士急ハイランドで静弦太郎と休日を楽しんでいた位です。
 おまけに全編山梨で展開する「恐竜怪鳥の伝説」なんて作品まであったりします(こちらもクライマックスは富士山の噴火)正に玉石混交(笑)
 これだけ由緒正しい所なのに山梨の人が何故これを観光の売りにしないのか不思議な位です。

 その中でも本作は最も早く映像化された一編ではないでしょうか。
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 しかも「生命を持った岩石が周囲の岩を取り込んで怪獣化する」と言う設定は地元密着度も非常に高いと言えます。
 この次あの辺に行ったら「ゆるキャラ化したゴルゴス」とか「ゴルゴス饅頭」とかいたりして(爆)


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コメント

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キャラ

 怪獣物のキャラ、ゆるキャラですか(笑)
確かにゴルゴス君とか怪鳥君なんて出来たら富士五湖で毎夏に怪獣特撮フェス大会なんて物も良いですよね。
ご存知かと思いますが初代ゴジラが銀座のデパートを破壊して燃やしたところクレームが来た例やマグマ大使
でも東大寺が破壊された事で苦情が相次いだとか対象となった建物にもよりますが怪獣と言う事で日本では、
まだ怪獣特撮物は意外にも子供レベルと言った考えが強いのかと思います。
アメリカとかだと逆手に取ると言うか例えばロズウェル事件もドキュメンタリーに加え学校コメディー物の
星の恋人たちも制作され何と地元もUFO祭り?の様なイベントを盛大にしていると言う話もあります。
まあ怪獣キャラを作るとしたら・・・特撮君とか怪獣大使と言ったネーミングかな(笑)
でQに話し話を戻すと(笑)第二クールからは怪獣物に路線変更した感も強いですがゴルゴスの様に未知の生命体、
M1号の様に人工的に造られた生物、ガラモンの様に侵略破壊マシーンとしてのモンスターとか次作ウルトラマン
よりもSF色が濃かった話が試行錯誤的に送り出されていたのも特徴です。

No title

>星川航空整備部 さん

 コメントを拝見して
「ゴルゴスくん・・・ぜひ見てみたい」気分になりました。

 怪獣フェスとは違うのですが山梨東部の西桂町は高山良策氏の出身地だそうで秋になると当時の造形物の展示会をやっていた時期があります。私も十数年前に行った事がありますが田舎の公民館みたいなところで実物のポール星人やらライオン丸の生首やらが並んでいたのはかなり衝撃的だった記憶があります。

 深夜のいわゆる「萌えアニメ」などでは作品の舞台が聖地化して観光の起爆剤になっているケースも多い(特に埼玉はかなり積極的です)ですが、怪獣・特撮系では少ないので結構大穴かもしれないですね。
 余談ですが東京に近い田舎と言うロケーションもあってか山梨は刑事・アクションもののロケ地によく使われる事も多い様です。
 西部警察だけでも2,3回来ているそうで。ただ、こういうのが聖地化するかは別問題ですが(爆)

 その山梨では以前地元映画祭をやった事がある様ですがその時の作品は現地に縁もゆかりもない「キングコング対ゴジラ」だったそうで(笑)こういうのはやる側の受け入れ態勢の良否が大きく影響しそうに感じます。

 それでも未だに「バラン」位しか出ていない岩手よりは大分ましですが。

 ウルトラQの怪獣の特徴としては仰る様にゴジラ系の正攻法の怪獣よりもコンセプト勝負の特異性が強い物が多いですね。
 ジュランやナメゴン、或いはバルンガなどはその典型と思いますが更にそこに「東宝怪獣の使い回し・改造(こちらはやや正攻法怪獣に近い扱いが多い)」と言う第二の特徴が加わって独特の作品世界に貢献していると思います。