鉄道事故とレイアウトのはなし

1270762311.jpg

今回は本の話です。

 鉄道ミステリと並んで以前から読み込んでいるのが鉄道事故を扱った書籍です。

 この傾向は「事故の鉄道史」の正・続巻を手に入れた辺りから少しづつ加速しています。
 しかし、その原点をたどるとやはり子供のころに読んだ学研のジュニアチャンピオンコースの「あの事件を追え!」辺りにたどり着きます。
 こちらでは桜木町駅の電車火災と三河島の多重衝突事故が取り上げられていましたし、続刊の「悲劇の大事故を追え」では三河島の翌年の鶴見の多重衝突が扱われています。

 一見すると事故を興味本位で取り上げられているようにも見える本でしたが当時の車両や鉄道施設の問題点や改善に対するプロセスなどもきちんと書かれていて(小学生向けの本で競合脱線のメカニズム解明のプロセスを書いた物は空前絶後ではないでしょうか)後々の私の鉄道模型に対する考え方に陰ながら大きな影響を与えた本だったと思います。

 「事故の~」はより大人向けに鉄道史に残る事故の発生プロセスやその後の改善点などを非常に読みやすい形で記述しておりこちらも名著だと思います。
 この本で殊に印象的だったのが鉄道の安全・運行に関して信号手・転轍手の占める役割の大きさと責任でした。

 一般に日本のレイアウトでは運転手が転轍手を兼任している事が多い(笑)のでこうした点に気付れる事が少ないと思いますが、実際にはこうした部署がきちんと機能していないと列車は1センチ足りとも安全に運行できない訳でその役割の重要さの割にはファンの間ですらきちんと認識されないのが現状ではないでしょうか。

 直流2線式の一般的な鉄道模型では意識されにくいのですが閉塞手続きのミスなどで列車同士が正面衝突する事例は結構ありますしポイントの切り替えミスによる車両の割り込みも以前はかなり多かったようです。

 レイアウトにしても複数の駅の間できちんと閉塞手続きを行う形の運行を実行しているのはごく一部ではないかと思います。

 その背景として、個人所有が多い上に運転士役しか集まらないレンタルレイアウトも含めて、日本のレイアウトの形態では運転士の他のスタッフの割り振りによって運行システムを構築するのがしづらい側面があると思います。
 海外の大レイアウトはクラブの所有である事が多く保守やダイヤ作成の専門メンバーもいる位です。
1270762340.jpg

 それを思うと、こうした書籍で運転士以外の保線・運行担当と言ったセクションの苦労や責任の重大さを再認識するのは重要と思います。

 もう一つのご利益として、鉄道施設の大半が安全運行のための物という観点から見た場合、これらの本はある意味レイアウト設計の参考書としての使い方もできると思います(笑)

 鉄道施設の大半は安全装置と言っても良い位ですし、恐らくこういう本でもなければ安全側線や信号システムの重要性や必然性はなかなか肌で感じ取れないと思います。

 そう思うとレイアウト上の運転も結構張りつめた気持ちになってしまうことがありますが。



にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント