「果てしなき暴走」

 中城版の怪奇大作戦のコミカライズは今回で最終回。
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 その題材は「果てしなき暴走」だったりします。
 コミカライズの題材としてはかなり難しそうな気もするのですが、あの時点では他にいい作品が思い当たらなかったのかもしれません。
(実際この時期の怪奇大作戦は難解だったり不条理だったりと少年誌向けのコミカライズには難しい題材が多かったと思いますが)

 運転手の精神を錯乱させるGガスをまき散らす謎のスポーツカー。
 そのクルマの後続車は次々に暴走を始め大事故が連発する冒頭部。

 次に、フーテンのカップルがトータスを盗み暴走させるところまで前半の描写はかなりテレビに忠実ですが、テレビの様に「Gガスを吸い込んで目が真っ赤に光り出す」様な描写がないので画面的な説得力にはやや欠けるきらいがあります。

 この回ではそれまで異様なほど影が薄かった野村が「Gガスを吸い込んでトータスを暴走させる」大活躍(爆)
 まあ、あの展開ではこの役を三沢や牧がやる訳にはいかなかったでしょうが。

 ただ、冒頭ではテレビと同様知り合いのつてで中古車を買おうとする描写もあったりします。
 (その割に運転免許の年齢なのか疑わしくなる位本作の野村は童顔ですがw)

 謎のスポーツカーの持ち主は少女歌手の眉村ユミだった事が判明した物の、彼女やマネージャーは全く何も知らない事が判明、車の整備をしていた整備士が浮かび上がります。
 テレビでは犯人の整備士を追求するSRIの目の前で整備士は謎のクルマにひき逃げされ絶命。
 死の直前の言葉から黒幕の存在が暗示される物のそこで手掛かりが切れてしまうという衝撃的な幕切れになります。

 これが中城版では全ては整備士の単独犯と言う事になり同じ様にひき逃げされるもののこちらは無関係の様です。
 「おいっ!苦しいだろうけど何故こんな事をしたんだ?」

 「く…車を持っている奴が気に入らなかっただけさ」(ガクッ)

 「そんな理由の為にあんな事をしたのか!?」


 前作の「かまいたち」と打って変わって犯人自身の不条理性が前面に出る形で整備士の死体を前に茫然と立ち尽くす三沢のカットで中城版怪奇大作戦は幕を下ろします。

 ここからはテレビ本編に登場するクルマたちから。
 円谷特撮物としては珍しいカースタントメインの話で冒頭で3台以上の劇用車が破壊されています。
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 確かダットサンのバンといすゞヒルマンミンクス、車種不明のアメ車が西部警察さながらのぶつけ合いやロールオーバー、爆発炎上を披露します。

 これらの事故を誘発したのは神経ガスを排気口から垂れ流すスポーツカーなのですが、このスポーツカーも当時のアクションドラマで登場頻度が非常に高かったルノーカラベル・フロリードでした。
 一時期「オープンカーのスポーツカー」と言えばブラウン管上ではフェアレディSR311と並んで最も露出度が高かった車種です。

 ストーリー後半ガスを吸い込んだ野村が暴走させる買いたての中古車は今や懐かしい日野コンテッサの初代モデル。
 「どうです、中古車とは思えないでしょう。ヒーターも付いているんですよ」と言うセリフに思いっきり時代を感じます。
 あの頃はエアコンはおろかヒーターですら贅沢品だった事が伺えます。

 クライマックス直前に三沢が暴走させるフォードファルコンは自動座席射出装置を付けたボンドカー並みのオープンカー。
 その車の転落シーンは怪奇大作戦としては久々にミニチュアに力が入ったシーンと思います。
 特に興味深いのはそれ以前もそれ以後もテレビ特撮では本編とミニチュアでクルマの型や車種まで違っている事が多いのにこの回は一回ぽっきりの登場のファルコンに専用のミニチュアをあてがっている事です。
 
 これだけ旧車が登場する回なのに私がミニカーで持っているのがヒルマンミンクス一台だけと言うのが残念です(汗)


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