昭和ヒーロー列伝から・「ファイヤーマン」

 この間一旦終わりと書いた昭和ヒーロー列伝ネタ、今回は補足です。

 昭和ヒーロー列伝を私が見始めたのは第4回からなのですが、実際にはその3か月前からのスタートでした。
 本放送の第1回は「ファイヤーマン」でしたがもちろん私は列伝としては観ていません。

 ですが本作に関しては個人的に思い入れのある作品である事やリアルタイムで観ていた作品でもあるので今回特に取り上げてみようと思います。
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 「ファイヤーマン」は昭和48年1月から日本テレビでスタートした円谷プロ製作の巨大ヒーロー物です。
 最初の3か月ほどは日曜夕方6時半の放映。
 つまりかの「サザエさん」の裏番組でした。


 ウルトラマンが宇宙人、ミラーマンが二次元人と様々な出自の超人物をリリースした円谷プロがこの時期に持ち出してきたのは「地底人」という設定でした。
 私のイメージする地底人とはテレスドンの回に出てきた「目が退化した怪人」のイメージだったのですがファイヤーマンの場合それとは真逆に「これでもかと言う位眼がでかい」のにインパクトを感じました。
 おそらく目のでかさで言ったら昭和ヒーローNo1ではないでしょうか。
 ですがそれでいて特に正面から見ると不思議と知的な印象も与えるマスクの造形でした。


 従来作が何れも一種の異世界の住人だったのに対してファイヤーマンは「元々地球人」だった訳ですがウルトラマン並みに巨大化し空気の無い宇宙空間まで飛び回る所は大して変わらなかったりします。

 ただ、そのお蔭か変身前の岬大介(演じるのは後にアカレンジャーで人気が出る誠直也氏)は若干ですがハヤタ隊員や鏡京太郎よりも人間臭さが感じられる感じがします。
(確かある回の中盤で負傷し仲間に引きずられながら「僕は普通の人間じゃないんだ・・・」と漏らしたにもかかわらず「周囲に聞き流される」なんて描写もありましたし)
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 尤も彼が所属する地球防衛組織のSAFもメンバーのほぼ全員が科学者と言う設定だったせいか派手さよりも堅実さを押し出した組織とメンバーになっています。
 登場メカも小太りのノーチラス号みたいなシーマリン号、細身のドリルが数本突き出たトンネル掘削機みたいなモグリアン、どう見ても観測機にしか見えないマリンゴンとデザインも活躍も地味なメカが並びます。

 実際、前半の話は怪獣の出自や性質の追求を中心としてラストのファイヤーマン対怪獣の戦いにつながる構成がメインとなっていました。本作では割合早くから宇宙人が登場しますがこちらもまたバルタン星人みたいな異形ではなく普通の人間の姿をしており侵略に怪獣を使うパターンが多かったと記憶しています。
 この様によく言えば堅実、悪く言えば地味な印象が付いて回るのがファイヤーマンだったと言えると思います。

 そのファイヤーマンにどうして私が入れ込んだかと言うとその理由の一端が「当時故郷で夜7時台に見られた数少ない巨大ヒーロー物だったから(笑)」と言うのに尽きます。
 前述のように当初はサザエさんの裏番組だったファイヤーマンですが視聴率はよくなかったようで13話目から火曜の夜7時に移動になったのです(「ファイヤーマン」だから「火曜」?)

 時間移動後は若干ですがストーリーもエンターティメントに振られた物にはなりましたが地味な印象はなかなか拭えなかったと思います。
 宇宙戦闘機のマリンブルの追加があったり怪獣同士の戦闘シーンが増えたりしていますし、中盤ではファイヤーマン自身の死と復活、それに伴う新必殺技の登場なんて展開まであったのですが不思議と後まで語られる事が少ないです。

 ヒーロー列伝では第2話「武器は科学だSAF」13話「地球はロボットの墓場」30話「マグマに消えたファイヤーマン」(通常は第1話を選択するのが「ヒーロー列伝」のフォーマットですが本作の第1話は前後編だったために敢えて2話が選ばれたようです)
 ですが私が個人的に好きなのは旧ウルトラシリーズでもやりそうな「夜に鳴くハーモニカ」「遊星ゴメロスの秘密」なんかだったりします。

 最終回、ファイヤーマンは謎の侵略者が送り込んだ隕石爆弾を抱えて宇宙に飛び、そのまま還らないという唐突且つ断絶感の強い幕切れで終了します。
 当時の私はこの一種投げっぱなしみたいなラストに結構な衝撃を受けた記憶があり、後にLDBOXを買った時もこの最終回だけは1,2度位しか観ていません。それほど後味の悪さが残ったのだと思います。

 余談ですがファイヤーマンのぬいぐるみは後に金色にリペイントされて「スターウルフ」の「黄金ロボット」の役で再利用されます。



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コメント

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おやおや

 ファイヤーマンですか!
実は私にとってもインパクトが薄い番組で日曜から火曜に放送日が変わったと言う所が大きいです。
71年のミラーマン以降と言うか実際にはシルバー仮面から始まってアイアンキングそしてファイヤーマンと日曜は特撮が観られと言うのは休みだった事も有り楽しさプラス下手をすると観られない・・・つまり家族で何処に出かけた場合とか(笑)
火曜日に放送が変わって何時の間にか終了した!
これがファイヤーマンに対する私の率直な印象です(再放送も無かった?)
ただ73年になると変身特撮ブームも陰りが見え始めマジンガーZとかに代表されるロボットアニメまたは怪奇を打ち出したデビルマンとか
一旦は実写特撮に押されたアニメが巻き返しを図った年が73年と言っても過言では無いでしょう。
同時期のタロウと比べると第一期ウルトラブームで主役だった佐原さん、平田さん(ミスターK!)を始め東宝特撮常連さんがゲストに出て
いた点はウルトラよりも力を入れて第一期ブームに近づける感もします。
またファイヤーマンの場合は同じ円谷のQが超常現象、マンが怪獣退治の戦隊物、セブンが宇宙からの侵略と続き帰マンが第一期の全て加味したリメイク、ミラーマンが異次元と侵略とテーマと続いた後に地底と海底と言うコアを中心に宇宙物と言う斬新な点は素晴らしいと思います。
要は少し登場するのが早かったのかな・・・怪奇大作戦と同様に。

Re: おやおや

>星川航空整備部 さん

 私の所ではネット編成の関係で日曜6時から「サンダーマスク」6時半「ファイヤーマン」7時「アイアンキング」7時半「笛吹童子」と言う怒涛の編成でした。こんなのは二度とないでしょうね(CSを除けば)

 更に時間移動後の日テレ系は月曜「流星人間ゾーン」火曜「ファイヤーマン」水曜「白獅子仮面→レッドバロン」と殆どベルト状態で印象に残ります。
 これらの他作品に比べて派手さに欠けるファイヤーマンですがそれだけに知的な印象は強かったですし、その意味で一番第一期特撮ブームに近いノリが残っていた作品と思います。
 主題歌もマイナーコードなのに非常にカッコよくて好みですし。

 余談ですがブログでも触れた「ファイヤーマンの復活編」死んだ岬大介にアバンの長老が自分の魂を移植する一連のくだり。
 長老の超ハイテンションな芝居のインパクトが見どころと思うのですが何故か話題にならないですね(笑)