昭和ヒーロー列伝から・「プロレスの星 アステカイザー」

 昭和ヒーロー列伝ネタから
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 今回は放映第2回の「プロレスの星・アステカイザー」(昭和51年・円谷プロ・NET)から。
 昭和50年春、「ウルトラマンレオ」と「猿の軍団」の二本が終了してから私の故郷では3年位円谷プロの新作が放映されない状況が続いていました。

 中央では翌年の秋に「ボーンフリー」や「アステカイザー」がスタートしファンの渇はある程度癒されたのですが、私の故郷ではそれもなし。
 この状況は昭和53年の「スターウルフ」の放映開始まで続く事になります。

 そんな状況でしたから当時は弟が読んでいた「てれびくん」辺りが殆ど唯一の情報源だった訳です。
 その「てれびくん」等で連載されていた「アステカイザーが円谷プロの製作でテレビになる」という情報が出た時には随分と期待したのですが、結局これも故郷ではやらずじまい。
 映像としての本作を観られる様になるのはそれからずっと後の事です。

 「てれびくん」で読んでいた「アステカイザー」は「ゲッターロボ」の石川賢の原作でしたが「世界のプロレスの制覇を目論む悪の組織ブラックミストに完全と戦いを挑む鷹羽峻が古代アステカのエネルギーを秘めた『アステカの星』の力を得たマスクを装着し正義のレスラー、アステカイザーに変身する」という展開には円谷プロらしさを感じにくく結構面食らった記憶があります。
 これが実写で映像化されるとどういう物になるのか当時も、ずっと後にテレビで観る直前まで見当もつきませんでした。
 何しろ石川賢の原作は如何にもダイナミックプロらしい流血シーン大サービスの肉弾戦の作画が売りでしたし、それを支えるストーリーもかなりハードな展開で児童誌らしからぬ迫力に満ちたものでしたから。

 その「アステカイザー」が地上波で初めて通しで観られたのは本当につい最近、東京MXTVでなんと「サザエさんの裏番組」というゴールデンタイムでの放映でした。
 日曜日の晩飯時に文字通り「晩御飯を食べながらアステカイザーを観られる」などとは当時からすると夢の様な話ではあります。

 プロレスドラマらしく第一話のゲストではアントニオ猪木が「あんな奴らをのさばらせてはいけないよ。プロレスは正統な格闘技なんだ」と語りだし、実際本編では敵レスラー役を中心に当時の新日本プロレスの現役レスラーが良く登場していたのだそうです。
 そのレスラーのデザインもダイナミックプロらしいアグレッシブなデザインを実写用に良くアレンジしたもので案外好ましい印象です。

 ですが、
 
 本作はドラマの途中までは実写でストーリーが展開するのですがいざ戦いになると「カイザーイン!」の掛け声とともに「戦闘シーンが突然セルアニメに変わる」という驚愕物の演出がされていました。
 毎回変わるブラックミストの敵レスラーは実写パートではきちんとスーツが作られているのですが、それらは実質殆ど戦闘に参加しない事になる訳です。
 これは演出としてはかなり思い切ったものですがヒーロー物として見た場合かなりフラストレーションがたまる物でもありました。

 作品自体もそれまでの円谷プロらしさは希薄で同時期に放映されていた「バトルホーク」との画面上の違いがあまり見えません。
 (そういえばバトルホークも変身物の文法で構成された格闘技ドラマの色が濃厚なのですが、こちらは敵がテロ集団に設定されていた分ストーリー上の緊迫感は高かった感じがします)

 とはいえ、これが放送されている間は私などはなんだかんだ言いながらもおかずをつまみつつ缶ビールを傾けていたのですから偉そうなことは言えません。
 (この習慣はMXでの後番組の「ウルトラマンタロウ」の頃まで続きますw)

 ヒーロー列伝でのアステカイザーは未見ですが「輝けアステカの星」「栄光のチャレンジャー」「鷹よ栄光のリングにはばたけ」の3話がセレクトされていたそうです。


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コメント

非公開コメント

No title

この番組の場合突っ込み所が多すぎるんです。なぜ悪徳プロレス団体とレスラーの戦いをそのまま変身ヒーロー物にして書いてしまったのかと。最初の突っ込みはそれで、もう一つは迫力出すためにアニメ入れたそうですがそのせいで実写とアニメの場面がちぐはぐでしかもアニメの部分が作画崩壊も多い。いろいろな物をぶち込みすぎたせいで,闇鍋になってますね。

Re: No title

>光になれ さん

 聞く所では本作の作画スタッフは一人か二人くらいで担当していたらしいですね(!)

 同様の形式の恐竜シリーズを担当していたお偉いさんの一人が後に「特撮があってアニメが生きる事はあってもその逆はありえない(中略)アニメは動画の枚数を調節すればいいからそちらを削らなければならない」と言った意味の事を書かれていました。このノリが本作にも引き継がれているとすればまあ、ちぐはぐなのもむべなるかなと(笑)

本作に関しては円谷と言うよりもダイナミックプロのカラーの方が濃厚なので本来なら同じ格闘路線の「バトルホーク」「ガイファード」辺りと比較するのがまっとうな気がします。何れにしろ「これは円谷でなければ」という所が希薄でしたね。

No title

昨日ラジオ関西の青春ラジメニアで永井豪特集やってまして、アステカイザーの曲流れました。もちろんバトルホークも、なお永井豪のアニメにはまったのは獣神ライガーからです。今ではスパロボで有名ですが、デビルマンから始まりゴッドマジンガーで終わる熱い3時間でした。デビルマンレデイーとゴッドマジンガー見てないですけど、レデイーやってた頃まだ深夜アニメ見てないので。

No title

>光になれさん

青春ラジメニア、しばらく聴いていませんでしたがまだ続いていたのですね。
正統派の主題歌番組の先駆け的存在でしたがこれからも続いてほしいものです。

ゴッドマジンガーは故郷で放送されず10年ほど前のCS放映が初見(でもそれ以後一度もやっていない)でした。
30年ほど前「テレビ探偵団」の「タイトル不明番組を探せ!」とか言うスペシャル番組(担当者がライブラリから発見できなかった番組を視聴者からの電話通報で発掘する内容)で一度掛かった事があるのですが主題歌があの調子だったので「少女マンガだと思われて発見できなかった」という話があります。
(因みに同番組では「透明ドリちゃん」「電撃!ストラダ5」なんかも取り上げられていました)

No title

そう言えば、ガールズ&パンツァーで思い出したんですが、制作会社のアクタスは以前鋼鉄神ジーグを造ってたんですね。当時はまだ見れませんでしたが最近やっと見れて話の熱さとジーグのカッコよさに一目ぼれしました。後豪ちゃんらしいエロ要素も入っててまさかWジーグの共演見れるとは。見とけば良かったなあと、ダグオンの人間がロボに変身するのとキングジェイダーのロボが頭部になって合体の元祖はこれだったんですね。どうせならタイガーマスクじゃなくて、ジーグの新作造れよ東映アニメーションと思いました。あ、ちなみに同じ制作会社のろんぐらいだあすも全話見ました。作画は怪しい所ありましたが、素直に面白かったですヒロインエロくて可愛いしさすが永井豪アニメ造ってただけの事はあります。2期やってほしいです。

Re: No title

> 光になれ

 鋼鉄神ジーグはWOWOWのアニメだったので観られなかったですが、オリジナルの鋼鉄ジーグは数年前に東映チャンネルでの放映でやっと観られました。
(こいつもご多分に漏れず故郷でやっていません)

 マジンガー+デビルマンの折衷的な雰囲気ですが、作画のパワフルさとEDの長い割に無闇にノリが好い所が気に入っています(笑)

 当時はグレンダイザーがほぼ同時に始まっていたのですがあちらが主人公の悲劇性に象徴されるロマン志向の展開と荒木信吾作画の美麗なノリが徐々に前面に出ていた一方でジーグの方はグレートマジンガー譲りの力強さと戦闘オンリーの展開で造りわけがされている辺り東映の巧みさを感じます。

 余談ですがあの当時、主演の古谷徹氏はジーグと並行してグロイザーXでも主演を張っていてもし両方とも故郷でやっていたら随分混乱したかもしれません(どちらもダイナミックプロ絡みだしw)

お知らせ

永井豪繋がりでもう1本、5月に永井豪原作岩本佳浩作画の闘神デビルマン単行本発売です。初めて不動の名前を持たないデビルマンで、漫画寄りではなくヒーローとして書かれたアニメ寄りのデビルマンです。合体する悪魔の名前がアモンですが、勿論アニメ寄りなので宿主が底抜けに明るい上、襲い来る悪魔を叩きつぶす爽快さもあります。当時の編集の事情から打ち切りにされましたが、本当なら神風怪盗ジャンヌの後番組になる予定だったんですよ。漫画とアニメのタイアップ予定もあったのに、マシュランボー優先してしまい枠潰れたんです。

Re: お知らせ

> 光になれ さん

 画像をネットで見ましたが、個人的にはマシュランボーよりもこっちの方が観たかったですね。

 デビルマンの場合、原作準拠のリメイクが多いですが当時の子供は土曜8時半のイメージが強いと思うのでこういう方向性の奴があっても良かったと思います。