エスクァイアの荷台のはなし

 今回は暮れに納車されたエスクァイアのはなしから。
 ほぼ全編が「車内の荷物スペースとシートアレンジの話」になっているので退屈極まりない向きもありましょうがご勘弁を。

 先日行われた新年のクラブ運転会。
 ここでは600×900のモジュールを数枚単位でひとまとめにした通称「おかもち」と呼ばれるモジュールの塊が持ち運ばれクラブメンバーが分担して運ぶ事が定例になっています。
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 エスティマの頃には私もひとつやふたつはこの「おかもち」の輸送に参加していたのですが、アリオンになった途端「おかもち」がひとつも運べず随分と肩身の狭い思いをしたものです(汗)
 今回クルマがエスクァイアになったのでこの点はかなり改善されたはずですが、実際の所はどうなのか。

 行きでは肝心の「おかもち」を運ばなかったのですがそれでもその片鱗は確かめられました。
 このクルマは3列目のシートを折り畳んで両サイドの壁に跳ね上げる構造になっています。
 この方法は荷台の床面がフラットな状態が保てる事、床下収納に比べて3列目シートのクッションを厚く背もたれを高く出来るメリットがある反面、特に左側斜め後方の視界が効かなくなるというクルマとしてはある意味致命的な弱点も持っています。
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(昔のケンメリのバンやワゴン、3代目ミラージュの「ザイビクス」が荷台側面の窓を全てつぶした構造でしたが、実際以上に心理的な運転しづらさに繋がっていたと思います。前者は以前亡父の車検の代車に回ってきた事がありましたがバックでの車庫入れが特に難しかった様です)
 私の車歴で言えば初代セレナのRVセレクトがこれに該当しますがシート自体がかなり重い上に一旦シートをフラット状態にして跳ね上げるのでかなりの手間を要する上にシートバック裏がかなりへろへろな材質だったので角ばった嵩物を運ぶとシート裏に穴があきやすい弱点がありました。
 この為現実には3列目をフラットにした状態で荷物を載せていた記憶があります。

 エスクァイアの場合、3列目がかなりコンパクトに畳める上にシートの跳ね上げ用のダンパーが内蔵されており、跳ね上げ自体はかなり楽になりました。
 観光バスの補助席のそれよりも楽な位です。
 又荷室を向いた側面がシートの床面裏で硬質プラスチック素材なので角ばった荷物のスクラッチには比較的強い構造になっています。

 問題の斜め後ろの視界ですが2列目側面までの窓がかなり大きく取られているので意外と邪魔になりません。
 クルマの窓の大きさは乗った時のイメージとしての「包まれ感」と「解放感」のせめぎ合いの様な所があり、高速での巡航や峠攻めが主体ならば適度に窓が小さく包まれ感があった方が安心感がありますが、反面狭路の取り回しやバックでの車庫入れが常態ならば見晴らしが効き視界が広い方が有利です。
 例えばこの間紹介したS660は典型的な前者の文法ですが、エスクァイアの場合はやや後者寄りです。

 それはさておき
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 肝心の荷室そのものの広さですが、3列目を跳ね上げた状態でもおかもちをひとつ載せる(つまり奥行き600ミリ+αは確保されている)事は可能です。
 ところがこのクルマの場合、2列目が畳めない反面、スライド量が非常に大きいという特徴があります。
 今紹介した奥行きは、通称リムジンモード。2列目を目一杯後方に下げた状態。これでも普通のワゴンの4名乗車時程度の奥行きなのですが、カタログ数値では2列目は運転席に座面が密着するくらいまでシート自体を前進可能なスライド量810ミリ。
 つまりこの状態だと「2列目シートの前にももうひとつおかもちを搭載出来るほどのレッグスペースがある」事になります。
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 逆にシートを最大に前進させれば最大で1400~1500の奥行きが稼げます。
 これなら「おかもち」の二個搭載までなら対応可能。
 但し2列目はスライドしかできないのでこれ以上は物理的に荷物は載りません。
 とはいえ「おかもち」の実測寸法からすれば足元スペースが初代アルト並みに狭くなるのを覚悟すればこの状態で4人乗車ができる事になりますし、運転席に密着させれば壊れ物を中心に2列目シートの座面をサブの荷室に使う事も可能でしょう。
 (ただ、そうなるとウィークポイントとなるのがあの「つるつる滑る合成皮革シート」です。荷物の転落対策をしていないと危なっかしくて仕様がありません)
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 帰りの撤収時にはおかもちこそ運ばなかったもののそれに匹敵するほどの機材を搭載する事ができました。今回の運転会に関する限りは合格点と言えます。
 しかも開口部が多く、そのそれぞれが大きいために積み下ろしに要する時間的ロスはワゴンよりもはるかに早く、撤収時間の短縮に貢献するというおまけまでつきました。
 事実、エスクァイアは旧型のノアよりもスライドドアの開口面積が拡大しているそうなので側面からの積み下ろしは下手な商用車より良いと思います(床面がワンボックスよりかなり低い上に段差がない)
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 先代エスティマHVのシートアレンジ(荷室下にバッテリーが搭載されていたので跳ね上げ式が使えずワゴン同様のタンブル収納で奥行きが稼げない上にバッテリー放熱ファンが荷室床にあったので面積そのものも制限される)でもここまでの積載量は期待できなかったのでエスクァイアのそれはかなり効率的な使い方ができそうです。
 
 まあ、「運転席以外の全ての椅子が外せるので1台で家の引っ越しができた」初代メルセデスA160とまでは流石にいかないでしょうがエスクァイアの収納能力がかなり高い事は納得です。

 あと意外な長所と感じたのが後方視界
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 2列目シートをフルに前進させた時に後方を見ると、直接視認でもバックミラー越しでも「あれほど大きな2列目シートのヘッドレスト(これが本当にデカいです。普通のセダンの倍はあるでしょう)が全く視界に入らない」のには驚きました。
 これまでのクルマだとセダンでもミニバンでも大なり小なり「ヘッドレストがリアウィンドーを塞いで後方視界を悪化させていました」から。
 なるほど、売れる車と言うのは気配りが半端ありません。


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