思いでの昭和ヒーローから「河童の三平・妖怪大作戦」

 私版「昭和ヒーロー列伝」ネタ。
 今回は「河童の三平・妖怪大作戦」(昭和43年 東映 NET)から
DSCN9917.jpg

 実はこの作品、放映当時リアルタイムで観た記憶がありません。
 ですからお話としてはこの時に入手したビデオが完全な初見となっていたものです。

 ところがうちの家内が本作をリアルタイムで観ていてそれがまた結構印象に残していた様なのは意外と言えば意外です。
 (因みに家内の印象に残っていた特撮物は他に「正義のシンボルコンドールマン」に「じゃあまん探偵団魔鱗組」という妙に脈絡のない組み合わせだったりするのですが)

 ビデオに入っていたのは「死神小僧」「呪いの泥人形」「最後の吸血鬼」の3本。
 平成の世になってからの初見なので当時の思い出とのリンクの点では不完全ですが今観返しても本作の異色さは全く色褪せません。

 本作の特徴は登場する妖怪が基本的にぬいぐるみや特殊メイクに頼らない役者の素面で表現されている点。
 ですがこれがどれもこれも悪魔くんの妖怪よりもはるかに「おっかない」のです。

 本作では妖怪と言う存在自体が「人間自身の持つ心の歪みの具象化」という形で捉えられていた節があり、悪魔くんでは希薄だった妖怪の内面描写が数多く出ています。
 それゆえに出てくる妖怪一人一人が独特の「業」を背負いながら暴れ回る訳でその意味ではウルトラマンの実相寺作品に近いノリを感じます。

 一例をあげると3本目のはなしは「輸血と言う合法手段で生き血を手にしていた吸血鬼の生き残りの娘がたまたま血を吸った人間の青年に恋をしてしまう。父吸血鬼の怒りを買ってしまった娘は心ならずも再び青年を襲う羽目になるが・・・」
 これだけでも「なんて暗い話だ」と思うかもしれませんが、実は本作はこういうのがほぼ全編、26回続くと思って間違いありません。

 悪魔くんの様なユーモアとペーソスで引っ張る番外編的な話すらないのですから。

 そのせいもあって本作は東映ヒーロー物としては珍しく観終わった後に独特の重苦しさを感じる物が多く、妖怪の土着性と併せて妙にじめっとした印象があります。
 が、これは同時に本作の最大の魅力である事もまた確かなのです。

 私などもそこに惹かれた一人でして、後にCSで放映された時には全話エアチェックしたくらいです。
 (私の知る限りCSでの放送も一度きりですが、もっと放送されても良いのではないでしょうか)

 余談ですが本作は東映ヒーロー物としては事実上最後の白黒作品でした。
 (昭和45年に「怪盗ラレロ」と言うコメディものが白黒で作られましたがこれが「ヒーロー物」とは言いにくい気もw)


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント