トヨタラウムのはなし

 前回から相当に間が空きましたがわが家の車歴の話です。
 亡父が最後に乗っていた新車のはなしです。

 最盛期にはマキシマやらクレスタやらの3ナンバーワイドボディのセダンだった亡父の車歴もそれ以降はイプサム、ビスタ、WILL-VSとダウンサイジングの流れとなり買い替えるたびにサイズが小さくなってゆく形となりました。
 
 やはりユーザーが高齢化するとでかすぎるクルマは持て余し気味になる様です。
 とはいえ、最晩年の頃、実家に帰省した時にガレージにラウムが収まっていたのには正直驚いたものでした。
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 ラウムというクルマ、今では街角で殆ど見ませんし、クルマ好きの間で話題になる事などまずない一台です。
 ですが初代が出た当時は徳大寺有恒御大をはじめ自動車評論家の評判のすこぶる高いクルマでもありました。

 その評価のポイントはずばり「徹底的に普通だった事」に尽きます。
 当時のヴィッツをベースにプラットホームを微妙にストレッチしてルーフを延長。
 リアドアに当時珍しかったスライドドアを備えて乗降性をアップさせこれまた微妙にアップライトさせたシート高さで運転のしやすさと視界の良さを両立させたパッケージングはいま見ても中々巧みなものでした。

 その結果カローラより小さいのに居住性はコロナ並み、荷物もヴィッツよりは確実に積めるという「道具としてのクルマの理想形」を徹底的に突き詰めた様なクルマでした。
 この辺り以前紹介したビスタアルデオに共通する面も感じます。

 しかしそれだけにクルマとしての華に欠けたのも事実でこれがバカ売れしたという話は全く聞きませんでした。
 にも拘わらず、21世紀の初めに2代目にモデルチェンジさせたのですから当時のTOYOTAは大したものです。
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 その2代目も一見すると旧型とどこが変わったのかとっさに分らないほど地味な変わり方でした。
 機構面での大きな変更点はリアのスライドドアが自動になった事、助手席側のピラーを撤去して前後に開いた場合に広大な開口部を確保できるようにした事でしょうか。
 この機構は後にアイシスやダイハツタントなどに引き継がれましたが、正直言ってこれにどんなメリットがあったのか私には未だに理解できません(笑)
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 ですが亡父の買った2代目ラウム、私がハンドルを握ってもかなり取り回しの良い一台だったのは間違いありません。
 上述のパッケージングの良さから視界は広く見切りも良好で車庫入れも楽でしたし、横開きのリアドアも意外と重宝しました。
 何より地味過ぎるくらいに地味なそのスタイリングは肩肘張った所もまるでなかった上にヴィッツ程ちょこまかした所もなかったので、のんびり気楽に流す様な走りには実に向いたクルマでした。

 そのラウムの後継となったのは恐らくポルテとスペードでしょうか。
 こっちはラウムの地味過ぎたスタイリングの反省(?)からか一見して物凄いスタイリングになりましたが実用性の点では悪いクルマではありません。


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