思いでの昭和ヒーローから「太陽戦隊サンバルカン」

 わたし的「昭和ヒーロー列伝」
 前回がデンジマンでしたから今回取り上げるのは当然(笑)「太陽戦隊サンバルカン」(昭和56年・東映・テレビ朝日)となります。
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 前作が「戦隊シリーズの教科書」としてシリーズの基礎を作った後だけに前作の良い所は引き継ぎパワーアップすべき所はするという正攻法の後番組と言えます。
 それを象徴しているのが「歴代唯一の3人戦隊(最近の戦隊の様な後からの追加メンバーなし)」「ウルトラ警備隊並みの設備と組織化された戦隊」です。

 ある意味本作は「ウルトラセブンのいない世界のウルトラ警備隊のはなし」とも言えるかもしれません。

 巨大な敵に対抗するために「公的な国際機関が強化服や巨大ロボット、スーパーシップまで作ってしまう」というシチュエーションは実はそれまである様でいて殆ど無かった物でした。

 (バトルフィーバーやジャッカー電撃隊も設定上は同じですが、これは何れも「既に敵の存在がある程度定着していた」と言う相違があります)
 それゆえにサンバルカンの存在は世間公認。明確な描写こそないもののサンバルカンチームは世界中に複数存在する事すら想像させるものです。
 ある回では「公会堂のエントランス、衆目の面前で制服警官に混じって変身後のヒーローが警備に当たる」場面まであったくらいです。

 その意味では本作は前作との差別化やバージョンアップ感も十分図られていると言えます。

 これが観ている側には結構新鮮でした。
 東映は以前から、スパイキャッチャーJ3のTURIPやジャイアントロボのユニコーン機関で世界中の支部の存在と連携をきちんと描写してみせていましたからこうしたスケール性の高い組織ヒーロー物の下地はあったとも言えます。
 これは円谷プロやピープロでは不徹底な部分(防衛組織が単なるヒーローの引き立て役に終始してしまう)を上手く突いた部分であると同時に東映だけが未だに現役のヒーロー物のメーカーとして継続している大きな要因になっていると思えるところです。
 (恐らくこれには元々東映テレビ部がキイハンター等アクション物や特別機動捜査隊などの刑事もののノウハウを持っていた事も大きく関係している気がします)

 堅苦しい話はこれ位にして、

 サンバルカンはデンジマンよりも戦闘的なコスチュームやメカのアグレッシブさが魅力のひとつとなっていますが中でも私のお気に入りはスーパーシップの「ジャガーバルカン」
 「牙の生えた巨大な顔を持ったスーパーシップ」は歴代メカの中でも群を抜いたカッコよさ!
 こいつが活躍してくれればサンバルカンロボなんか要らないとすら思える(笑)ほどです。
 (サンバルカンロボの方はぬいぐるみに高下駄をはかせたプロポーションの良さは認めますがデザイン面の中途半端さが拭えません)
 劇用車では「オースチンミニモークの改造車のサンドバルカン」がこれまたカッコイイ!!
 戦隊ヒーローでこれほど渋い車種選択のクルマは後にも先にもありません。

 本編では東千代介と長官キャラの双璧をなす(と私が勝手に思っている)岸田森の嵐山長官の印象が非常に強いです。
 怪奇大作戦やファイヤーマンでは組織のNo2的な立ち位置だった岸田森が本作では組織を引っ張るリーダーとして前面に立ち他にない頼もしいキャラクター性を発揮していました。
 (但し当時のインタビューでは岸田氏自身は本作を含めた当時の特撮界の現状に「淋しいね」を連発されており、単なるヒーロー物にない深みのある展開を期待されていた節があります)

 又特筆すべき点としては役者の事情によるものとは言え歴代戦隊で唯一主役の交代劇があった事が挙げられます。
 悪魔くんと言い仮面ライダーと言い東映のヒーロー物にはこの手のトラブルが付いて回りますが、大概の場合結果的にダメージが抑えられ逆に人気が出るという所が凄いですね。
 (ですが出来れば初代と二代目のバルイーグルの共同作戦と言うのも観て見たかった気もしますが)

 等と偉そうに書きましたが、サンバルカンもまた故郷では一本も放映されず、この時のVHSテープが初見でした。
 ですから上述の感想も放映から20年近く後、最後の方などはそれから5年後のCS放送の目で見たものですが、リアルタイムで観ていたらこういう感想になったかどうか(笑)
 

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コメント

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サンバルカン

 実はヒロインが戦隊に居ない唯一?の作品です。
私もバトルフィーバー、デンジマンは大体観て居ましたがサンバルカンとゴーグルファイブは殆ど観て無い状態でした。
光山市交通局さんが言うように岸田森氏がレギュラーで特撮物へ出たことは特筆されると言いたいのですが・・・遺作になってしまった
感が強く確か1年半後には平田昭彦氏も亡くなられて特撮フアンとしては氷河期?に近い時代とも言えます。
サンバルカンの場合、岸田氏を始めゲストは力が入って居て特装最前線で女性警察官役の関谷さんとか少し大人のイメージも入ったか
又は岸田氏のキャスティング?への情熱が入ったのか(笑)
ところで前の記事で三保の松原とありましたが確かに東静岡が会場なのに、あそこは距離がありますよ!
実は東海大の海洋学部資料館があって元訓練船が陸上固定され展示しています。
資料館もエレールのプラモデルシリーズを組み立てた潜航艇や漁船、調査船のジオラマでショボイと言えばそれまでですが何とか見せよう
と展示している姿は好感が持てます。
で前に話した仏像の件ですが~仏像と言うか、これは仁王様で天下の大伴氏が書いた「ミイラの呪い・マンモス仁王」と言う絵小説で
昭和41年~43年頃の作で少年マガジンに連載された物となっています。
実は幼稚園の頃に歯医者へ通っていた時期が長く有り待合室で偶然読んだのがマガジン誌のマンモス仁王で仁王にはカプセル怪獣の
元祖?とも言える唐獅子を従えツタンカーメン像を付けた巨大ミイラと手下?の北京原人を相手に京都でバトルをします(笑)
幼少の頃で記憶も曖昧でしたが仁王が唐獅子を従えてスポーツカーの前を飛ぶシーンは覚えて居て長年・・・これは何の漫画はては
何かの広告?と頭の中に残って居ました。
たまたまパチもの怪獣で検索していたら例の車の前を飛び唐獅子を従えて飛んでいる仁王の絵が出てきました。
しかもパチもの愛好家の間では有名な物らしく動画で酷評と言うか笑いのネタにしています。
私にとって40年以上前に観た物か笑いのネタとは・・・
※コメしている最中・・・大きな地震がありました(汗)

No title

サンバルカンロボのカッコよさ、敵の個性の強さ、そして話の面白さはっきし言って今の戦隊にはないものばかりです。今の戦隊はリアルさに中途半端にこだわりすぎて爽快感が殆どないです。

Re: サンバルカン

>星川航空整備部 さん

 返信遅くなりすみません。

 言われてみれば「男だけの戦隊」というのは後にも先にもありませんね。ご指摘で初めて気が付きました(笑)
 バトルフィーバーは個人的に思入れの強い作品でもあるので近いうちに取り上げるつもりです。

 「マンモス仁王」ですか。タイトルだけでも物凄さを感じますね。
 あの当時のサンデー、マガジンはテレビ連動と見分けのつかないオリジナル作品も結構多かったですね。
 (あるいは製作されながら放映されない奴とか)
 私もいくつか読んでいるのですが今となってはタイトルが思い出せないのも多いです。

 まんだらけとかでは当時のマガジン系の古本も並んでいますが値段が値段なので購入はおろか立ち読みすら出来ません。
 なのでそれらの作品の正体については未だに謎のままです。

Re: No title

>光になれ さん

 返信が遅くなりすみません。

 サンバルカンロボは当時、友人に頼まれてプラモを作った事があります。
 最初はたかがプラモと思っていたのですが超合金並み(あるいは劇用モデル?)にしっかりした造形と変形機構を持っていて少なからず見直した覚えがあります。

 当時は弟用にデンジタイガーやダルタニアス、ゴッドシグマなどもプラモを作りました。
 これらも合体機構や変形機構が素晴らしく「低コストの代用超合金」として十分に機能していました(笑)
 (壊れても比較的リペアも容易でしたし)