トミカに見る「そいなみ車」シリーズ・ブルーバード910編

 久しぶりのトミカに見るそいなみ車シリーズ。
 (そいなみとは「そういえばいつの間にか見なくなっていた」の略称です。元々はある方が古本に使っていた用語ですが車にも当てはまるかと思いまして使っています)

 今回はかつてあれほど見かけたにも拘らず文字通り今ではほとんど見かけないブルーバード910から。
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 510という名車を大ヒットさせたにも拘らず後に続く610、810がぱっとしなかった感のあったブルーバードですが80年代の初め頃にまさに彗星の様に登場したのが910でした。
サイズこそ先代の810と大して変わらないのですがスポーツセダンらしい軽快感のあるデザインは当時は510の再来ではないかとすら言われた物です。

それまでのコークボトルラインと決別するかのように窓の面積を大きくとったプレーンなデザインはそれまでのセダンとは一線を画すカッコよさでした。

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更にある雑誌で「国産車最大ではないか」とまで言われた角目2灯のヘッドライトのインパクトも大きく、当時ミニマークⅡ的路線に走っていたコロナやアコード、二代目になってやや大人しいデザインになったギャラン∑などへの痛烈なカウンターパンチにもなっていました。

中身の方も当時登場したてだった「ターボ」をイメージの前面に押し出しパワフルなイメージ造りに貢献したと思います。
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 実際あの当時「真っ赤な色が似合うセダン」の最右翼がこの910のSSSでしたし同時期のFFファミリア(これも赤がよく売れていました)と並んで80年代前半の風景を情熱的に染め上げた(笑)クルマでもあった訳です。


 一方でセダンとしての基本に忠実な文法で構成された車だけに普通のファミリー仕様やタクシー仕様でもかなりの数が売れておりトータルでも当時のBC戦争(ブルーバード対コロナ)をも制覇した佳作車だったと思います。



 トミカではかなり早い段階で真っ赤なターボのSSSが製品化されています。
サイズと材質の制約からダイヤペットも含めてややぼってりした造形になってしまっているのが910のミニカー共通の弱点ですがそれでも当時としては910の雰囲気をよく伝えています。
 この頃のトミカではデラックス仕様としてヘッドライトをホットスタンプによって表現したモデルがいくつか出ていますがその中でもこの910はかなり効果的でした。

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一方、タクシー仕様によくあった丸目4灯の仕様ですがこちらはごく最近にHOゲージスケールの「カーコレ80」で製品化されています。


 こちらはプラ製でボディのシャープさを良く表現した傑作モデルですがこの仕様しか製品化されなかったのが惜しまれます。できたら真っ赤なSSSや銀色のファミリー仕様も出してくれればレイアウトでの使い勝手もさらに良かったと思うのですが。

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 ついでなので(恐らく現在のところ唯一の)Nスケールの910と思われるモデル。プロトタイプは4ドアHTの様ですがこのチョイスもなかなか渋いです。

 因みに実はこれ「貨車の積荷」だったりするので貨車を買わないと手に入らない難儀なモデルでもあります。



 910の大ヒットの影響は大きく、明らかに910を意識したデザインのカリーナを始め、一方の雄であるコロナもこの時期ツインカムターボで武装しボディラインをシャープに整えた(それでいてボディは格下のカリーナのモディファイだったのですが)コロナをモデルチェンジで投入。
大衆セダンの時ならぬパワーウォーズを切り拓きました(爆)

 それほどの大ヒットを記録した910ブルーバードでしたが、モデルチェンジでそれまでのFRからFFのU11になった事で折角の人気が失速します。
 FFだったのが悪いというよりもFFを意識させないために「デザインを徹底的に910に似せたために新型に見えなかった」事が敗因だったと言われています。



 むしろ910の後継車に近い立ち位置としてはU11のあとのU12にその面影が感じられます。



 ところで「まさかこんなのが」 というほどのマイナー車までモデル化してくれているTLVでもなぜか910のモデルは出ていません。
 910には2ドアHTや4ドアHTも設定されていましたから既存のモデルと被らないような展開は可能なはずなのですが…


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