思いでの昭和ヒーローから「宇宙刑事ギャバン」その2

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私流の昭和ヒーロー列伝から
 宇宙刑事ギャバン(昭和57年・東映 ANB)のはなしその2です

 ギャバンの放映当時はうちにもようやく「ビデオデッキ」と言う物が入ってきた頃でした。
 と言うか、第1話の放映の翌日にデッキが入ってきたので肝心の第1話が録れなかったのです。
 (1日1本しか番組予約のできないベータマックスでしたが)
 当時はテープが無暗に高かった(2時間テープで3千円近く。今の感覚で言うと1万円位でしょうか)のでおいそれと全話録画ができるわけもなくギャバンに関しては第2話の録画に留まりました。

 そんな訳でその第2話だけは後々までも何十回も再生される事になります。
 その意味ではギャバンの思い出はそのまま私のビデオライフの始まりとシンクロしていた事になります。

 それほどの繰り返し再生に耐えるほどギャバンの画面作りの新鮮さと設定の見事さは卓越していました。

 改造人間でも宇宙人でもない、宇宙刑事とは言え生身の人間がメタリックな強化服を変身でも合体でもない「蒸着」というプロセスで登場するスタイリッシュさ。 肉弾戦だけでも十分にダイナミックなのに、光学合成による光線技を駆使し、更にはレーザーブレードの剣劇にまでほぼ全編が見せ場とすらいえる演出。
 更に巨大化したり戦闘機隊や宇宙戦艦まで繰り出す敵に対抗する為「一人の等身大ヒーローが巨大メカ竜や宇宙戦車、モグラタンクまで動員するゴージャスさ」
 それほどの盛りだくさんな見せ場に説得力を与える為に「時空まで操作して戦闘空間を生み出してしまうほどの強大な敵」を設定したのも見事です。
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 ここでようやく本題
 96年に中古ビデオで入手した中にその「ギャバン」も入っていました。
 それも最後の3話を収録した第4巻(当時の東映ビデオは放映順ではなくこうした変則的なリリースをよくやっていました)
 あの当時録れなかったクライマックスをまた観られる事になった訳です。

 収録話は「烈よ急げ!父よ」「再会」「ドン・ホラーの首」
 当時の東映ヒーロー物で3回以上の連続性の高い話と言うのは殆ど無かったですが本作以降特撮物でもアニメ顔負けの大河性を持った展開が盛り込まれるようになりました。
 その意味でもギャバンが後に与えた影響の大きさが伺い知れます。

 それまでのヒーロー物(これは東映に限らず)がどことなく行き当たりばったり的に路線変更やマイナーチェンジを繰り返していたのを思うと当初からストーリーの芯を設定し各クールごとにうねりを持たせた展開はそれまでにない重厚感を持ったものでした。
 本作ではギャバンの父探しとそれにまつわる新兵器の設計図の争奪戦がそれに当たりますがその流れの全てが最終回前の「再会」に収斂する展開。
 本来はそれが当り前なのですが当時はそういう作り自体が一種の冒険だったと思います。
 (そこで思い出しましたがこのギャバンは年間通して路線変更はおろか途中のヒーローの強化展開も全くありません。よく考えたらこれも凄い事です。同時期のゴーグルVですら新必殺技が出ていたのに)

 この話でもうひとつ驚かされたのは「最終回3話前で重傷を負いギャバンに救出される青年森林警備隊員が最終回になって後番組のヒーローとしてギャバンの救援にやって来る」と言う「空前かつ驚天動地の展開!」 今の東映ヒーロー物がある意味「イベントの塊みたいになる」原点にこの最終回があったのは間違いないと思います(笑)

 このブログを書くために上記のビデオを10年ぶり位に再見しましたがやっぱり凄いです。

 80年代東映特撮ヒーローの代表格だけあって後期の盛り上がりも凄いですが、一方で初期話数の特撮&アクションてんこ盛りの画面作りにも大いに惹かれます。
 そんな訳で初期話数の入ったDVDも改めて購入する羽目になりました(笑)

 ところで私の故郷ではギャバンに関連して意外なヒーロー物までが放映されるという嬉しいイベントもありました。
 そのいきさつと作品についてはまたの機会に触れたいと思います。


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コメント

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No title

この番組が始まった年に生まれました、その為ギャバンとの出会いは数年後になりました。そうあのゴーカイジャー対ギャバンです。この映画の為にギャバンだけ見るつもりだったのが、シャリバンとシャイダーと3部作全部見る羽目に挙句にジャスピオンとスピルバンまで手を出す始末。ギャバンを知っている当時の視聴者の話を聞くとギャバン以降の東映特撮とジャンプアニメのせいでリアルロボットがぼろ負けした事は良く覚えているそうです。復活したZガンダムやZZですら、当時の東映特撮に客を取られていたのを考えるとそれはそれで興味深いです。逆に特撮がアニメに影響を与えた例ですよねギャバン、名前は出しませんが今の時代になっても宇宙刑事のパロデイやっているのを考えるとどれだけ影響が多いのか分かります。

No title

>光になれさん

 リメイク版はシャリバン、シャイダーも含めデカレンジャーの10年後と併せて先日一気観しました(笑)

 続編製作はその後の特撮技術の進歩を確認する意味でも興味深かったですが、ずっと通して観たらあとから来た後輩や後継者が「実は悪役でした」という展開ばかりだったのは如何なものか(汗)
 観ていて一番すっきりできたのが「ゴーカイVSギャバン」でした。

>ギャバン以降の東映特撮とジャンプアニメのせいでリアルロボットがぼろ負けした~
 当時のジャンプの支持層とリアルロボット物の視聴者層はあまりバッティングしていないので必ずしもそうとは言えない気がします。

 あの当時のリアルロボットが衰退した最大の理由はマクロスのヒットに便乗して新規参入組が濫作した側面が大きかったと思います。
 何しろ最盛期には変身ブームの時の特撮物以上の本数が掛かった上に「学研」や「グンゼ産業」までもが名乗りを上げましたから。
 結局は少ないパイの奪い合い→急速な衰退というパターン。

 一方で当時の特撮物はバンダイー東映ラインだけだったので本数を絞り込みつつ資源を集中出来た事で一定の質と人気を保てた気がします。

>逆に特撮がアニメに影響を与えた例~
 80年代中盤のOVAでは平野俊樹がいち早く「戦え!イクサー1」で宇宙刑事をはじめとした特撮テイストをふんだんにアニメに盛り込んで大成功しています。
 その直後には越智一裕がそのものずばりの「学園特捜ヒカルオン」で「アニメで宇宙刑事」を実現しました。
 
 メタルヒーロー放映当時ですらこれだけの影響力があったのですから凄い話ですが、なぜかそれがアニメに留まってしまったのが惜しい気がしますね。ハリウッドのロボコップなんかは相当宇宙刑事の影響がありますし。

 まだ未見でしたら特に前者はお勧めできます。