S-MXとタントエグゼのはなし

 先述のS-MXのはなしの続編です(笑)
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 前回「S-MXそのものは新車販売ではパッとしなかったのですがコンセプトで追随したTOYOTAのBbは大ヒット、更にはダイハツのタントやスズキのスティングレイなどのカスタム系軽ミニバンなどはS-MXの路線をそっくり引き継ぎこれだけで一大ジャンルを築くまでになります」とか書きました。
 実はそうした後継車の中のひとつが今現在私の家でセカンドカーとして活躍中です。

 以前家内が乗っていたダイハツのYRVが「ある日突然ミッションが壊れて走行不能」になりまして9年間の生涯を全うした事があります。
 故障と廃車があまりに突然だったのでとっさに代替が見つからずダイハツディーラーに出向いて「即納できる新車」と言う条件で何台か車を出してもらい乗り比べて後継者を選びました。

 当時の事とてラインナップにあるミラココア、エッセ、ムーヴ、ムーヴコンテ、タント、タントエグゼの6台を乗り比べるという今思えばなかなか貴重な体験(笑)をした訳です。
 その結果選ばれたのがタントエグゼのカスタム仕様でした。
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 タントと言うとダイハツの容積系軽ミニバンの代表格でムーヴよりもさらに高い車高と左側ピラーレス+スライドドアというギミックで「子供のいる家庭のお買い物クルマ」と言うイメージの強い車種です。
 が、同じタントを名乗っていながらエグゼの場合はリアが普通のセダンと同様のスイングドアを採用。
 リアシートも折り畳みのアレンジ性を犠牲にしてクッションをたっぷり取ったもので「軽の高級車」を志向したモデルと思います。

 ダイハツはこれまでにも2代目オプティ、MAX、ソニカと「軽の高級車」を作りたがるメーカーですが従来の物がミラのボディサイズをベースにしている為に室内が狭苦しく、きんきらきんの内外装とのミスマッチが激しくて好きになれない物ばかりでした。
 背の高いミニバンボディを採用したタントやムーヴのカスタムでようやくその苦労が(売り上げ面で)報われた形です。
 エグゼカスタムも基本的にはその路線なのですが何と言っても室内の高さとリアシートの良さで「どうにか高級車に見える」仕様になっています。
 実際「大柄な男4人がゆったり座れる軽自動車」で商用ベースにありがちな床の高さもないですし、フロントシートバックを倒せば完全なフラットではないにせよかなりくつろげるフラットシートにもなります。
 これで室内の「ネオンサインみたいなLEDの配色」が我慢できれば
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 唯一の不満と言えばタントよりリアシートに贅沢をしたせいでラゲッジが余り広がらず「ぎりぎりでママチャリを積めない」くらいでしょうか。
 とはいえマークⅡのセダンでママチャリを運ぶ奴がそうはいないであろう事を思うと欠点ではないかも(笑)

 顔の方も他のカスタム系に比べて光り物が少ないのは好感を持てましたが「大口を開けた様なフロントエアダム」には閉口しました(但し光り物が増えた後期形は正に「下品の極北」でもしあんな顔だったら絶対に買わなかったと思います)

 車重が重くなるスライドドアを廃した事とトルク重視のターボを搭載している事(奇しくもスペック上はS660とほぼ同じです。最近の軽は燃費対策でトルクを低くしてしまったモデルが多いためターボの意味が薄れている気が)ノーマルよりも足を固めている事と相俟って高速での走行性も意外と悪くありません。
 但し車高からくる重心の高さゆえにワインディングは大の苦手ですし、Vグレードのタイヤを履いているとはいえ接地面積自体が狭いのでウェットではすぐホイールスピンを起こします。
 この辺は車自体がと言うよりも軽カテゴリーの限界みたいなものも感じます。
 あとブレーキフィールは明らかに軽の安っぽさがもろに出ていますし。

 (S660みたいに完全にスポーツカーした奴は別格でしょう。軽カーでも「2リッターミニバン並みのコスト」を掛ければ走りが悪いはずがないですし)
 それでいて燃費はアルファードのハイブリッド並みのリッター19キロ。
 街乗りでも14~16キロ、坂の多いシチュエーションでは20キロを超える事もしばしばです。
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 これに乗っていてふと気づいたのですがこの内外装のコンセプト、パッケージングは明らかに20年前のS-MXのそれなのです。
 「高級感」で言ったらS-MXを上回るかもしれない。

 実はこのタントエグゼ、私の車歴では初めての軽自動車です。
 これに乗るまでは軽の走りやユーティリティに対して少なからず偏見を持っていたのですが、数年間このエグゼに乗っていてその考えを大きく修正する事になりました。
 「なるほど、ここまでよくなっていたら軽が売れる訳だ」とまで思います。

 従来の軽が普通車に対して持っていたコンプレックスの一因は車高の低さにもあったと思います。
 このエグゼ、1.5リッターSUVのトヨタISTよりも着座位置が高く、窓の大きさから来る解放感と視点の高さのおかげで街乗りで心理的に惨めな思いをする事がありません。
 むしろ2.5リッタークラスのセダンに乗っているのが馬鹿らしくなるくらいです。
 とはいえ一方でエグゼと言うネーミングに「たかが660のオモチャで『エグゼクティブ』でもあるめえ」とか思ったのも確かですが(笑)
 ダイハツやスバルのネーミングセンスは時折頭を抱える事があるのですが(ダイハツには「最大」スバルには「帝王」なんて軽もあったなあ)その内「セレブ」なんてのも出るかもしれないですね(爆)

 まあ、それは置いておいて
 最近の軽の実力はワゴンRの大ヒット以降かなり向上しているのは確かだと思います。

因みにこのエグゼ、一昨年(2014年)の秋に生産終了したとの事です。


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