シン・ゴジラを観て

 世間ではとっくにロードショー公開も終わり何をいまさら感が漂いますがシン ゴジラネタです。
 それにしてもこのタイトルを口にするのが妙に気恥ずかしい気がするのはなぜでしょうか?
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 私が初めて大スクリーンで1954年版のゴジラを観たのは高校のとき、それも映画館ではなく「大学の学園祭の上映会」でした。

 教室の中の50席位のスペースで黒板のある辺りをスクリーンにした文字通りの上映会でしたが、初めて目にする白黒のゴジラの怖さと不思議なリアリティは今も鮮烈に焼き付いています。
 上映会が終わり、晩秋の夕暮れのキャンパスから表通りを歩いていると通りのビルとか家の上から今にもゴジラがぬっと顔を出しそうな気がして気候とは別のうすら寒さを背中に感じました。

 時代は既に80年代。白黒の怪獣映画なんてチャンチャラおかしくってなんていう世相の時期なのに30年前の怪獣映画の与えたインパクトは私にはかなり大きかったものです。

 それから30年以上が経ち
 第一作と同様に「怪獣がいないのが当たり前の世界に出現するゴジラの映画」をまた観る事になりました。

 実を言いますと本作に関する限り内容に関する事前情報は全く持っていません。
 83年のゴジラの時にかなりそうした事前情報に惑わされた経験がありましたから(笑)
 ですので今回も全くの白紙状態で臨むことになります。

 全体の印象から言えば83年版ゴジラをバージョンアップしつつ(笑)演出者なりの解釈と作劇を最大限にぶつけた様な印象でした。
 スーパーXが出なかったですが。
 83年版同様にゴジラを中心に揺れる日本、そして世界
 それらを俯瞰像で見せる構成はこれまでのゴジラ映画といい意味で異なる物と感じました。
 それゆえにこれまたシリーズとして初めての「スーパーサーバントが主人公に設定されている」事に説得力があったと思います。

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 画面的な印象と言えば冒頭の襲撃シーンなんかに特に顕著に感じたのが「東日本大震災の後につくられた怪獣映画であること」でしょうか。
 パニックや、避難誘導の描写は明らかに震災以前のそれとは異なる生々しさを感じました。
 54年版のゴジラ以来この種のパニック描写は定番ですが戦争体験を引きずっていた第一作に匹敵するそれになったのには先のふたつの震災や最近頻発している自然災害の体験や映像のフィードバックがかなりあった様な気がします。
 特に東日本大震災では津波災害が相当の数の映像として行き渡っており直接経験しなくてもその怖さを肌で感じる事が多かったと思います。
 突発的に日常が断ち切られ、破壊される恐怖という点では津波とゴジラには共通点がありますし。

 細部で興味ふかっかったのが(わたしの趣味と照らし合わせて)やはり鉄道でしょうか。
 「ゴジラに投げ飛ばされた京浜急行の列車が地面にたたきつけられた後、後を追う様に車体から外れた台車だけが惰性で道路を走ってゆく」所なんかは唸らされます。
 クライマックスの「新幹線の復讐(笑)※」「国電大活躍」なんかは鉄オタの夢に映画的なカタルシスを融合させたある意味名シーンといえそうです。

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 さて、ここで冒頭のはなしにもどります。
 本作が上映を終わり、廊下に出た私の目に飛び込んできたのが「11階から俯瞰される有楽町駅から東京駅にかけての一帯」でした。
 そう、本作のクライマックスの舞台が映画館から直接視認できる位置だったのです。

 今風にCGを駆使して実景と特撮の境界を一気に縮めた描写が売りの本作だけにあの頃の第一作を観た直後のデジャビュを感じさせられました。
 今にもそこいらのビルの影からゴジラの顔が(笑)

 こればっかりは日劇でこの映画を観ないと感じない印象だったと思います。
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 ※83年のゴジラで0系1000番台がゴジラに襲われて投げ飛ばされた敵討をN700系2編成が「新幹線大爆破フォーメーション」で果たすという仰天シーン。



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