「昭和ちびっこ未来画報」

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 先日の秋葉行きの戦利品から

 今回紹介するのは「昭和ちびっこ未来画報」(初見健一著・青幻舎)
 これは以前紹介した「怪奇画報」の姉妹編ですが、昭和30~40年代の児童書や週刊誌の未来イラストを中心に纏めた一冊となっています。
 梶田達二や南村喬之等のイラストもあるのですがやはり見どころは小松崎茂。
 SFチックな未来画が中心ですからメカイラストに定評のある小松崎茂にとっては正に真骨頂。
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(青幻社「昭和ちびっこ未来画報」より引用)
 水を得た魚の如くメカイラストのオンパレードの様相を呈しています。

 思い出してみれば私の小学生時代は少なくとも石油ショックまではこの手のバラ色のメカメカした未来像というのが児童書の定番でした。
 20年後には「原子力SSTが大陸間を1,2時間で結び」「リニアモーターカーが全国を縦貫」していると本気で信じられていました。
 それどころか月には人類が定住し有人探査機が火星どころか木星の衛星辺りまで行っているはずでした。
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 これらについて言うならば20年どころか40年経っても実現がおぼつかないものが大半と言えます。
 とはいえ、リニアモーターカーについては上述の「チューブを走る」という訳にはいかないまでも大半がチューブ状のトンネルを走る形式ですからまんざら外れている訳でもない訳で。

 ですが、個々の生活に関して言えば・・・
 家に帰れば「新聞はファクシミリで送信され」「お風呂は『人間洗濯機』」「自動調理器が晩御飯を吐き出している」
 これらの未来像のひな型を作ったのは昭和45年の大阪万博の前後にあったと思いますが、現実に40年経ってみると個々の機構の上では結構実現している物も多い反面、それらが「予想外に所帯じみてしまっている」現実も感じさせられます。
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 あの当時は「ハイブリッド車のミニバン」とか「携帯電話がテレビやラジオの代用になる」とか「コンビニエンスストアが日本中を埋め尽くす」なんてライフスタイルは予想は出来ていてもそれがどういう形で生活に溶け込むかという点でまだあいまいだった事がわかります。
 (とはいえ、車の自動運転などここ1,2年で結構いい線まで来ている物もあったりしますし、今をときめくw「ポケモンGO」などは正に70年代から見た未来の遊びそのまんまですが)

 こと生活面に限定すれば、未来像と現実の未来とのギャップは大きかったとも言えますし、所帯じみた部分を取りのければ案外小さかったとも言えます。
 そんな事を思いながら本書をひもといてみると「あの頃の未来像に思いを馳せる」事が実に夏休みっぽさを感じさせてくれるのも確かです。

 「未来像」を懐かしむなんて冷静に考えて見れば結構変な話ではあります。


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