思いでの昭和ヒーローから「バトルフィーバーJ・その3」

前回「その2」の時に続きは次の機会にとか書いておきながらまたまた間が空きましたバトルフィーバー話その3です。

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 バトルフィーバーと以前の戦隊との最大の相違点は「巨大ロボットとスーパーシップが登場し巨大怪人と戦う一大特撮絵巻」のフォーマットが組み込まれた点にあります。
 実は本作は元々戦隊シリーズとして企画されたのではなく、局の違う「スパイダーマン」の後番組になる予定だったそうで巨大ロボの関係はレオパルドンからの系譜という事になります。

 (前番組のロボットアニメ「闘将ダイモス」の不振により枠が打ち止めになる危険があったため後番組で企画されていたロボットアニメの「ダルタニアス」と入れ替える形でバトルフィーバーがテレビ朝日に移動したという話ですが、本作が始まった時点でスパイダーマンはまだ終わっていなかったので製作サイドはさぞや多忙だったと思われます。
 初期の数話ではバトルフィーバーロボは建造中と言う設定でしたが、ロボの登場が遅れたのもそうした事情があったのではないでしょうか)

 いずれにしろこれをきっかけに戦隊シリーズは仮面ライダーともゴレンジャーとも異なるスケール感を擁するようになった点で記念碑的ではあります。
 
 とはいっても特撮シーンは予算を喰いますし「最初の作品がしょぼかったらシリーズ自体が危なくなる」危険も同時に孕むわけですから責任は重大です。

 これらの事情を頭に入れて前回からの続きに入ります。

 無数のカットマンが倒されバトルフィーバー隊に追い詰められたギンガ怪人は「崖の上に仁王立ち」
 あっ、ここで巨大化するのか…と思いきや
 「弟よおおおお!」
 の叫び声とともに背後から出現するのは「兄そっくりに作られた巨大ロボット(たぶん自律操縦)」
 そう、本作は等身大と巨大、同じ怪人が2タイプ登場するのです。

 ですから理論上「等身大戦闘の背後で巨大戦闘」という、ある意味豪華な画面も期待できそうなのですが、さすがにテレビのフレームではそれが煩雑だったのか
 バトルフィーバー隊は律儀にも「兄から先に倒して巨大母艦バトルシャークを呼び出します」
 このバトルシャーク発進のシーンが感動物の迫力とカッコよさ!渡邊宙明のBGMとのマッチングも見事です。

 そしてバトルシャークが前後に二つに分かれると中から降下する「バトルフィーバーロボ!」
 その巨大感はかのジャイアントロボ以来と言っても良い位です。
 残された弟ロボと対決するバトルフィーバーロボの戦闘はまさにファンタスティック感満点で初見の際は(失礼ながら)「(当時の)東映でこれだけ本格的な巨大戦の特撮が見られるとは!」といい意味でのショックを受けました。
 何しろこの回では岩山の中の戦闘で特にミニチュアらしいミニチュアもないにもかかわらず演出で巨大感を出していたのですから大したものです。

 ですがそれ以上に衝撃的だったのがエンディング
 冒頭のエゴス戦闘機とバトルシャークの空中戦は光学合成のパルスビームの撃ちあいなのですがまさに「光線が空を飛んでいる!」感が見事なのです。
 後半の巨大ロボ戦ではロボット同士の太刀が合わさる度に「太刀の間から火花が降ってくる」のを空抜きの煽りで見せる迫力物!
 EDのラスト1カットまで正に「しゃぶり尽くすように観られる」
 それがバトルフィーバーJでした。歴代の戦隊でこれほど本編も特撮もアクションも濃密な一篇と言うのは私にとっては空前絶後でした。

 これだけ迫力物の演出と特撮なのですから戦隊がシリーズにならない訳がない(笑)

 スタッフロールを見ると特撮を担当しているのは東映特撮を支えてきた矢島信夫に加えてマイティジャックやスターウルフなどの円谷特撮でメカ描写に定評のあった佐川和夫も参加。
 この両者のコラボレーションと言うか丁々発止の演出合戦ゆえに限られた条件でこれほどの画面が出来たとも言えそうです。

 これでもまだ語り尽くせないので続きは次回に


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コメント

非公開コメント

No title

見たのは、東映チャンネルの配信でした。この頃はマーベルと提携してヒーロー物造ろうという企画からだった様ですね。ヒロインは初代のダイアンより2代目のマリアが好きです。バトルフィーバーから人気出て戦隊復活したんですね。ただ怪人巨大化せず弟もしくは妹ロボが出てきて怪人が首領のエゴスの息子で幹部より位高いのはびっくりです。チームがアメコミ調でロボが無骨な侍ロボというギャップもいいですし技が剣で一刀両断なのもカッコイイ。そりゃ人気高いのも納得ですね。

No title

>光になれさん

 初代アメリカのダイアンはシリーズを通して観てもいまひとつ印象が薄かったですね。男優陣がいずれもバトルフィーバー以前から実績のある面々(言い換えれば「前に出る演技に長けた」方々)だったので埋没しやすい面もあったと思います。
 第一日本語がそう達者に見えなかったですし。

 余談ですがジャパンの谷岡弘規氏とフランスの倉知雄平氏はバトルフィーバーの前年「スパイダーマン」でいずれも怪人役でゲスト出演しています。
 どうやらバトル~に向けてのテスト出演だったようですね(ヒーロー物ではあまりないのですが東映のシリーズ物のドラマではこういう例がよくあります。有名な所では「特捜最前線」の夏夕介氏や「バーディ大作戦」の岡本富士太氏などがレギュラー前に犯人役でゲスト出演していたりします)

 この点からもバトルフィーバーはかなり準備に手間をかけていた事が伺えます。とはいえ突発的な放映開始にまでは対応しきれない部分もあったのでしょう。初期のOPやEDはカットの一部にいかにも取って付けた感のあるものがあったりして苦労もうかがえます。