絶版名車のワンダーシビック

 今回は絶版名車から見るそいなみ車から
DSCN7117.jpg

 今回は3代目ワンダーシビックを取り上げます。
 狂的とも言える大人気だった初代に対してサイズアップこそしたものの肥満化した印象から人気がぱっとしなかった2代目スーパーシビック。
 この当時のHONDAはクイント、バラード、プレリュードと車種ばかりは増えたものの、どれもこれも似た様な印象のクルマ(要するにスーパーシビックの亜流みたいな)だったせいもあってメーカー自体がぱっとしない状況でした。
 この低迷状態は二代目アコードの頃まで続くのですが、その直後に火事場の馬鹿力的な勢いでリリースした初代シティが大ヒットした事で息を吹き返します。

 初代シビック、初代オデッセイの時もそうなのですがHONDAと言うメーカーは追い詰められると突然変異的にそれまでのコンセプトを否定した様なクルマを出して大ヒットさせるという独特な法則があります。
 最近ではN-BOXなんかがそうですが、救世主になるクルマが揃いも揃って「背の高いクルマ」と言う所がスポーツカーを作りたがるメーカーのポリシーからすると皮肉な現象です。

 それはさておき、
 そんなシティの大ヒットに続いてHONDAが送り出したのが、バラードスポーツCR-X。
 今でも評価の高いコンパクトスポーツカーですが実はこれは3代目シビックの前振り的な派生車でもありました。
 CR-Xがこうならプラットホームを共用するシビックはさぞや凄いクルマになるだろうとクルマを知る人たちからは異様なほど期待された物です。

 そしてCR-Xから半年後登場した3代目ワンダーシビックはそれらの期待以上のクルマとして鮮烈なデビューを飾りました。
 3ドアとセダン、CR-Xでそれぞれホイールベースを変えクルマの性格を特化させたところとか、これまた従来のワゴンのイメージを一新させた「シャトル」の投入。
 後の車種追加ではHONDA久々のツインカムエンジンの搭載と常に話題を絶やさなかった点で伝説的なモデルチェンジとなった訳です。
 (姉妹車のバラードなどは「セダンなのにセミリトラクタブルライトを採用」して結構カッコ良かったりします)

 中でも衝撃的だったのが3ドアのデザイン。
DSCN7119.jpg

 これの直前まで各社が出していたFFハッチバックは初代シビックか初代FFファミリアの焼き直しみたいなデザインばかりで良い加減ユーザーも食傷気味だったのですが。
 そこに投入されたシビックはまるで砲弾を思わせるフォルム、リアをスパッと切り落としたテールゲート周りの処理、ラジエーターグリルを廃したスラントノーズのスピード感あふれる前面処理。
 要するに「3ドアなのにおよそ実用臭を感じさせない」良い意味で浮世離れしたデザインでたちまち初代を凌ぐヒットとなりました。

 この3代目でクルマとしてのシビックの地位はひとまず確立した感があります。

 このデザインのインパクトは物凄く当時の噂ではファミリア的な普通のデザインでリリースされるはずだったトヨタのFFスターレットが急遽モデルチェンジを1年延期してデザインをやり直したなんて話まで聞かれたほどです。

 私にとっても80年代を象徴するクルマのひとつとしてこの3代目は強烈な印象を残します。
 さて、肝心の絶版名車のシビックですが。
DSCN7118_201611041528199ab.jpg

 残念と言うかクルマのサイズに比してタイヤが大きすぎるのが一番の難点です。
 ワンダーシビックの持っている独特の軽快感がスポイルされずっと後から出た「HR-V」に似てしまっているほどです。
 (90年代終わりに出たHR-VはワンダーシビックのSUV版みたいなデザインで個人的には大好きなクルマのひとつなのですが、このシビックを見て「こんな造形だったらHRーVで出せばよかったのにとか思ったのはここだけのはなしですw)

 ボディ造形も今ひとつ感心しませんが、このサイズ、スケールのワンダーシビックはあとトミカの通常品しかありませんからその意味では貴重と言えば言えます。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント