大レイアウトの「大きさ」とは

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 今回は大レイアウトの考察の話です。

 酒の入った頭で(大恥)実現できるかどうかも分からないことを夢想できるのはある意味「趣味人の特権」のような気もしますので今回も書き殴ります。
 七面倒くさい話でしかも裏付けの薄い話ですがご勘弁を。

 さて、これまで大レイアウトについていろいろと考察してきましたが、ここで根本的な疑問として「ではどれくらい以上の大きさが『大レイアウト』と呼べるのか」という疑問に突き当たります。

 話は飛びますが私、趣味の中断中の一時期にAV(今では『アダルトビデオ』の意味が多いですが当時は『オーディオビジュアル』の略称の方が一般的でした)に興味を持っていた時期があります。
 時期的には昭和の終わり頃から平成の頭のいわゆる「バブル時期」に当たります。

 当時は液晶やプラズマモニタどころかBSもなかった頃でブラウン管テレビの37インチが「常識外れの大画面」などと持て囃されていた時期でもありました。
 その頃の私は6畳+4畳半の貸家住まいでトイレはくみ取り式、エアコンはおろか電子レンジや洗濯機もないバブルとはあまりに縁のない生活(当然場所を取りまくるレイアウトなどは夢のまた夢でした。辛うじてTMSだけは読んでいましたが)だったのでカタログや雑誌を読み漁り「夢のAVシステムプラン」を夢想する日々でした。

 さてこれがどこでレイアウトと結びつくかと言いますと、当時AV雑誌でよく言われていたのが「1畳当たり7インチ」という言葉でした。
 これは「1畳の広さで7インチ相当の画面サイズで計算すれば部屋の広さにふさわしい大画面が計算できる」という考え方です。この数式に従えば6畳では42インチ、4畳半では32インチ相当となります。ここでいう「インチ」とは画面の対角線の長さを指します。これを幅に換算すれば90センチ弱位でしょうか。

 今だと薄型テレビの普及でもっと手軽に大画面が実現できていますが当時はこれ位の大きさでも「おうちに映画館が」という衝撃がありました。
 今の感覚ではブラウン管よりも 近接視聴が可能なのでもっと大きな画面が可能となっていると思います。

 さて、ここでいう大画面の指標として「部屋の広さに対する比率」があります。一畳当たり7インチを基準にするなら3畳で21インチで大画面になる訳ですが、これをレイアウトにあてはめるなら21インチテレビの占有面積程度が限度という見方が成り立ちます(それ以上大きくなると部屋として使う上で支障が出ると思われる限界と言えるのではないでしょうか)
 その観点では市販のデスクトップレイアウトは常設を前提とすると精々6畳間に置くのが限界でしょう。
 言い換えれば上記の基準でいうなら6畳間で40インチブラウン管TVより大きい専有面積を持つレイアウトは(相対的な意味で)大レイアウトに見える可能性があるとも言えます。

 これは常設の固定レイアウトを生活に溶け込ませる形で配置する際にはひとつの目安になりそうです。
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 但し、これは「専用のレイアウトルームでない」場合の話です。

 専用のレイアウトルームではそうした縛りはかなり減りそうです。やろうと思えば6畳間をすべてレイアウトにすることも可能なわけですから。
 その場合レイアウトの大きさを決める要素としてもうひとつ、「人間の視野角」の側面を忘れてはならないと思います。

 先に触れた「1畳当たり7インチ」の基準は部屋の広さに対する画面の比率ですが、これは部屋の広さに規定される視聴距離とから得られる最大の視野角を基準においているようです。

 AV、および解剖学的なデータとして人間の最大視野角は 水平約 200 度垂直約 125 度 人間が識別できる最小視野角は1/60度(視力1.0の場合) 人間が普段集中している視野角は46度、人間が周囲の状況を把握するのに最低必要な視野角は110度というのがあります。
 
 これをAVに当てはめた場合、人間は視野角20度を境に臨場感が増すこと、約80度から100度で満足度が上昇するという話を聞いたことがあります。同じ映画を映画館で見るのとTVで見るのとでは迫力が違って見える理由の一つが視野角いっぱい、あるいは視野角を超えるサイズの大画面を目にしているという理由も大きいと思われます。

 これを元に計算する事で「大レイアウト」と感じる最小限の横幅は計算できると思われます(先述の理由によりこの数字は部屋の横幅と奥行きによって違う数字が出るはずです)

 しかもこれはギャラリーがそこから動かないという前提での数字です。
 実際に大レイアウトを意識するのは「回りを見回して周囲にミニチュア風景が出現している」場合の方が多いと思われます。
 同じ場所にいて周囲を見回す場合、頭頚部の ROM(関節可動域とも言います、range of movement) は前屈60°
後屈50°左右側屈各50°
左右回旋各70°(実際には体幹の動きも加わるので これらの実質的な角度は更に大きくなります)

 これだけの根拠を挙げればお分かりと思いますがこうした見る者の視野角や頸部の動きの要素を計算に入れた場合、単純に小スケールモデルの「ほかよりレイアウトを小さくできる」という売りが実はあまり意味を成さないように感じます。
 結局はNやZゲージでも視野角を基にした至適規模(レイアウトの大きさ)はOや16番と変わらないのではないかと思われます。

 強いて差をあげるならカーブの最小半径に規定される奥行きの違いですがメルクリンや鉄道コレクション等でも分かるように車両側のアプローチでもカーブの半径は小さく(奥行きも小さく)できるのでこれは決定的な差にはならないと思われます。

 但しスケールの違いによる「運転可能な編成の両数」ではかなりの差が出てきますが。

 尤も小レイアウトには特有の魅力も多いので大レイアウトだから良いと単純には言えません。
 今回は大レイアウトに話を絞っているのでこういう仮説が出てきたというだけのお話でした。

 ・・・自分で書いていて頭がこんがらがってきています。こういうレイアウトが実現できる時に初めて考える話なのですが(大汗)
(写真は本題と関係ありません。こんなバカ話、写真でも付けないと退屈なだけの様な気がするので)
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