「モノリスの怪物」

 先日書きました「昔のカイジュウ映画のDVD」のネタから
 今年正月の帰省で買った最新版(爆笑)のDVDです。やはりこういう題材は最近観た奴の方が印象が強いので書きやすいといえば言えます。
DSCN7687.jpg
 今回紹介するのは「モノリスの怪物」MONOLITH MONSTERS(ユニバーサル1957年)
 一応タイトルにはモンスターなんて出ていますし、宇宙から来たモノが地球に災厄をもたらす話ではあるのですが、いわゆる「怪獣映画」と言い切るには少し躊躇させられる内容です。

 ある夜、宇宙からとある溪谷に降り注いだ隕石の破片らしきもの。
 それを拾って持ち帰った鉱物学者が翌朝石化した死体となって発見される。その研究室の中は一面大量の鉱物に占領され死体を発見した同僚にも何が起こったのかわからない~

 この冒頭からしてモンスター映画の定石を守っているはいるものの、硬質の不気味さを持っています。

 やがて同じように鉱物を持ち帰った少女の家は翌朝巨大鉱物に押しつぶされる様に全壊。両親は石化し少女も腕から徐々に石化が始まってしまいます。

 実はその鉱物は接触した人間の体内のシリコンを吸収する事で身体を石化させる作用があり、それだけでも物騒な性質を持っている事が明かされます。
 そればかりかその鉱物は水に接触する事で無限大に増殖、巨大化する事が判明。冒頭の学者の場合、たまたま流しに落ちた鉱物に水道水が垂れた事で増殖現象を生じたのでした。

 折も折、その鉱物の降り注いだ地域一帯に大雨が降り、鉱物は一気に巨大化、増殖を繰り返しながら渓谷から麓の田舎街に迫りくる!意志を持たない鉱物結晶体の群れに主人公たち、人類はどう対処するか?

 これが大まかなストーリーですが、本作の場合、巨大化、成長する鉱石の描写は活火山の溶岩ドーム(昭和新山とかの)のイメージに近く怪獣と言うより超自然災害の一種と言う趣を持っています。

 中盤、渓谷に出向いた主人公たちの眼前、雨に煙る山の尾根の向こう側からゆっくりと伸びてゆく鉱石(と言うか結晶体)の描写はウルトラQのマンモスフラワーに共通したイメージを持ちます。

 作品の構成も何となくウルトラQじみていますが怪獣映画的な生臭さの無い描写や筋運びは独特の雰囲気を持って引き込ませてくれました。

 又、鉱石の群れが迫ってくるのが大都会でなく田舎町というのが本作の雰囲気づくりに少なからず貢献しています。人口1500人のこじんまりした街(電話の交換手も一人しかいないし新聞も個人発行のノリだったりします)ですが、それだけに登場人物たちの誰もが街の他の人たちと地域的につながりを持っているコミュニティという雰囲気です。
 そうする事で危機意識を共有しやすく描写する事で余分なパニック描写をカットする事に成功しているようです。
 (第一、大掛かりな都市のミニチュアを作らなくても良いですしw)


 クライマックス前後のミニチュアワークは出来のいいレイアウトを見ている様な感じです。
 全般に怪獣映画とデザスター映画の中間的な雰囲気の作品で、結末は書きませんが観終わった時の印象も悪くありません。
 
 個人的には割合安心して観ていられる映画ではあります。
光山鉄道管理局
 HPです。

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コメント

非公開コメント

早速

 早速、観ましたか(笑)
そうです、この作品はQ的な展開で大都市に出現するのではなく地方の街とか村がメインですが小ぶりなミニチュアが良いんですネ。
なんか鉄道模型のストラクチャーと言うか流用?
流用と言えばドイツのファラーから出て居る建物プラモ・・・コイツはサンダーバードの常連で良く見ると結構流用と言うかモロその
まんま出ています。
例えばロンドン空港コントロールタワー~管制室は貨物ヤード基地の頭部分!管制室下は36階建てビルの流用。
まだありますよ(笑)
0X号では出発のシーンでコギーのミニカー(笑)
前後しましたがロンドン空港内貨物トレーラーはバイキングの貨物トレーラーに点滅式のライトを載せた物!
で50年代SFで怪獣物に徹しているのが1957年の「黒い蠍」!
後半はメキシコシティーで暴れますがコイツ~ケチったのか合成が雑で蠍の合成がモザイクみたいに透けて居る(笑)
只今、TVKのセブンを視聴中・・・録画しています(爆)

No title

> 星川航空整備部 さん

 80年代以降の日本の特撮物でもTOMIXやGMのストラクチャーが結構流用されていますが(そう言えばジオタウンを使った例を見ない気がします。コストの問題?)海外作品では製品のバリエーションの層が厚い分応用も効きやすいでしょうね。

 ダムの決壊シーンの水はバケツを流したような水をスローモーションで撮っていましたが、これなどはスケールの差が大きいと思います。

 一方で円谷全盛時の昭和の頃の日本特撮はミニチュアひとつとっても結構な大スケールで作っていたようですね。
 実はその凄さを実感できる資料(?)を最近入手しているので近く紹介したいと思います。