思いでの昭和ヒーローから「スーパーロボット マッハバロン」

 思い出の昭和ヒーローばなしから
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 今回は「スーパーロボット マッハバロン」(昭和49年 日本現代企画 NTV)をば。

 前年製作されNTV系の特撮ヒーロー物で唯一のヒット作となった「レッドバロン」はスポンサーの倒産という予期せぬ事態で打ち切りとなってしまいました。
 そこで局サイドの要請によって半年のブランクの後にシリーズ作品として製作されたのが本作でした。
 (但しネーミングと真っ赤なロボットという以外は内容面で両作に関連性はありません)

 世界征服の野望に燃える科学者ララーシュタインが部下の嵐田博士に命じて侵略用に製造させた巨大ロボットマッハバロン。
 その野望に気付いた嵐田博士は完成直前のマッハバロンを爆破し設計図を持って逃亡を図るが追手の巨大ロボットに襲撃され命を落とす。
 死の直前博士は一子の陽に設計図を託し、それを基に10年後、友人の村野博士らの手により防衛ロボットとしてマッハバロンが再建造された。
 一方マッハバロンを失ったララーシュタインは10年間の雌伏を強いられたものの新たに建造されたロボット群で再度侵略の第一歩を図ろうとしていた。

 村野博士率いる防衛組織KSS(キスと読みます)の一員として迎え入れられた陽はマッハバロンを操りララーシュタインのロボット軍団に戦いを挑むのであった。
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 大雑把なストーリーラインはこうなります。
 
 ストーリーや設定にはレッドバロンほどのひねりはないものの正攻法の巨大ロボットものらしい作りでした。

 ですが本作で印象的なのは本編プロップやメンバーの符牒等の演出、或いはロボットのデザインや仕草等に観られる独特のセンスです。
 例えばKSS基地内の椅子は「ピースサインの手指」をモチーフにしたものだったり、その指先が折れて電話が出てくるギミック。
 ララーシュタインの孔雀を思わせるぶっ飛んだ髪型、アメフト選手そのまんまのカッコウの戦闘員。

 マッハバロンも戦闘時、武器を使うたびにおかしなポージングを取ったり、いわゆる「ブリっ子ポーズ」で首を高速で回転させてから頭部の武装を切り替えるという演出がなされていたりします。

 こう書くと如何にもヘンな作品の様な印象(事実本作のこの部分が嫌いだった視聴者は多かったようです)を与えるのですが逆にそのセンシティブな部分に惹かれるファンも結構いた様な気がします
 (実は私もそのひとりw)

 そのセンスはキャスティングにも及び、村野博士役は「帰ってきたウルトラマン」で悩めるヒーローのイメージが定着していた団次郎氏が郷秀樹と真逆な冷徹なキャラを演じていたり、刑事物等で強面の悪役が多かった 深江章喜氏をコメディリリーフの「発明刑事」に当てるなどしてこれまた独特の印象を与えます。
 (その他、マンガの力石徹の実写版みたいなルックスの力石孝氏、アイアンキングの中身の加藤寿氏等)

 それらの渾然一体となったセンスを統一したイメージで纏め上げ、本作の印象をさらに強めていたのが亜久悠作詩、井上大輔作曲のグラムロック全開モードの主題歌です。
 歌詞も曲も特撮ヒーロー物としては空前絶後といえる個性とカッコよさ!
 EDのバラードもわたし的には特撮主題歌史上一二を争う名曲と思います。

 この間も40年ぶりに新録のリメイクCDがでましたし、フィンガー5やROLLY等によるカバー盤までも出ていたそうです。
 (などと偉そうに書きましたがこのカバー盤、私はまだ聴いた事がありません。今、一番聴きたい曲なのですが)

 ですが本作の場合それらのセンスを嫌う層が多かったこと、肝心の脚本がそれらのセンスを支え切れなかった印象があった事(レッドバロンに比べても精彩を欠いていた印象があります)もあって視聴率もぱっとせず、半年で打ち切りの憂き目を見てしまいました。

 ところでマッハバロンで私が個人的に思い出として残っているのが「アオシマのプラモデル」
 本作が終了した半年位後でした。
 たまたま父親に連れられて上京した折に上野のアメ横で買ってもらったプラモデルがこのマッハバロンでした。
 
 このプラモは、もともと合体マシンとか称して機体を5分割し、それぞれに車輪やら翼やらを追加してバラ売りしていたものを再び一まとめにして発売した物です。
 ばら売りの際にそれぞれが売りとなるギミックを必要とした事もあってか、合体後のマッハバロンはジャンボマシンダーや超合金も裸足で逃げ出しかねない「全身これ武器の塊」になっていました。
 頭部は口からミサイル発射、胸部も2連装のミサイルを撃ちだし、両腕はロケットパンチ(劇中では「フライングナックル」と呼称)爪先からはミニカーのマッハトリガーを収納。
 これらのギミックの殆どは劇中でも登場していましたから当時のプレイバリューは抜群でした。

 (それどころかメリコンパンチ、ベルヘンロケッターなどプラモに無かったギミックがまだ多数)

 これだけ武装とギミックの塊でありながらマッハバロンのプロポーションとデザインには全く破綻が無く、レッドバロンの弱点だったぽっちゃりプロポーションがかなりカバーされていた事も特筆ものです。
 ただ、困った事にこのプラモ、「接着剤不要」とか書いていたくせに各パーツの合いが悪くてその都度切削などの修正を必要としたため中々完成できなかった苦い思い出があります。

 実はこのマッハバロンは私が唯一親に買ってもらった巨大ロボット系玩具でもあったので余計思い出に残っています。
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 さらに放映から5年位後には弟がバンダイ(当時はポピー)の超合金でマッハバロンを買ってもらっていました。
 こちらもギミックはアオシマに負けるもののプロポーションはなかなかよかった記憶があります。 
 写真の超合金は21世紀になってリリースされたミニサイズの奴です。

 何だか後半はプラモのはなしになってしまいました。


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コメント

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マッハバロン

 実は私もマッハバロンにはインパクトを受けた口です(笑)
主題歌の~悪の天才が♪がとで続く歌詞もインパクトがありましたが、やはり団次郎演ずる博士です。
この人・・・本当に帰って来たウルトラマンのイメージが強く1年後のBD7では(笑)
そうそうアオシマのプラモが凄かった(汗)
放送当時は既にアニメメカ主流で私は宇宙戦艦ヤマトのプラモ(ゼンマイ式で下部の指令艦橋を省略したヤツ)を探していたのに何処の
店に行ってもマッハバロンプラの嵐!
ただアオシマの集めて直ぐ組み立てて遊ぶ・・・これは前にコメントした鉄道系のプラモ(出来ればスケールモデル)で出て貰いたい
アイテムで今は精密化を追求する一方でノーマルな出来の製品が押されている、そんな感じです。
ところで光山市交通局さんが言っていた電車が爆発するシーンは実写が小田急で模型はHOサイズかプラレール改造(タロウでは何回か
見られました)の様な気が。
この回にはタロウで通信担当員だった森山いずみ隊員こと松谷紀代子氏がでた話で設定はドイツ生まれの謎の少女で実はララシュタイン
の刺客!
彼女の正体を見て消される看護婦さんもZAT女性通信員役で出た方でNAは岸田森さんで何か円谷同窓会みたいな様相です(笑)
そう言えばレッドバロンもエンジェルキリーは東宝の鈴木和夫氏にマナベ参謀こと宮川洋一氏、ミラーマンの石田氏・・・ガンバロン
に至っては黒部・天本の両氏にイデ隊員候補の石川氏と繋がりますね(笑)

続き?

 もう一つマッハバロンで楽しかったのは75年の年明けでしたか4チャンネルの番組紹介?で稲川淳二氏!が赤鬼の如く真っ赤な
コスプレ(遊園地の赤鬼みたいな)で顔まで赤く塗って手には玩具の包丁(笑)を持ってマッカバロンです!と言ってマッハバロンを
紹介してました。
無理かとは思いますが(絶対ムリ)これをプラモ化すると受けるかと?
脱線文章失礼しました(汗)

Re: マッハバロン

>星川航空整備部さん

 ぜんまい駆動のヤマトのプラモ、懐かしいですね。当時は小学館の学習雑誌の広告でしか見た事がありませんでした。確かコスモゼロもありましたね。

 BD7も近いうちに紹介するつもりです。