「少年探偵団」

 懐かしの昭和ヒーローはなしから。
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 今回は「少年探偵団」(昭和50年 日本現代企画 NTV)から

 怪人二十面相やら少年探偵団は古くはラジオドラマ、東映や松竹の連続物の劇場映画、時代がさがって生放送ドラマやら虫プロのアニメといった形でたびたび製作されてきたジャンルです。

 現に今でも5分アニメの二十面相ネタをやっているくらいでw

 その中で最も「特撮ヒーロー物臭い」と思われるのが本作です。
 何しろオープニングが当時珍しかったCGをバンバン使っていた日本現代企画らしさ満載のものでした。
 これに特撮ヒーローソングの御大菊池俊輔作曲、水木一郎の快調なボーカルに乗って「BD7は少年探偵団」ときた日には過去の主題歌がどれもスローペースに聴こえるくらいで時代の変化をもろに感じさせます。

 ストーリーはあまりに有名過ぎるので割愛します。初期の原作は青空文庫でも読めますし。

 ただ、本作で登場する宇宙人やら妖怪やら幽霊やらの殆どは二十面相一味のトリックという設定なのでプチ「怪奇大作戦」「10-4・10-10」的なノリは少し残ってはいます。

 少年探偵団の面々も歴代で一番バタ臭い顔の黒沢浩の小林少年をはじめ、すのうち滋之、内海敏彦など当時の特撮物の子役でよく見る面子が揃っていました。
 しかも明智探偵の妹(後期)はミスボーグの藤山律子、中村警部はマッハバロンでお馴染みだった深江章喜とどこから見ても特撮物のキャスティングです。

 そして極めつけは怪人二十面相を演じるの団次郎!

 実は団氏は帰ってきたウルトラマンの前年に「江戸川乱歩シリーズ・明智小五郎」で敵役の黄金仮面を3度にわたって演じていた経歴がありこの種のピカレスク系の悪役は得意だったと思われます。

 二十の顔を持つという変装の特技を生かして時に相手の心の襞に忍び込み、時に狡猾な手を使いつつ少年探偵団を翻弄する二十面相の演技には、もはや郷秀樹の面影はありません。

 じつはこれが最終回の衝撃のラストに繋がるのですが(これ以上は書けません。是非現物を観て衝撃を受けてください。このラスト、団氏自身もいやがっていたそうですがw)

 いま「変装」と書きましたが二十面相が変装を説いて正体を現すシーンは決めポーズを作りつつCGと光学合成バンバンのどこから見ても「変身にしか見えない」表現だったりします。
 日本現代企画の作品らしく特撮のミニチュア比率も東映より高く、これも特撮ヒーロー臭さに貢献している印象です。

 途中から少年探偵団のマスコットロボット(!)その名も「ロボター7」なんてのもレギュラー入りしてますます特撮物っぽくなってゆきます。
 二十面相がニセロボター7に変装して悪事を働く回なんかもあったりしますが、二十面相が直接着ぐるみを着ているので「ただのスーツアクター」にしか見えません。
 が、実はこの「着ぐるみ志向」は原作の少年探偵団シリーズでも二十面相の手口の重要なモチーフとなっている部分でもあったのでその意味では忠実といえます。

 とはいえ、全般に変身でも怪獣でもない探偵もの特有の魅力という点では今ひとつだったのも確かです。
 このジャンルで最大のヒット作はこのほぼ10年後、東映の「思いっきり探偵団覇亜怒組」でしょうが、こちらの摩天郎は二十面相というよりも原作の魔法博士的なキャラクターにする事でジュブナイルとして成功した気がします。



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