思いでの昭和ヒーローから・「怪獣王子」

 懐かしの昭和ヒーローのはなしから。
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 今回は「怪獣王子」(昭和42年 日本特撮 CX)をば。
 ウルトラシリーズを除いて私が一番古く記憶している特撮物のひとつがこの作品です。

 というのも本作は本放映以来リピートが掛からず、パッケージメディア化も比較的遅かったためなかなか目に触れる事が無かった作品だったからです。
 当時の記憶だけで話をするなら「首長竜にまたがった少年ターザンが特殊部隊と共に怪獣と戦う」というざっくりしたイメージしかなかったりします。

 あと特に記憶に残る一場面として「特殊部隊と少年が飯盒炊爨で目玉焼きを作って食べる」というカットが妙に記憶に残っています。
 (実はこのカットには少し記憶違いが残っていたのですが後述w)

 飛行機事故で火山島に取り残された少年が首長竜のネッシーに育てられてブーメランを振り回しながら火山島を襲う宇宙人の怪獣軍団と戦うというのが大雑把なストーリー。
 これに火山島守備に派遣された「レンジャー特別隊」の面々との共闘、生き別れの両親や双子の弟との交流等が絡み当時の特撮ヒーロー物としては珍しい大河性のある展開でした。

 初期の怪獣類の造形は大橋史典氏(マグマ大使や恐竜怪鳥の伝説などで独特の無表情さの伴うリアル爬虫類系の造形が特徴)後半を高山良策(ウルトラシリーズ、スペクトルマンなどの怪獣造形)が担当した怪獣類の造形も印象に残ります。
 
 敵は地球侵略の手始めに火山島の占領を目論む「鳥人指令」とその一味、後に「昆虫指令」の率いる怪獣、インベーダー軍団となります。
 が、それに対する国防省はレンジャー特別隊をはじめ原潜や戦闘機隊を繰り出す軍隊そのものの組織でこの点でも異色と言えます。
 (ここまでミリタリー色の強い防衛組織は他には大鉄人17のレッドマフラー隊位しかない)

 ストーリーの大半は火山島近辺で展開しますが撮影現場が製作会社のスタジオのある京都だったため、東京圏で撮影される作品と異なるロケーション(特に山の地肌等に著しい)でこれも「どこか違うぞ」感に繋がっていたと思います。
 怪獣が襲撃するのも「尼崎の石油コンビナート」とか「清水寺」とか「京都国際会議場」とかの京都近辺に集中し割合リアルなミニチュアが組まれています。

 と、異色ながらも考えられた設定と力の入った造形の本作でしたが、製作体制はご難続きだった様で当初の予定から短縮する形で半年で終了となりました。
 しかもストーリーの決着は殆ど付かず、普通のはなしのラスト1分ほどで唐突に怪獣王子が火山島に帰って行く所で終わりという尻切れトンボ的な落ちだったりします。

 とはいえ、冒頭に書いた様に本作の印象は幼かった私には結構鮮烈でした。
 件の「目玉焼き」ですがこれは後になって「砂漠地帯に派遣されたレンジャー特別隊が「灼熱化したジープのボンネットで目玉焼きを作る」というものでした。
 このなぞが解けたのは21世紀になってからようやくリリースされたDVD BOXのおかげです。

 実はそれ以前のパッケージメディアでは初期の話数が何故か「総集編」扱いになっていてフィルムが散逸していたのかとか疑っていたのですがこのBOXではきちんと収録されていました。
 但し「本編のAパートとBパート(30分番組の前半と後半)で画質が極端に違っていて」これまでの総集編と称するものは画質の良いところから抜き焼きしていた可能性が高い事がわかりましたが。

 あと本作の主題歌(歌うは3代目Qちゃんの天地総子!)は当時としてはかなりノリの良い主題歌でしたし、挿入歌は一転してラウンジミュージック風のバラードが印象に残ります。



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コメント

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怪獣王子

 朝の特撮物再放送の定番でした。
昭和45年~47年頃に毎朝7時代から放送していた番組は関東だとアニメはマッハGOGO、伊賀のフジ丸、ビッグX、特撮だと忍者部隊月光
そして怪獣王子でした・・・両作品とも山口氏が!
光山市交通局さんが言う通りミリタリー的つまりコンバットと月光を合わせたアクションと恐竜が宇宙怪物や星人と戦う・・・円谷で初期
に企画された科学特捜隊ベムラーまたはWooをベースにして居る感もします。
で、これはマニアックな視点からですが~もう気付いてますか(笑)
最終回でネッシーとタケルが島へ戻るシーンで海岸に止めてあるアメ車がセブン第四惑星の悪夢で長官秘書が運転する車と同型です!
MXのセブンも遂に終盤へ入りましたがMJそして怪奇を意識した作品もチラホラしてますよね。
例えばMJ物だとアイアンロックスそして山口氏ゲストの“栄光は誰のために”ラストの後味が悪いノンマルトの使者、怪奇物だと“ひとりぼ
っちの地球人”第四惑星の悪夢、恐怖の超猿人とか特に第四は怪奇大作戦を意識した展開となっています。

No title

>星川航空整備部さん

 返事が遅くなってしまいすみませんでした。

 そちらでは「怪獣王子」が再放送の定番とは羨ましい限りです。
 私の故郷は原則ウルトラとライダーしか再放送の機会がありませんでしたから(ここ40年の間でも円谷・東映以外では「タイガーセブン」「マッハバロン」が掛かった程度です)

 セブンも佳境ですね。後番組はさて、何になりますか(同じ事は時間差攻撃をしているTVKでもいえる事ですが)

 余談ですが山口暁氏のレギュラー作としては特撮物以外では「特別機動捜査隊」があります。といっても終期の1,2年の間の様ですが。月光の水木譲氏との共演もあったらしいですが本放送時の記憶がありません。
 CSの東映チャンネルで「特別~」の再放送を断続的にリリースしていますが、次の放映の辺りで山口氏の「秘密でない刑事(笑)」がそろそろ拝めそうです。