ミッドシップ隼のはなし2

 先日紹介したコミック池沢さとしの「ミッドシップ隼」の話の続きです。
 今回は主にメカのはなしから
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(秋田書店刊「ミッドシップ準」第1巻163Pより引用)

 本作に登場する主役マシンのハヤブサはV8の3リッター、後のNSXによく似たボディサイズのタルガトップ車(クローズドボディもあり)です。
 エンジンは250馬力、トルク30キロ、ゼロヨン14.3秒という当時としてはバケモノマシン。
 コミックスをよく読みこんでゆくと「試作タイプと量産タイプで外見を微妙に変えてある」上に後にグループB仕様としてメカチューンで300馬力にパワーアップした上に200キロもの超軽量化を図ったMS-R、さらにチューニングメーカーの独自仕様の「パワービルド ハヤブサ」なんてのまで登場するバラエティの広さを誇ります。
 そこまでやるならNSXみたいに「地元県警の高速パトカー」も出せばよかったのに(笑)

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(秋田書店刊「ミッドシップ準」第1巻180Pより引用)

 もう一方のサクラ自動車のマシンは日本初の本格ミッドシップ車という設定で「ダイヤモンドVVS1」という同じ3リッターながら水平対向6気筒ターボ車。
 こっちはこっちで280馬力、35キログラムメートルだったりします。
このスペックは奇しくも後の自主規制の上限馬力とおなじだったりします。


 まあ、こちらはこちらでツインターボ化で330馬力にパワーアップした「VVSⅡ」にモデルチェンジ。さらに過給圧を0,6~1,2の間で任意に変更して瞬間的に380馬力を出すギミックまで装備したりしてまるでサイバーフォーミュラのレベルにまで行ってしまいます。

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(モーターマガジン「90’国産・輸入車最新モデル型録」41Pより引用)
 こちらはハヤブサのフェラーリ風に対してグループCカーを思わせるルックスですが意外な事に数年後にマツダAZ-1のショーモデルにそんなのが出てきたりします。

 ミッドシップでガルウィングドア、ターボエンジンという所まではダイヤモンドと同じなのですがこちらのは「軽自動車(それも550時代の)」という点が決定的に違います(笑)
 後に通常形態のみAZ-1として市販されるのですがこれは当初の計画では現行コペンと同様に「ボディの着せ替え」コンセプトを採用しグループCカーそっくりに出来ると言う物でした。
 他にクロスオーバータイプの試作車も出ていましたが、これも今になってダイハツコペンのエクスプレイ仕様というそっくりさんが登場しています。

 MAZDAのデザイナーが本作を読んでいたりして(笑)


 どちらも「これだけの性能なのに300万を切るお値打ち価格(爆)」なのが凄いですがこれの数年後に出た2代目のMR2(SW20系)はこれに近い性能で30万位安かったりします。

 おまけに開発途上のハヤブサがエンジン出力に足回りがついていけずにブレーキがプアだったり冷却系のトラブルが出たりで改良に次ぐ改良をやっている所なんかもそっくりだったりします。
 (但しSW20は発売後にそれをやっている所が違うのですが)

 ひょっとして本作は予言書か何かでしょうか?それともマツダやトヨタの開発陣に本作のファンが多かったのでしょうか。

 それはさておき、

 単にレースで走るだけでなく車を開発したり、カストマイズで機能を特化させたりといったスポーツカーの総体的な魅力を俯瞰させている点、
 ある意味でサーキットの狼と10年後にヒットしたよろしくメカドック、更に後の頭文字Dへと連なるモータースポーツマンガの流れの中のミッシングリンクみたいな存在ともいえると思います。

 設定だけでもこれだけ書くことが出てくるのですが実は本作、マンガそのものもいろいろと突っ込みどころが満載でもう一回くらいこのネタで書けそうです。


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