シャレードGT-tiのはなし・インテリアに驚く

 先日紹介してから大分経ってしまいましたが以前紹介した私の元愛車・G100系ダイハツシャレードのはなしから
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 前に紹介したGT-XXは私が買った当時ですらリッターカーとしてはずば抜けた性能を持っていました。
 それでいてインテリアはあくまで普通のハッチバック。
 今思い出しても特に引っかかる所のない印象の室内でした。

 そのGT-XXというのはG100系の中でも後期のモデルでして、87年登場の前期型は「GT-ti」と呼ばれていました。
 実を言いますと今回のカタログを見るまで「GT-XXはGT-tiの名前を変えただけのマイナーチェンジモデル」という位にしか思っていなかったのです。

 ですが今回入手した初期型のカタログを見て驚きました。
 カッコはほとんど変わっていないのに「内装とシートアレンジがまるで別のクルマだったからです」

 そして初期型GT-tiは単に大馬力エンジンのホットモデルと言うのではなくリッターカーとしては思い切ったコンセプトのクルマだった事を今回初めて知った次第です。

 私自身S660に乗っていて思うのですが、たとえ8人乗れるミニバンを使っていたとしても、その用途の何割かは「一人か二人乗りに費やされる」ものです。
 まあ、それを余裕と取るか無駄と取るかは人それぞれですが、同じ事はリッターカーのハッチバックでも言える訳です。
 殊にセカンドカーとしての需要が想定されていた車だけに「たとえ5人乗れるユーティリティがあったとしても実際には年に数回も使わない」というのも事実です。
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 今回のGT-tiというクルマ「それほど使われないのならリアシートをプライベート空間にしてしまおう」という発想でインテリアがデザインされていたのです。
 手品のタネは「リアシートの座面跳ね上げ」と「リアシート上部をカバーするパーセルボード」
 これにより「実質2シーターのホットハッチ」にしか見えないという前代未聞のインテリアが実現しました。
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 リアシート部分を二段重ねのラゲッジスペース(というかプライベートボックス)に使うもよし、座面を跳ね上げればかなりの大空間にもなります。
 又、このアレンジを実現するために本来3人掛けのリアシートの幅を詰めて二人掛けにしているのですが、リアシートの包まれ感も半端なさそうです。
 クーペの2+2のリアシートに似ていますが元が実用ハッチバックなので室内高が高く、レッグスペースも広いのでちょっとしたカウチのレベルの居住性のようです。

 この発想は後のワゴン車やRV車の発想に近い物ですが、バブルのとっかかりの「なんでもかんでも大馬力、なんでもかんでも豪華キンピカ」という時期に出た車としてはなかなか思い切った事だったと思います。
 ただ、それだけに当時の市場には受け入れられなかったのでしょう。
 マイナーチェンジでGT-XXに改名した時点でリアシートは普通の3人掛けになってしまいました。

 実際ステアリングを握っていた私ですら「そういえばGT-XXのリアシートっでどんなだったっけ?」と思う位に印象が薄かったです(笑)

 ですが30年以上たってGT-tiの正体を知ってみると今更ながらに「これ、乗ってみたい!」とか思ったりします。
 カッコでない、使い勝手にパーソナル性を持たせる演出でクルマの個性につなげるという発想は実はダイハツの芸風というか伝統芸みたいなものです。

 車中泊に特化するために「車内にアイロン台を装備した(笑)」パイザー、「運転席頭上にグラスルーフがあるのにその開放感を感じるのが専ら後席」という構造だったYRV
 現行車でもムーブキャンバスが「ご近所お買い物仕様に特化」した内装と歴代のダイハツ車はこの手のネタに事欠きません。

 ただ、それだけにいたずらな大馬力志向やバブリーさにとらわれない自由さと言う物も感じさせます。
 殊に今回のGT-tiやYRVのターボなどは「トップグレードのホットモデル」なのですが馬力以外にこういうプライオリティがあったというのがなんとなく頼もしかったと思います(笑)

 そのGT-tiでもう一つ驚かされた事が。
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 私が購入した後期形GT-XXはカラーはともかくとして上の写真の通りの恰好をしているのですが。
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 GT-tiの方は吊るしの状態だといきなりしょぼいカッコになっています。
 カラードバンパー、エアロパーツ、アルミホイールなどのかなり目立つ装備の殆どが「全てオプション」なので知らないで買うと納車当日に無闇にみずぼらしいGT-tiに出会う事になります。
 カタログ写真との落差のすさまじさが問題になったのでしょうか、GTーXXではこれらのパーツが標準装備になっているのでカッコだけは改善されてはいる事になります。
 でもあのシートアレンジはリッターカーとしては中々非凡なものだったと思うのでGT-XXでも継承してほしかったと思います。



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