「ターゲットメン」

DSCN8631.jpg
20年ほど前になりますか、東映が自社制作の現代劇ドラマのOPとEDだけ集めた主題歌集のLDを出していた事があります。
 特撮物でもアニメでもない、昔のドラマのOP集というのは当時も珍しく、アニメなどがDVDになったのにこちらの方は未だにDVDにもならず今となってはなかなか貴重なソフトになっています。

 わたし的にツボにはまったのは60年代後半から70年代前半にかけてのアクションドラマでして、中でも故郷で放映されなかったり、本放送っきりで後から観る機会に恵まれなかったいくつかの作品については「このLDでしか観られない」が故に嬉しかった半面相当にフラストレーションがたまったものでした。

 それから時代は流れLDはDVDに、地上波時代には再見できなかったような懐かしドラマのいくつかもBSやCSで掛かる様になりました。今回紹介するのもそうした一本で、LDで初見以来20年以上放映を待ち焦がれていた番組です。

 今月からようやくCSで全話放映が開始されます。

 マイトガイこと小林旭主演の 「ターゲットメン」(昭和46年・NET・東映)

 本作は前述の事情でOP・EDしか観ていなかったのですがこれがまた最高にノれるのです

犯罪渦巻く日本に警視総監の指令を受けて自らを敵の標的とし、悪を徹底的に粉砕していく、物凄い奴ら!
この間以下のスキャット(ララ~ラ ララララタ~ゲッメ~ン ララ~ラ ララララタ~ゲッメ~ン タ~ゲッメ~ン  タ~ゲッメ~ン ラ~ララララ ラ~ララ~
ララ~ラ ララララタ~ゲッメ~ン ララ~ラ ララララタ~ゲッメ~ン タ~ゲッメ~ン  タ~ゲッメ~ン ラ~ララ~ララ ラ~)
殺られる前にやっつけろ!
私情を捨て、命を賭けて、非情な迄に悪に対決する、人間標的
ターゲットメン!


DSCN8629.jpg
(東映TVドラマ主題歌大全集2より画像引用)

 上記のナレーションと御大山下毅雄の最高にニヒルなテーマ曲に乗って小林旭がスピーディに飛ぶ、跳ねる、撃つ!
 画面的には初期3話の名場面ダイジェストに過ぎないのですがこれが最高にカッコよかったのです!

 更に共演のメンバーは若林豪、上月晃、奈美悦子、大石吾郎とこれまたアクションに強いか目が物を言う演技が得意そうな面々が揃っています。それを支える山下毅雄のBGMもルパンとプレイガールとジャイアントロボのそれの良い所だけ集めた様な非常に印象的なもので、番組が終わった後もBGMのスキャットが耳についてはなれません(笑)

 今回、本編を一話通して初見できたのですが「スパイ大作戦」「ルパン三世」「キイハンター」のエッセンスを選り集め、小林旭のハード且つ華麗なアクションで一気に纏め上げたという印象で「敵の本拠地にある秘密文書を上月扮する工作員が金庫を破って盗み出す5分間、小林旭と若林豪がそれぞれ二手に分かれて敵の目を引き付ける為に狙われ続けるという単純なシチュエーション」なのですが50分近い放映時間がこれ全てメンバーのピンチと作戦だけで成り立っているが如き構成で最後まで手に汗を握る面白さを堪能できました。

 あの頃はこんな凄いのを普通にテレビでやっていたのですから大した時代です。
DSCN8634_2017070522560456f.jpg
(東映TVドラマ主題歌大全集2より画像引用)
 日活アクションのスーパースター、小林旭が当時のアクションTVドラマの総本山、東映へ乗り込んだ現代劇では唯一の主演作だけに力の入り具合も半端でなかった事が画面を通して伝わります。助演陣や競演陣も映画会社の専属時代ではなかなかあり得なかった組み合わせが意識的に選ばれている様で(もちろん助演陣は東映ドラマの定連も多いのですが)

 まだ第1話を観ただけの段階でこんな事を書くのもなんですが、本作が1クールで終了したのは「これだけの密度でスタントとハードアクション(とそれに伴う様々な仕掛け)を選り集めた様な作品が20本も30本も作れるわけがなかったから」ではなかったかと思えてしまいます。
 いずれにしろ今月末からの第2話以降が非常に楽しみな一篇ではあります。


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 レイアウト製作へ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村

現在参加中です。気に入ったり参考になったらクリックをお願いします。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

実は

 実は私も最近になって知ったドラマでした。
昭和46年と言うと例の5社協定が数年前に廃止され東宝、東映、日活の区別なく俳優陣が自由に出られるシステムに見えましたが
少し取組むのが遅かった感がします。
けど小林旭のTV物しかもアクションと来れば話も去ることながらスタントカーも興味深々!
前にもコメしましたが昭和30年代の日活作品に必ず?と言って良いほど出ているパトカー!
あのシボレーパトが出てきます(笑)
そういえば朝のTVドラマ「ひょっこ」も昭和39年~41年頃を題材にしていますが特にビートルズが来日した41年6月末~7月初めは
Qからマンへ移り代わる時期で良く出て来る当時のモノクロ映像で警視庁のジープ(三菱または時期的にウィリス)そしてMS40パト!
当時の実社会も東宝特撮や円谷特撮のノリだった?

Re: 実は

> 星川航空整備部 さん

 カースタントに関して言えばこれがまた豪華です。主人公チームのクルマが黒塗りのクライスラーインペリアル(と思います)というのにもたまげましたが、転落爆発するのが7年落ち位のクライスラーニューポート(だと思う)というアメ車というのも予算のかかり方の違いを感じます。
(日活の「電撃!ストラダ5」も初期話数にアメ車が登場するのですがどれもこれもボロボロで当時の日活の懐事情が透けて見える気がして見ていて辛かったですね)

 余談ですが、西部警察のスタント担当の三石千尋が著書で本作と思われる作品の思い出ばなし(原著では小林旭主演の「プロフェッショナル」とありましたが同作に小林氏の出演はありません。放映時期が近接している所から「ターゲットメン」と取り違えていた可能性が大です)を語っているのですが「転落の衝撃でルーフがつぶれて脱出できずドアを焼き切ってもらった」というくだりがありました。

 第1話で転落していたクライスラーも屋根がもろにぺったんこになっていたのでこれのことかもしれません。