「冷凍凶獣の惨殺」

今回は60年代怪獣ネタから
実は故郷のレコード屋でDVDは見つけていたのですが、地上波で既に観ていた奴です。

今回紹介するのは「冷凍凶獣の惨殺」から
タイトルはこの上なく物騒ですが、内容はごく正統な怪獣物なので安心して観ていられます(笑)

この作品を初見したのはテレビ東京だったかの深夜劇場でした。
たしか90年代の終わりころだったと思います。あの頃はテレビのロードショー番組自体がこれ位古い作品をやらなくなりかかっていた頃でしたから、驚きと同時に「これはぜひ見ずばなるまい」という一種の義務感で見た記憶があります(笑)
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スエーデンだったかのツンドラ地帯の銅脈鉱山で地下採掘のドリルの先に謎の生物の一部らしいものが付着しているのが発見されたことがストーリーの発端です。
鉱山技師のスヴェンがそれを古生物学者の博士に見せると「太古に栄えた巨獣.レプティリカスの一部」と判明、その肉塊はまだ生きているらしい事から早速水族館のプールで培養に入る事になりました。
しかしある嵐の夜、成長したレプティリカスは水族館を脱走。そのまま海へ姿を消します。それから各地で船や沿岸地域が襲撃されついに軍隊が出動、レプティリカスと対決する、という怪獣映画としては実に正攻法の展開です。

当時の初見の印象は「エメリッヒ版のゴジラよりもよっぽどちゃんとした怪獣映画に仕上がっているなあ」というものでした。
配役ひとつ取っても「対レプティリカス攻略に命を燃やすバルジ大作戦の有志だった准将」とか「怪獣のもたらす予想外の被害に悩みつつも病床から適切な助言を示す老科学者」とか「ただギャグをかます以外の存在価値が見出せない水族館の新米ガードマン」とか正攻法の怪獣映画には決して外せないキャラクターがきちんと配されています(笑)
それはそうとしてただの銅脈エンジニアのスヴェン氏はなぜ本作で主役になれるのだろう?
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さて、当のレプティリカス氏ですが「強酸性の光るゲロ」を吐いて人間を溶かし、外部からの攻撃を全て跳ね返す鎧のごとき外皮を持ちます。さらにバラバラにされてもそこから更に無数のレプティリカスが増殖してしまうというスペックを誇ります。
この為対策本部もこれという有効策が打ち出せず、火器を動員して都市部から怪獣を遠ざけるくらいしかできません(しかもやすやすと突破される)

怪獣の表現はぬいぐるみでも人形アニメでもない「マペット&マリオネット」によるものですが「足がないまま這いずり回る」というぬいぐるみには困難な動きができ、人形アニメほど手間がかからない利点はあるものの、ミニチュアとの組み合わせで巨大感に欠けてしまう欠点も露呈しています。

因みに怪獣が暴れこむのはこの手の映画の舞台としては珍しい「コペンハーゲン」
実は本作はパニック描写が結構充実しており「怪獣の襲来に驚いた跳ね橋の係員がまだ避難民が押し寄せているのに勝手に跳ね橋をあげてしまい押し出された群衆が次々に転落する」なんて描写があったりします。軍隊の展開も建物の屋根の上に匍匐したり民家の中から怪獣を狙い撃つなど古くから市街戦を経験している欧州の怪獣映画らしさも感じました。
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クライマックスは「怪獣の口の中に毒薬を混ぜたバズーカ弾を撃ち込んで殺害する」というそれまでの「陸軍の一大演習パノラマ」から一転してやや地味なながれになります。

総じて怪獣映画としては割合に安心して見られる作品ではありますがやっぱり「あのタイトルが一番インパクトがあります」
原題は単に「レプティリカス」なので「原始怪獣レプティリカス」でも良さそうなものですが「冷凍凶獣の惨殺」の方が「いったいどんな映画だ!?」という好奇心は刺激してくれるのでタイトルの勝利ということは言えそうですね。

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コメント

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冷凍凶獣

 いよいよですかw
そうです90年代終わりごろ突然TV東京の深夜枠で放送され少なくても2~3回は流れて居ました。
これに刺激され例の火星人大襲来(マーズ・ニーズ・ウィメンw)、未来からの脱出、100万眼の刺客、金星人ゾンターの襲撃と70年代には
何気に放送されていたB級群が。
冷凍の場合は海外作品にしてはミニチュア~特に建物は良く出来た部類で後はデンマーク軍全面協力による軍演習フイルムの世界!
光山市交通局さんの言う通り凶獣の造型が物足りなく実写とミニチュアの間で浮いてしまった感が大きく目立つ結果に。
ところで50年代~60年代にアメリカ映画は海外ロケ物が多く撮られていますが理由として比較的経費が安くなる理由が多く50年代の巨大
生物物もメキシコロケが多くSF以外でも日本が登場する作品も安く制作出来る事柄が本音だったようです。
一例としてトコリの橋、歩け走るな、底抜け慰問屋行ったり来たり、あしやからの飛行。
たしかTVだと華麗なる一族が上海に作られた東京と神戸の街並みセットでロケし主役?のクラウンMS40は日本から。
そう言えば最近、MXが大魔神1966を流しましたがMXは期待できるかもしれませんね!
で先ほどのマーズ・ニーズ・ウイメンを軽く解説すると・・・前半はウルトラQ、中版から怪奇大作戦~ひょうきん族w、後半になると
何故かミラーマン的な展開です。
前にもコメしましたが本作を紹介している本は地球防衛軍1957と同様な展開?と言って居ますが微塵もありませんし・・・東宝が気の毒
です(泣)

No title

>星川航空整備部 さん

 返信が遅くなりすみません。

 テレ東の深夜映画枠が面白かったのは90年代終わり頃までくらいでしょうか。SFに限定しなければテレ朝なんかも狙い目でしたね。

 MXの大魔神は私も意外でした。この調子でガメラシリーズとかやってくれれば・・・ってかつてのテレ東のポジションですね。