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思いでの少年ドラマシリーズから「怪人オヨヨ」

さて私の記憶だけが頼りの少年ドラマシリーズネタ第一回は「怪人オヨヨ」(昭和47年)から

  オヨッヨー オヨッヨー オヨッヨー~オヨヨ!
  オヨヨ オヨヨ、オヨヨのヨ オヨヨ オヨヨ、オヨヨのヨ オヨヨ―!!(これテーマ曲のフレーズですw)

 例えばある回の冒頭はこんなインタビューから始まります。

 「ねえ君たち、怪人オヨヨって見てる?」
 「観てない」「見てないよ」
 「どうして?」
 「だって怪獣出てこないもん」
 と言うインタビュー音声があった直後に

 突然画面で暴れ始めるエレキング!

 画面は変わってTV局の調整室、テーマ曲に乗って踊るエレキングの映像を背景に「いないいないばあ」の要領で登場する怪人オヨヨ!

 紅白で民放のアニメソングのかかる今と違って1972年当時、NHKで民放の人気番組のキャラクターを出すというのは非常に珍しい事でした。
 それだけに当時の私の受けたインパクトは抜群でした。

 これをはじめとする当時のNHKの番組の中でもぶっ飛んだ演出や構成で記憶に残るのがこの「怪人オヨヨ」だった訳です。

 本作は小林信彦のオヨヨシリーズの映像化という事になっているのですがオヨヨの存在、及びストーリーはあくまで「テレビ局の製作した劇中劇」と言う扱いでスタートしています。
 主人公の女子高生や警察、探偵が謎の怪人オヨヨに翻弄されると言うストーリーとそのドラマを制作しているTV局のディレクター陣の話が同時並行で進行しています。当初は普通の業界物の様に思わせているのですが劇中劇登場人物の筈のオヨヨがディレクターたちを脅迫しはじめたり主人公のピンチにディレクターが「脚本を書きかえてストーリーを強引に変えてしまう」なんて展開になります。
DSCN9875.jpg
(アスキー出版局「NHK少年ドラマシリーズのすべて」10Pより画像引用)
 因みにオヨヨのルックスは全身黒づくめのマント姿で顔は黒ストッキングで隠れているもの。
 (アイアンキングに出てくる宇虫人タイタニアンによく似ていますw) 

 この辺りはジャンポールベルモンドが主演した「おかしなおかしな大冒険」(これも劇中劇の体裁でアクションサスペンスが展開し、その作者が進まない創作と私生活の悩みに悩みまくるという二重構造でした)を連想させます。
 このディレクターを演じていたのが山田康雄氏。「おかしな~」のTV放映版で主人公の声を当てていた方でもあるのですが事によるとその辺りのイメージから起用されたのかもしれません。


 そのせいか本作はドラマとコントが混然一体となった独特な雰囲気を持っていました。後に民放のバラエティ系ドラマでこうしたコメディが主流になるのですが本作はそれらの走りと言うか元祖みたいな存在だったと思います。

 本来劇中劇のキャラクターに過ぎなかったはずのオヨヨが突然スタジオを飛び出しディレクター陣を翻弄し始めたり、それにつれて劇中劇のキャラクターも乱入したりする展開もどこまでが劇中劇でどこからが現実なのかその境界が徐々に曖昧になってゆきます。
 そうした暴走ノリがほぼ全編にわたって展開したと記憶しています。
 
 最終回、ストーリーはよく思い出せないのですがラストシーンがとても印象的でした。

 オヨヨを追って真っ暗なスタジオに入った主人公の女子高生がみたものは

 画面の真ん中でハーメルンの笛吹よろしく横笛で番組のテーマ曲を吹き鳴らすオヨヨ。
 するとその周りにオヨヨの扮装をした子供たちがどこからともなく現れてオヨヨを中心に円陣を組んで踊り始めます。

 そこに現れた主人公の家族や探偵たち、彼らもまたその円陣に近づいてゆくのですが女子高生が呼び止めると振り向いた彼らの顔が全員オヨヨ化していました。

 呆然とする女子高生の前で延々踊り続けるオヨヨ御一行様

 ここで唐突にドラマが終了していまいます。余韻がどうとかいうよりもとにかく不条理劇
 「シュール」と言う言葉の意味をおぼろげながら私が初めて認識したのがこのドラマだったと思います。

 やはりおぼろげな記憶だけで作品の紹介や思い出を書くというのは大変ですね。
 この拙い文章で本作の面白さが伝えきれていないのが悔しい気がします。
DSCN9812.jpg

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コメント

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オヨヨ

 桂三枝さんの決め言葉では無く怪人が居たとはww
光山市交通局さん・・・カルトすぎる!
1972年・・・第二期怪獣ブーム/変身ブームが頂点を極めた時代!
待てよ!サナギマンも頂点が云々というナレーションが(爆)
NHK少年ドラシリーズは以外にも観て居るのに記憶が曖昧で城達也さんがシルエットでロッドサーリングの如く語る所しか覚えていません。
で1972年にNHKが放送したトンデモ番組?で「わからん島」と言うショートドラマ?があり、わからん♪わからん♪し~ま♪と言う
タイトルソングで始まり毎回~〇〇人と様々なギャグネタみたいなネーミングを付けた人達が出て来る筋書きでウィキで読んだら
上半身裸の男が毎回OPに出て来た?と言う事で半年で打ち切られた幻の番組だそうです。
前にも書きましたが1972年/昭和47年は特撮そして普通のドラマも結構おもしろいと言うかユニークな筋書物も多く例えば昭和49年~52年頃まで量産されたドラマと比べると手の込んだシリーズが多く物によっては変身物を意識したドラマまたはウルトラマン的なヒーローを意識した回とか何処か不思議さが漂っている感がします。
ところで先日、京王帝都1900を検索したら光山市交通局さんがヒットがして宇宙人映画と謎の電車に行きあたりました。
宇宙人東京に現るのファーストシーンに出てくる前サボを下げた湘南型・・・1954年に本線の2700に続いて登場した形式です。
本当にバリバリの新車ですよね!
この作品、割と知られているのにTV放送は恵まれず私が初めて観たのは昭和45年の夏頃で、この頃はガス人間第一号、ザ・フライ、
題名が思い出せませんが東ドイツとポーランドが合作した宇宙映画(日本の谷節子さん?と言う方が出て居る)とかトンデモSFが結構
流れており初代ウルトラマンとセブンが同日に放送されている黄金時代でもありました。
宇宙人東京へ話を戻すと本作は光山市交通局さんが言う通りSFと言うよりは一種の時代ものを風刺した作品で主な項目を上げると
パイラ人の円盤が天文台の望遠鏡に映り分散し地球へ飛来する時に短波通信妨害と停電が起こる描写~これはアダムスキーUFOが発
したと言われる電磁波をイメージ。
日本が国連に惑星Rを迎撃するミサイル打ち上げ要求を主要国が笑いながらに黙殺されたと言う当時の日本の地位。
大戦が終わって11年目に作られたと言う事で惑星Rが地球へと言う事で不安げな表情をする人々。
本作は宇宙人とのコンタクト物ですが以外にも復興途上である日本と国際感を絡めたシビアな社会ドラマに仕上がって居ます。
あと光山市交通局さんが触れている様にC12牽引の客車列車から乗客が次々と窓から荷物を投げて飛びおりて退避するシーンはアメリカ映画に刺激されたアクションシーンで有る事が伺えます。
当時の日本の立場を入れながらも完全なSF作品とする東宝そして時事問題的な要素を最後まで各所へ入れて作られた大映製である本作は会社の方針もあるとは思いますが違いが出て楽しめます。
あ、それと本作は先程述べた分離した宇宙船が東京へ流れ星の様に飛来した時に建設中の東京タワーの様な鉄骨造りの塔が出ます。

Re: オヨヨ

> 星川航空整備部さん

>城達也さんがシルエットでロッドサーリングの如く語る所しか覚えていません~
 「タイムトラベラー」の冒頭ですね。あの作品は最終回だけが発掘されてDVD化されていますが、オーディオコメンタリーでほぼ全話の音声が収録されているのでこの冒頭シーンをまとめて聴くことは可能です。

 ですが「ジェットストリーム」と違って真夜中に一人でこれを聴くとトイレに行けなくなる副作用が(笑)

 宇宙人東京に現る
 今の目で観ると「ロボットモンスター」並みに突っ込みどころの多い作品ですが冒頭の電車の到着から飲み屋までの一連のシーンの雰囲気は個人的に「古き良き時代の帰宅風景」を感じさせて好きな部分です。