エースと嵐が裏番組だった頃(笑)

先日からCSでウルトラマンAが始まりました。
これ自体はどうと言う事はなかったのですが、昨夜番組表を見たら別のチャンネルで「変身忍者嵐」スタートしていることを知り驚きました。
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しかも時間帯こそ違え放映回は完全にシンクロ。これにも驚きです。
かつて変身ブームのとっかかりの頃キー局では「シルバー仮面」の裏に「ミラーマン」が来た事があったのですが、実は「ウルトラマンA」と「変身忍者嵐」も本放送当時は裏番組同士と言う間柄になっています。

方や円谷プロの巨大ヒーローものの正統、ウルトラマンシリーズ第2期の2作目、方や仮面ライダーで勢いを得た東映の等身大変身ヒーローもの。しかも仮面ライダーと同じ石ノ森章太郎原作で音楽やナレーターや敵首領の声までライダーと同じというある意味真っ向勝負とも言える組み合わせと言えます。

今回の組み合わせはそれぞれのチャンネルの編成さんが意識的に合わせたのかもしれないのですが、だとすると結構粋な事をしてくれたものです(笑)

それと意識してこの二つを並列で見てみるとこれが面白い。
Aのタイトルバックはスローテンポのイントロに乗せて新ヒーローの期待感を煽るウルトラの定番演出ですが、同じタイミングで嵐を観るとこちらの冒頭は「その回に登場する怪人(化身忍者)のダイジェスト」が入っており、のっけからスピーディな始まりになっています。

これなどは明らかに裏番組を意識した演出なのは明らかです。

終了時もエースにはエンディングがないのですが嵐は水木一郎御大になるアップテンポなエンディング。同時期のライダーやバロム1のエンディングがアップテンポながらマイナーコードが入っているのに対し嵐のそれはあくまでも明朗快活。これもウルトラを意識していたものだったのかもしれません。
DSCN9899.jpg

第一話から見ていないので冒頭の展開がどこまでウルトラを意識していたのかはよくわかりませんが今回観た範囲では「あくまでも仮面ライダー的な作風を貫き通す事でウルトラに飽きた層を取り込もう」とする意図が感じられます。
あの時期はウルトラ系が正攻法のヒーローとしていわゆる「良い子」の品の良さを持っていたのに対してライダーや嵐を観る層は同じ子供でもやや斜に構えた「アウトロー的背伸び世代」を感じます。
これはそのままメイン掲載誌だった「学習雑誌」と「TVマガジン」のターゲットの違いに重なります。

また、嵐が時代劇ゆえにスリラー的な展開や演出が加えられているのに対応してか、ウルトラマンAも夏場に怪談系スリラーの話が多かったのも裏番組を意識してのものかもしれません。もっとも当時民放二局でAの裏に嵐のなかった私の故郷ではそんな事を意識なんかしませんでしたが。
むしろ岩手では嵐が「日曜朝10時」という放送時間だったので「なんで朝っぱらから真夜中の描写の多いスリラー時代劇やってるんだ」という違和感の方が大きかったですが。

また、曜日や時間帯こそ違いますが、嵐と同時期には別な局で「快傑ライオン丸」がスタートしており当時は新ジャンルだった変身時代劇がいきなり競合するという事もあってそれとの差別化も意識しなければならなかった点でも「嵐」の成り立ちの異色さは特筆されます(因みに岩手では朝10時から嵐、10時半からライオン丸でしたがこれはこれで凄い)

因みに先日見た回は「嵐」の方は女化身忍者「毒蛾くノ一」(演じるのはアンドロ仮面直後の菊容子氏)が村娘に化けてハヤテ一行をおびき出すはなし、「エース」の方は「メトロン星人ジュニアがTACの山中隊員の婚約者に化けるはなし」とどっちも「女性ゲストネタでどっちも死ぬはなし」だったのが何とも。

偶然かもしれませんが「何もそこまで裏を意識しなくても」とか思ったのも確かです(笑)

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コメント

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これは

 これは放送サイド担当者が完全に第二期怪獣ブームを体験した世代の仕業ですw
エースと嵐の裏番組合戦は未だにあらゆる所で話題となり強いては特撮番組の戦国時代を象徴する話です。
あ!私は筋金入りの?の怪獣フアンなのでエースをチョイスしていました(強調)
東映サイドは時代劇+仮面ライダー的なヒーローと言う事で新規開拓を狙った構図ですが逆に時代劇と言うと子供たちにとっては大人が観る番組そして話が古いと言うリスクもあり、これは東映にしても難しい決断だったと言えます。
東映自身も試行錯誤の時代らしく同年には未来志向のキカイダー、仮面ライダーも1号時代の怪奇性からアクション+007的な組織の存在と侵略構図へシフトし娯楽性を高めました。
ところで我が星川航空整備部の裏番組合戦は嵐の後番組だったジャングル黒べえ終了まで続き私も黒べえの放送が始まるとエースからチャンネルを変え観た派でタロウ放送時もチャンネル変えを頻繁にしましたw
黒べえ…完全にエース最終クール後半とタロウの2クールと被ってましたからね!
何回かコメしましたが昭和48年は特撮からアニメが座を奪還した年だったのです。
で日本の特撮物~7と8がつく年は変革期?が多く有名なのは先ほどの昭和47~48年の特撮→アニメ、前後して昭和37~38年が東宝で、それまでのスペクタクル的特撮からマタンゴの様な怪奇+人間欲的作品そして小説的な海底軍艦~明らかに異なります、次は1977年~78年でアニメから特撮が主導権を奪還した年で円谷ではアニメ/ボンフリー、アイゼンボーグから実写のコセイドン、スターウルフ、東映はズバット。スパイダーマンでアニメと差別化。

で最後に光山市交通局さんが嬉しがるネタ?を
昭和45年頃に1年程放送されていた水曜映画劇場?だと思うのですが、この番組・・・B級アメリカSFや大映特撮等を流しており特に日活のガッパ!
この枠で観たんですよ~で本題!
この番組の予告CMが何と女王陛下の007主題歌に載せガッパが光線を吐きAIP作品かと思いますがロケット打ち上げシーンが出て来てマニアックなCMナンバーワンです。

Re: これは

> 星川航空整備部さん

 返事が遅くなりすみません。

 嵐の後番組の「ジャングル黒べえ」~
 私の所では「日曜朝11時から」の放映でした(因みに故郷では嵐の後番組は「ジャンボーグA」)これもよく観ていましたがここまで付き合うと「日曜午前中は外出不可」みたいになってしまう問題が。
 何しろあの頃は朝6時台で「海のトリトン」の再放送、8時半に「ジャイアントロボ」の再放送で10時から「ジャンボーグA」「キカイダー01」「ロボット刑事」 そして「黒べえ」とテレビを切る間もない過密スケジュール(それで民放二局地域なのですから)

 そういえばタロウの裏では「Go!Go!!スカイヤー」と言う大映特撮物(笑)をやっていたそうですが当時ご覧になったでしょうか?
 幸い岩手では水曜6時台だったのでどうにか観られたのですがタロウの能天気さとある意味対極の「大映テレビ風味満載の熱血特撮スカイアクション」が印象的でした。佐々木剛が操縦するセスナ172が山火事現場で消火弾を投下したり沖雅也の操縦するセスナ310が派手に宙返りしたりする一方で人間ドラマはドロドロだった記憶があります。

 水曜映画劇場はゴールデンタイムだったのでしょうか?だとするとあの時代らしい豪儀な話ですね。予告編は見てみたいです。