レイアウトに思うこと2

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 今回も独断に満ちた書き殴りですのでご勘弁を。

 前回触れたファッションの話と言うのはやや飛躍した表現ですが、実は私がこの点に思い至った着想はもうひとつあります。
 それは精神医学の評価でかつて使われていた(今でも技法としては存在していますが臨床ではそれほど多くない様です)「箱庭療法」という手法です。

 これは一定の基準に基づいて用意された砂箱をベースにこれまた一定の基準(但しこれは評価者や施設により異なります)で揃えられた家、木、人形、柵などを被験者に任意に配置させ仕上がった風景を通して被験者の内面を測ろうとする評価・治療法です。
 評価として使う場合、テストバッテリーなので用意されるアイテムは常に同じもので制限時間等も決められています(治療の場合はこの限りではありませんが、それでも一人一人にいちいち違うアイテムがあてがわれるケースはあまりなかったと思います)
 つまり「市販品のアイテムだけでレイアウトを作る」のとほぼ同じ条件とも言えます。

 しかし箱庭療法についての本や資料を見ると分かりますが被験者が変わる事で全く同じ組み合わせができる事は殆どありません。
 アーティスティックな要素を別としても「作り手の内面(個性)」は常に反映される訳です。
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 これは単なる「模倣」から踏み出した「工芸」あるいは「芸術」の第一歩でもあるのではないでしょうか。

 しかしこの点は同時に諸刃の刃でもあります。
 箱庭療法は元々対象者の精神的な防衛規制や内面を表出させて診断に用いるいわゆる投影法と呼ばれる方法のひとつです。
 言い換えるならレイアウトやジオラマでもプロトタイプのないフリーとして作られた場合、作り手自身が意識していない深層化の欲望や心的外傷があぶり出される危険があるという事でもあります。

 最も作り手の無意識を含めた内面を表現するというのはアーティストは必ず行う、或いはやらなければならない事でもあるし、そもそもそこまで分析する奴自体が余りいないので気にする程の事ではないかもしれません。
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 ですからビギナーであってもセンスを磨く事で細密度や実物への忠実性では劣っても作品としてはるかに優れた(ここで言う「優れた」とは「見る者の心を打つ」と言った意味です)作品を出せる可能性もある。
 逆にオール自作の細密極まりない建物を作っていながら配置にセンスがなく漫然と並べられた為に少しも面白くない風景になってしまった16番レイアウトのケースをひとつふたつですが知っています。

 そういう所もレイアウトの魅力のひとつではないかと思えます。
(写真は本題とは関係ありません)



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