思いでの少年ドラマから「夕ばえ作戦」

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 思い出の少年ドラマシリーズから
 今回は「夕ばえ作戦」(昭和49年)から

 本作は光瀬龍のSFジュブナイルの映像化で少年ドラマのSFの中でも特に活劇志向の強い作品でした。

 とある古物屋で「誰も見た事のない物体(笑)」のガラクタを入手した主人公の中学生、砂塚茂。
 ところがその物体はスイッチ操作で「江戸時代へスリップしてしまうタイムマシンだった」

 江戸時代に紛れ込んでしまった茂は江戸時代の風魔忍者群と地元の代官との戦いに巻き込まれるが、知恵と勇気と現代から持ちこんだ数々の機材を駆使し風魔忍者に戦いを挑むことになるのであった。

 この種のタイムスリップネタとしては後に「幕末未来人」というもっとハードでシリアスでバッドエンドな一作があるのですが、本作の場合タイムマシンがあれば何度でも現代との行き来が可能と言う設定なので独特の明るさと面白さがあります。
 まあ、製作する側からすれば「手持ちの時代劇のセットを活用してSF物が作れる」と言うメリットも大だったのではないかと思います(笑)

 8ミリの映写機を使って幽霊を見せたりとか小型バッテリー(今で言えばスタンガン?)で敵忍者を感電させるとか、当時の子供たちが「ちょんまげ時代に行ったらやってみたいこと」を片っ端からやって見せるのですから面白くない訳がない。
 (それでも原作はもっと大がかりで「原付バイクで装甲車を作ったりRC飛行機で敵情偵察、更に自作のミサイルで風魔忍者を攻撃」したりとやりたい放題なのですが)

 その戦いの中で茂を追って現代にタイムスリップした風魔の統領の妹(もちろんくの一)が平和な現代の生活を目の当たりにして戦いの空しさを悟るという少年ドラマらしい展開ももちろん用意されています。

 ストーリーや設定も魅力的な本作ですが実はそれ以外の話題にも事欠きません。

 まずキャスティング。
 主人公の茂を演じるのは「ずうとるび」でブレイク前の山田隆夫。同じ「すうとるび」からは今村良樹も同級生役で登場して戦いに参加したりします。
 茂の担任女教師にうつみみどり、茂の父親と江戸時代の代官の二役で長門勇という当時の少年ドラマとしては妙に豪華なキャスティング。
 この辺も本作の明るいイメージに結構貢献していると思います。

 更に風魔の統領の役でアカレンジャーでブレイク直前の誠直也も登場します。

 あとストリングスのメロディが印象的な本作の主題曲ですが、少し後にオーケストラ編成にバージョンアップしてフジテレビの時代劇「江戸の旋風」に使われています。
 上京中のとある木曜日、フジテレビにチャンネルを合わせた時の私の驚いた事と言ったらありません(爆笑)
 今では「江戸の旋風」のテーマ曲の方が有名になってCDまで出ていますが「夕ばえ~」仕様も復刻されない物でしょうか。

 更に本作の原作は本来独立した作品なのですがずっと後に同じ作者の手になる「紐育、宜候」と言う大人向けのタイムパトロール物が本作とリンクした構成になっています。
 原作ではその出自が全く不明だったタイムマシンのいきさつが語られる点で少年時代に「夕ばえ作戦」を見ていた大きなおともだちには必読の一書と思います。
 (これまた初読のときひっくり返りましたw)

 どれだけサプライズが多いんだこの作品。

 例によって放送時のVTRが存在しない事になっている一作なのですが、どこかにテープが埋もれていない物でしょうか?


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