思いでの少年ドラマから「ポンコツロボット太平記」

DSCN5503b.jpg

 今回は思い出の少年ドラマシリーズから

 実は本来ならば今回は別の作品を取り上げる予定でいたのですが、今度のアキバ、中野ツアーで原作本を入手した一冊がありましたので臨時企画として
「ポンコツロボット太平記」(昭和53年)
DSCN5482b.jpg


実は本作については本放送を見たことがなかったのですが、10年ほど前の少年ドラマのDVDに第1話だけが収録されています。
もっとも当時の私のお目当ては併録の「未来からの挑戦」の方だったので購入こそしたものの本作の方はこれまで通しで見たことがなかったりします。

 その本作、中野ブロードウェイの某古本屋で原作本の出物を見つけまして、購入したのをきっかけに初めて通しで視聴したという次第です。
(逆に言えば原作を見つけなかったらすっと見ないままだった可能性が非常に高かったということでもあるのですが。理由は後述)

 とある町内の変人博士(演じるは三谷昇)がガラクタをかき集めて製作した自律機動式ロボット、その名も「太平」がラーメン屋の出前持のアルバイトを始めたところから始まる珍騒動を描いたもので、DVD収録の第1話と原作の初期のストーリーがほぼシンクロしています。

 この太平くん、及川ヒロオ氏の声で思いっきりな田舎言葉を喋り、法律事務所や防衛庁や会計事務所のコンピュータのパーツを使った為に金銭感覚や法律知識に優れているという設定(現実にはそんなことあり得ないわけですが、作者自身が巻末の解説でも指摘しています。あの当時としてはかなり的確にコンピュータの機構が解説されているのが先進的でした)

 その太平くんと凸凹コンビを組むのがバイト先のラーメン屋の息子。これにラーメン屋一家や近所の床屋や美容室の面々が加わりNHK版のロボコンを思わせるコメディに仕上がっています。

 ですが太平くんの造形物はこの手の類似作のお約束であるぬいぐるみではなく、実際に自走できマニュピレータ操作もできるらしいリモコンのロボットのようです。
 ロボットもので実際のロボットを登場させるとは流石NHK(笑)
 ちなみに原作ではまるでレイバーかモビルアーマーみたいな、かなり人間離れしたデザインを想定していたようで「異形のメカが人間世界に溶け込むおかしみ」を主題に置いていたようです。
DSCN5502b.jpg

(アスキー出版局 「NHK少年ドラマシリーズのすべて」69Pより引用)
 とそこまではいいのですが、本作はいわゆるドラマというよりも、スタジオのステージ上でのコント風寸劇のやり方で製作されているので、少年ドラマを期待してみるとかなり肩透かしを食います。
 キャストも佐藤蛾次郎、山田隆夫、山田吾一、せんだみつおなど少年ドラマとしては豪華なのですがそれだけにバラエティ色も強く、見ていて妙な違和感を感じさせる弱点があります。

 実は私も本放送当時そこに違和感を感じたので最後まで観れなかった口(DVDの時もそうでした)です。

そこへ持ってきて「田舎言葉を話す態度のでかいお手伝いロボット」というコンセプトはかの藤子不二雄が21エモンやウメ星デンカに出していた芋掘りロボット「ゴンスケ」と全く同じものだった為に二番煎じ臭まで感じさせてしまったのが痛かった。

とどめに本作は少年ドラマシリーズとしては最後の方に当たる作品でしたが、この時期は少年ドラマ自体が年に1、2作「夏休みか冬休みシーズンに数回やるだけ」という変則的かつ目立たない放送形態になっていた為記憶にも残りにくいハンデをおっています。

ある意味少年ドラマの中で最も残念な作品だったとも言えるのではないでしょうか。


にほんブログ村


にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ SF映画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 コレクションブログ ミニカーへ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント