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「機動警察パトレイバー」とCD-Vのはなし

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 本来なら今日は別のネタを予定していたのですが、ちょっとしたサプライズがあったもので急遽差し替えました。
(まるでテレビの臨時ニュースみたいだな)

 先ほど知ったのですがNゲージの大御所のKATOが「150分の1パトレイバー計画始動」を発表したそうです。
 試作品でイングラムとグリフォン、特車二課のメンバーのフィギュアの試作品をこの夏の鉄道模型コンテストに出品するとの由。
 「まさかKATOが!」というのは結構な驚きだったりします。

 ここでおさらいしておきますと「機動警察パトレイバー」は昭和63年、オリジナルビデオとしてスタートし、少年サンデーにも連載開始、翌年に劇場版、テレビ版が製作され、以後もOVA、劇場版が断続的にリリース、最近も実写版が製作されるというロボットアニメとしては息の長いシリーズとなった作品でした。
 その作風は端的にいうと「巨大ロボットの出て来る刑事ドラマ」で「レイバーと呼ばれる汎用型有人操縦ロボットの登場の背景をきちんと描きつつ、それにまつわる犯罪や人間模様などをあくまで昭和末期の延長としての未来の東京の描写と絡めて独特のリアリティを見せた作品」でした。
 (何しろOVAやTV版で「ロボットが登場・活躍しない話が結構な本数存在」しますし、そもそもロボット物で「食中毒」とか「忘年会」が題材になる事自体相当に珍しいw)
 
 そのパトレイバーですが、私個人にとってもある意味ターニングポイントとなった作品だったりします。
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 実は本作はOVAが発売される少し前に映像ソフトが出ていた事があります。
 その規格というのが「CD-V」

 CDのフォーマットのひとつでありながら5分間の映像(LD規格に準拠したアナログ動画)と20分のCD音声を加えた独特のものです。当時はLD対VHDのヴィデオディスク戦争(LDを擁するパイオニア1社に対しVICTORを中心に13社の連合で規格統一を目指したVHD陣営の苛烈なシェア争い)の真っただ中でしたが、CDとの親和性が高かったLDが徐々にシェアを伸ばし、当初様子見だったSONYやHITACHIがLDに参入した辺りで勝利を確定的にしていた時期でした。
 VHDの14社(途中でAIWAが加入したため)もこの辺りから徐々に切り崩され始めVHD陣営のYAMAHAがLDに転向したのをきっかけに各社が浮足立ち始めたそのタイミングでパイオニアがとどめの一撃で仕掛けたのがそのCD-Vだった訳です。

 (既にVHDを出しているメーカーでも「CDーVのプレーヤー」という名目でLDのコンパチ機を出しやすくする狙いがあったようです)
 実際、CD-Vがどれだけ貢献していたかははっきりしませんが、これをきっかけにVICTORを除く全メーカーが一斉に「CD-Vプレーヤと称するLD」に傾き、最終的にはLDが14対1からの逆転と呼ばれる形で勝利を収めました。
 (とはいえ、LDの天下もDVDが録画機能を備える辺りまででしたが)

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 当時パイオニア初のCD-VコンパチであるCLD-70を買ったばかりだった私ですが、LDやCDはともかく、CD-Vというのは全く未知の規格で、前宣伝ほどにはソフトも大して出ず、何を買えばいいのかわからない状態でした。
 そんな折にリリースされたのがこのパトレイバーのCD-Vだった訳で、早速(と言うかやむなく)飛びつかせて頂きました。

 5分間という映像の収録時間はPVに毛の生えた程度でレコード屋の店頭なんかで掛かるデモ映像と大して変わるところがなかったのですが、「未知の作品のプロモーション」というのは結構新鮮であり、魅力的でもあったと思います。
 実際これを見て音声部分のサントラの一部を聴いた時の感触が結構良かった事もあってその後に出たOVA版のLDを購入する事になります。

 尤も、このCD-V、OVAが始まったあたりから全く観なくなってそのまま30年位経過してしまいましたが(今だと旧式のLDコンパチでもないと観られないと思います)

 あれから30年、鉄道模型とのコラボという予想外の展開で私の前にそのパトレイバーが再び出現してきたのには感慨を禁じ得ません。


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